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午後休取って還暦前の父と居酒屋デート
来年還暦を迎える父は、来年長年勤めてきた会社を退職する。
父も私も会社員という時期が残り少なくなってくる中、
私は会社帰りに父と居酒屋に行く、というのをやってみたくて、父を誘った。
父はこの頃時短勤務をしているので、私が午後休を取って時間を調整することにした。
父と訪れるのは、門前仲町の大衆酒場「魚三酒場」。
父おすすめの居酒屋で、いつか行こうと、私が未成年の時から話していた。とにかく魚介が安くて美味しいという。
午後2時過ぎ、私は会社を出た。
4時過ぎに門仲で待ち合わせだったので、まずは会社近くで少し時間を潰す。
お気に入りの喫茶店「樹の花」を訪れることにした。歌舞伎座の脇にある小さな老舗喫茶店は、ジョンレノンとオノヨーコも訪れた。私はこの落ち着いた雰囲気が大好き。
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2時間後からたくさん食べるので、コーヒーとミニアイスだけ注文した。
ビートルズの雑誌を読みながら小一時間後、
ビートルズを聴きながら店を出て、早めに門仲へ向かった。
門仲は、小さいころからよく訪れていたので、久々の再訪となった。
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鶴岡八幡宮と深川不動を参拝して、アーケードも散策した。
七五三の時期で、袴を着た男の子が歩いていて微笑ましかった。
よく来ていた漬物店はイートインがなくなっていたり、好きな煎餅のパッケージが変わっていたりと小さな変化はたくさんあった。
でも、あの下町の懐かしい感じは残っていて、なぜかすごくほっとした。
4時前、魚三酒場の前には長蛇の列ができていて、4時の開店を大勢のお客が待っていた。それから少しして、父と合流して店に入ると、1階2階は満員で、3階に通された。3階は、お座敷になっていた。本当は、1階で飲みたかったな。
父と瓶ビールを乾杯して、明るいうちから晩酌を始める。
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注文したのは、ざっとこんな感じ。
<刺身>
・まぐろブツ
・中トロ
・イカ
・アワビ
・ホタテ
・貝ひも
<焼き物・揚げ物>
・鯛のかぶと焼き
・ふぐのフライ
・ナス天
・ピーマン天
<その他>
・ボイル白子
・ぶりつゆ
父の言うように、何を食べても美味しく、そして安い。
これだけ食べて、2人で6000円弱。〆に注文した120円のぶりつゆが特に美味しかった。
父とは、互いの会社や仕事についての話を主にした。
スーツ姿で父と一緒に魚三に来れるなんて、私も大人になったのだなと、感慨深く思うと同時に、
私の見たことのない、「会社員」ではない父の姿は、やはりまだあまり想像できなくて、本当に父は長い間働いてきたのだなと、そんな事実を初めて意識した。
父にとっての魚三は、今は亡き祖父と2人で訪れた場所でもあるようで、
娘の私と一緒に来られたことは、父にとっても特別なことだったのだと想像する。
6時頃、魚三を後にした。
東西線で実家のある吉祥寺へ。
父はもう1軒、私を連れて行きたいお店があると言って、ハシゴすることに。
訪れたのは、吉祥寺南口の「もつ焼き専門店カッパ」。
この時間だと、おそらくいっぱいで立ち飲みだろう、という予想に反して、待たずに座ることが出来た。
ただし、隣の人とは、肩が触れ合うくらいにぎゅうぎゅうで、
こんな雰囲気の居酒屋に入ったのは初めてだった。
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ここでも2人で瓶ビールを分け合って、父おすすめのレバー、シロ、カシラとお新香を注文。
「ちょい焼き」のレバーはトロトロという表現がぴったりで、とても美味しかった。母へのお土産も数本注文した。
ちなみに、カッパも祖父が父を連れて行ったお店だという。
父とたらふく食べて、帰路につく。
会社員の父と娘で会社帰りに居酒屋に行く、という「いつかはできそう」で「なかなかできないこと」がついに実現した。嬉しかった。
やりたいことは、出来るうちにやっておかないと絶対に後悔するから。
帰りに父の還暦の誕生日の旅行先も決めて、予約した。よし楽しみだ。