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keyta_cinema
【やめる勇気】
オレは! 王の前でしくじった!
嗤われて当然のバカで無能な男だ!
なのに…オレには・・・
だまって嗤われる勇気がなかった
降伏する 嗤いたきゃ嗤えよ
「ヴィンランド・サガ」14巻/幸村誠作より

産まれてからこの方、
始めたことを途中でやめたことが無かった。
部活も学業も習い事も基本的に終わりが
来るまで途中でやめたことがなかった。
それで褒めてもらえたし、
自分自身それは良い事だと思っていた。
継続するのは良いことだと。継続は力なりだと。
しかし最近こうも思うようになった。
「俺は惰性でただ続けていただけで、何かを途中でやめて次に挑戦することが出来ていなかったのではないか?」
むしろいろいろチャレンジして、違うと思ったら方向転換が出来る。そういう人が経験を積み、上手くいっているということも見かける。
何かを続けることを過度に美徳と捉えてしまっていたかもしれない。ただ単に環境に甘えていただけなのかもしれない。
いま転職活動をしている。
同期の中には、既にそれなりの役職に就いているものもいる中で、大きな実績も無いまま去ろうとしていることに、恥に近いものを一切感じないと言うと嘘になる。
「ただ単に逃げているだけじゃないのか?」
と自問自答してしまうこともある。実際そうなのかもしれない。しかしこのままで、自分のしたいことが出来ないことは明白だ。
ならば逃げであることを肯定し、
後ろ指を指される覚悟で
進むしかないのだと思う。
自分の中の恥と向き合って
進んだ先を正解にするしかない。
今後もそんなことがあったり
なかったりするんだろう。