見出し画像

新卒の私を育ててくれた上司のことを思い出してみた③

女性の上司は初めてで不安でした。ドラマやマンガの影響で「女性管理職は仕事ができるが怖い」というイメージがありました。

少し恐怖感もあり、緊張しましたが杞憂に終わりました。とても優しい方で、初対面で関係構築コンプリートする(仲良くなる)、というコミュニケーションの魔術師のような方でした。

他社で高成績を出し続けてきた方で、マネージャーとしての信頼も厚く、ヘッドハントされたとのことです。

40代で営業課長としてヘッドハントされてきたにもかかわらず

・街頭で会社主催のイベントチラシを配るなど率先する
・数百万円以上の発注があるクライアントも数万円のクライアントも必要な  
 ケアを過不足なくやる
・顧客に甘える(営業テクニックとして)
・素直に謝る、謝罪は遅い時間でも会えるかもしれないと訪問する
(当時の採用担当者達は残業上等だったので20時以降の訪問も)
など

若手がする仕事もこなしながら、ハイレベルな提案もして、着実に売り上げも利益も重ねていく方でした。とにかく器がデカい方で、取るに足らないプライドは最初から持たず、顧客にも上司にも迎合や忖度なく本質で優先順位を決める方でした。

最初の上司であった支社長と、闇から救ってくれた営業部長の良いところを合わせたようなハイブリッド車(車種はダンプカー)のような方でした。

私自身が40歳になるにあたり、振り返ると仕事のスタイルは、新卒で入社した会社で出来あがったように思います。
ここで学んだことが、その後の5社でも、現在でも活きています。

今思い出しても、かなり厳しい会社でした。3人の上司以外の先輩や、合間にいた上司、取引先にセクハラやパワハラに当たることは言われていました。でも、この3人の上司の記憶の方が強烈に残っています。
会社への忠誠心はありませんでしたが、上司への圧倒的な尊敬と信頼がありました。
自分を引き上げてくれた実感が強いため、脇の些末な出来事は記憶から薄れています。

そして、この強烈に影響を受けた3人の上司に共通すること、異なっていることを振り返ってみます。

【共通すること】
①理由を添える
 指示に理由をつける。注意に理由をつける。
 「なぜなぜ分析」ほど深掘りしませんが、どうして今の状態なのか、どう  
 して この取引先のケアはここを注意するのか、どうして成果が出ないの
 か、どうして売れたのか。新人にも丁寧に面倒くさがらずに教えてくれま
  した。
②ロジカル
 マネジメントの基本で①はよく言われます。その内容の精度が高い。
 精度が低い「なんちゃってロジカル」とは別格の方々でした。
③達成への執着
 3人とも営業職で達成率の差こそあれ求められる数字はどんなことをして 
 もやり遂げる執着がありました。それを部下任せにせず、スタンドプレ
  ー にならず、あらゆる資産(人的資源、経費、外部ネットワークの情報
 など)を使って達成させていました。
④立場関係なく人の話を聞く
 新入社員から役員までフラットに話を聞き状況判断をしていました。
⑤謝るのが早い
 
悪いと思ったら、顧客上司部下関係なくすぐに謝ることができる方々でし
 た。
➅勤務時間は業務に集中する
 当時はタバコ休憩も咎められることは少なかったのですが、喫煙時間含め
   てやっと1時間の休憩をとっていました。一般社員よりも時間を切り詰め
 ていました。
 率先して上司が帰らないと部下が帰れない、と当時から定時帰りを推奨し
 ていました(支社立ち上げ期の支社長は除きます)。

〔異なっていたこと】
①価値観
 人生の最終目標が異なっていたので、原動力となるものは異なっていまし
  た。出世、給与は第一優先順位ではなく、それぞれでした。
②行動特性
 DiSC(https://www.hrd-inc.co.jp/whatsdisc/) でいうと
 D直接的で決断が早い/S思いやりがあり、協力的/C緻密で正確
 のようにバラバラでした(DiSCの結果ではなく印象で語っています)。

3人のマネジメントスタイルが正解とか不正解ではなく、これが当時の会社の状況や市場とマッチして管理職として特別に高い成果を上げていたのだと思います。

ただ環境が異なっても、上記①~➅の【共通すること】はマネージャーに求められることと考えます。もっというと会社員としての基礎かもしれません。
ものすごく短くまとめると「素直で、事実と主観を分けて考えることができる」人達であったと思います。

一方で価値観はバラバラであり、今は誰も会社には残っておらず、皆さん独立されています。今も昔も、組織はその仲間に同じ価値観を求めたがるので(自分もそうだなと反省中)そこに息苦しさを感じると離れて行ってしまいます。実力のある方であれば会社に頼る必要がないので、やむを得ません。

改めて、自分の原点、基礎を作ってくれた上司に思いを馳せ
「素直で、事実と主観を分けて考えることができる」ようにあろう、
仲間に同じ価値観を求めすぎて失わないようにしよう
と省みることができました。

仲間のことや上司部下のことを冷静に分析したり自分のルーツを思い返してみる時間は大切である、とnoteにまとめて思うのでした。

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

■公式HP
https://harassment-rma.jp/
■認定制度:ハラスメント対策企業認定(WHITE
sign)
https://whitesign.harassment-rma.jp/
■研修:パワーハラスメントリスク管理講座
https://course.harassment-rma.jp/
■ハラスメント相談窓口サービス
https://counseling.harassment-rma.jp/
■就業規則改訂
https://regulations.harassment-rma.jp/

★やってみて:職場のストレス対応力テスト

【facebook】※フォローお待ちしています
https://www.facebook.com/harassment.rma
【Twitter】※フォローお待ちしています
https://twitter.com/harassment_rma


いいなと思ったら応援しよう!

日本ハラスメントリスク管理協会
職場におけるハラスメント対策を促進するために使わせていただきます。 サポートをお願いします。