SDGsと古着についておもうこと
はじめまして、まきぺこです。古着がすきな大人です。
大学卒業後、ずっとアパレル業界でお仕事をしてきて、販売員、営業企画、そしてブランドを牛耳るマーチャンダイザー。いろいろ経験してきましたが・・・「おしゃれ」な自分でいること=モチベーションのような人。
私は古着が好きでおうちにあるお洋服の9割は古着屋さんで購入したもの。
アクセサリーは大好きなジュエリー作家さんconocoさんのものが多い。
conocoさんのインスタグラム☞https://www.instagram.com/_conoco_/
最近巷でよく聞く「SDGs」(読み:えすでぃーじーず)や「サスティナブル」ということば。これって、2015年9月国連サミットで採択された「SustainableDevelopement Goals:サスティナブルディベルプメントゴールズ」の略のことで日本語訳では「持続可能な開発目標」。ざっくりいうと2030年までによりよい世界を作るためのたくさんの項目からなる目標設定のこと。(参照:外務省公式HPより一部抜粋)https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
アパレル業界でも一大旋風を巻き起こしており、もはやトレンドのようになってて。アパレルで製造に関わっていた人間としては「12つくる責任つかう責任」「14海の豊かさをまもろう」「15森の豊かさも守ろう」あたりが該当項目かな。
最近よく見る一例でいうと「うちのブランドの製品はリサイクルポリエステルでつくった生地だから地球に優しいですよ」というようなブランド。
「ポリエステルのリサイクル」それって本当に「地球にやさしい」のかな?繊維を再生するのには、繊維を一から作る以上の労力、エネルギー(水や電力)がかかる。
だってそうでしょう?
縫製された「服」の状態のものから加工可能な「ペレット」や「繊維」に戻すという作業工程が何段階か増えるんだから。・・・その結果「サスティナブル」な再生素材は普通の化学繊維のものに比べて販売価格が高い。
だって、生産での工程が増えるから原価が上がり、「サスディナブル素材」という「付加価値」によってごく自然に販売価格を上げることに成功する。いろいろ思うことはあるんだけど、でもつくる側としては売らなければ最終的に「廃棄」になってしまう可能性上がるので必死に「売る」方法を考える。
というわけで何がいいたいかというと。
私はモノが溢れる今こそ、一過性のトレンドではなくて「旧き良きもの」の価値を再確認して再評価されたらいいなと思っていて古着の良さをみんなに知ってほしいなってこと。
今、若者の間で「はやり」になっていることもあってWEGOやSPINNS、KINIJIなど大きい古着屋さんに売っている「古着」のお洋服たちの多くはくたっとしたスウェットとかTシャツとかポロとか90年代くらいのものが多いな~と思う。
私は86年生まれで父母の影響でQueenやABBA、カーペンターズ、キャンディーズや松田聖子を聞いて育ち、70~80年代のカルチャーや文化、POPで景気いい空気感がすきで80年代の古着から古着にハマった。
あぁーすきだな~カラフルPOPな色、柄、一見Toomuchな装飾!
古着の何が好きって、まずひととかぶらないこと。
そして、素材がいいこと。縫製がいいこと。
テキスタイルがいいこと。
素材と縫製がいいっていうことは着心地がよいということ。
例えばカシミアやイングランド製のピュアウールのニットをレギュラー商品で買おうとすると何万円もするけど、古着なら数千円程度で手に入る。
ものの価値っていうのは何なんだろうな、って思う。
誰かにとっては「不要」なものが、誰かにとっては「宝物」だったりする。
そういうのが古着には多い。
そして、素晴らしい素材をつかった古着を自分なりに古くさく見えないようにおしゃれに「リバイバル」することが一番のサスティナブルだと思っている。
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