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あがり症だけど「みんなと一緒がいい」5歳の成長。
今年の3月、娘が保育園を卒園する。最後の2年間は怒涛だった。
でも、忘れたくない大事な気持ちが、ぎゅっと詰まった2年になった。
娘はあがり症だった。
年中の夏ごろから、娘は毎朝「保育園に行きたくない。ママといる」と泣くようになった。
理由は、運動会の練習がはじまったことがきっかけだった。
「みんなのパパとママがくるんでしょう?
想像するだけでドキドキしちゃう、緊張ちゃう…。」
ということを教えてくれた。
ちなみに運動会当日は、エンジンかかるまで先生と手を繋いでいた。
(クラスに一人はいるタイプの子がうちの子になるとはw)
それからは、発表会や参観日が近づくにつれて
ちょっとずつメンタルが不安定になるので
「ああ、また緊張してるのね」くらいに思って過ごすようになった。
「みんながやったことは私もやりたい。みんなと一緒になりたい。」
運動会に限らず、人前に立つことは緊張することのようだった。
ある日、自分の意見を順番に発表する機会があった。
でも、5年間ずっと同じクラスの友達の前ですら、
みんなの視線を浴びると、ドキドキしてしまう。
そして、その日は緊張して言葉に詰まり、泣いてしまったんです
と先生が教えてくれた。
先生も、娘の運動会前のことで気質をわかってくれたようで
「無理しなくていいんだよ、やめとこか?先生と発表する?」と
優しく声をかけてくれたらしい。
結局その場では言えなかったのだけど、給食の時間に
みんなちょっと見てくれる〜?と先生が声をかけて
娘は自分の発表をすることができた。(先生と一緒に)
娘は泣くほど緊張したのに「みんなやったから、私もやりたい。
みんなと一緒になりたい」という気持ちだったと聞いた。
(それを聞いてちょっと泣いた。思い出しても泣きそう)
「できなくてもいいんだよ」が大人の都合の時もある
大人になると「得意なことを頑張ったらいいんだよ」と言える。
できないことがあってもいいんだよ。
みんな苦手なことがあるんだから。
それができなくても、仲間はずれなんてことないんだから。
私がその場所にいたら、「泣くほど嫌なことしなくていいんだよ」
と言ってしまうと思う。
でも娘にとって大事だったのは、「みんなと一緒になりたい」という気持ちだった。
泣いても、怖くても、それでも挑戦したかった。
家に帰ってから「今日は最後までできたんだよ!」という娘の誇らしげな顔。
なんてすごいんだろう、とまた泣きそうになった。
年長の一年
年長の今も、娘のあがり症であることは変わっていない。
でも、改善はされたと思う。
運動会の前も、「緊張する!!でも楽しみ!!」と言っていたし、発表会も「ドキドキするな~!」と言いつつ笑顔だった。
「みんなと一緒がいい」のパワーはすごい。
そして今日も、保育園最後の参観日だった。
実は、久しぶりにしっかり行き渋りをしていた。
苦手な項目があり、どうしてもやりたくない。みられたくない。
みんなと一緒がいい、という気持ちもまだあるけれど、
”苦手なことを見られたくない”っていう自尊心?みたいなのを感じた。
こうやって成長するんだな、とまたしんみりした。
子供のことを信じて見守る
子育てをしていると、本人の機嫌に振り回されることも多いし
「大丈夫か?」と思うこともしばしばある。
でも今回の成長をきっかけに、娘なりに
しっかり「感じていること・思っていることがある」と
改めて気づかされた。
4歳は5歳に、5歳は6歳に
ちゃんと成長してるな~って思う。
心配になる時って、私が娘に年齢以上のことを求めてたのかもな。
これからも、子供のことを信じて、特等席で成長を見守りたい。