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2024年9月の記事一覧

少年

少年

少年は波打ち際で
星屑を集めて
詩を書いていました

青い星で哀しい詩を
赤い星で情熱的な詩を

話しかけると
消えしまうのでは無いかと思うほど
聡明で涼しい目をした

貝殻と星屑はカラカラと紛れ
詩が波に拐われてしまっても

少年は
そこにいて

いつまでも
そこにいて

夏の夢

夏の夢

長かった夏の休暇が終わり
ほっとしている
日常が戻ってきた

夏は囁いた
「現実は夢だよ」

だから間違いなく
ほっとしている

ほんとうの孤独のはじまり
寂しくはない
だってこの世には
私しかいないのだ

ひりひりした光も
幻だったというわけだ

誰に気兼ねなく
私は私をみつめる 

夢は夢
現実も夢