Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その20:初めの一歩
という事で、4社目に入社し、配属先での勤務が始まった。
10月に入社したのだが、1ヶ月間は同行メインで業務に必要なシステム等、とにかく会社に慣れてほしいと言われ、11月から本格的に独り立ちにという事であった。
Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その20:初めの一歩
正直、自分としては、1人で早く行きたいと思っていた。
が、とりあえず言われた事は守ろうと思い、ひたすら同行。
当時、一緒に働かせてもらう事になった同僚の営業のAさんはかなり年齢も離れており、同行というか運転手という感じになってしまった。
これには正直結構困りまして、雑談でわからないところを聞いてもメモが取れなかったんですよね。
これ結構苦戦しました。
何せシステム関連の製品を販売するから覚える事がとにかく多い。
覚えたくて聞いているのに、メモが取れないから振り返れない。
本当に苦痛であった。
そして、このAさん大ベテランにも関わらず、なんか微妙と思ったんですよね。
正直、全然売れる感じがしない。
これはわざとこんな感じで営業しているのか?覇気もないし本当にこれで売れてるのか?と不思議に思っていた。
やたらクレームも多く受けている。なんかおかしい。
その後色々と聞いてわかったが、私が所属したこの支店はいわゆる「窓際支店」だったらしい。
この時、元々いたKマネージャーからFマネージャーに変わったのだが、Fマネージャーは他支店で結果が出ず、私の支店に異動してきたらしい。
そして、同僚Aさんはやはり成績が低位安定過ぎて私のいる支店に配属になっているらしく、ラストチャンスと言われていた。
この状況を聞いて、ますますチャンスだと思えた。
俺がやってガツっと成績を上げたらめちゃくちゃ目立つし、やるしかないと。
そう思いながら10月が終了したのだった。
他人の予定にあわせるのはしんどい
ちなみに同行って本当にしんどいんですよね。
時間も相手に合わせる必要があるし、何より他人の営業を見ているのは退屈に感じる。
あとはOJTって本当に意味があるのかな?と私は思っている。
特にOJTは仕事できる人と行うべきであって、できない奴とする意味は全くないと思っている。
また、実戦で自分でやらないと覚えないと思うので、そういう意味でも独り立ちはある程度早い段階の方がいいと過去の経験からも実感している。
ようやくの独り立ち
そんなこんなでようやくの独り立ち。
正直、野に放たれた野生動物みたいな気分でした。笑
前職と違って訪問件数は自分が調整すれば、朝から夕方までバリバリ訪問して営業ができる環境。
さらに販促資材もたんまりあってこれは訪問のネタにも困らない。
という事で、私はこの4社目の時には1日最大で15件訪問した事もあった。
もちろん件数行っただけで実績に繋がらないと意味がありませんが、後に記載しますが実績もきちんと残す事ができている。
前職で学んだ全ての事を最初から活かす事に成功しており、あとは専門用語だけ覚えればやれると自信を持って働き始める事ができたのであった。
すぐに有名に
この4社目の会社にも日報システムがあり、その日に訪問した内容と状況を記載するのですが、私はすぐに目立つ存在となれた。
「〇〇営業所にはらぺこってのが入ったらしいんだけどさ、業界経験者らしくて、訪問件数もそうだけど、かなり営業の質もいいらしく、みんな日報見てすげえ評価している」
と、Fマネージャーを通じて自分の耳にも入ってきた。
ただ、私は別に毎日疲弊しながらやっていたわけではなく、淡々とこなしていたというのが本音です。
全速力で100mを走っているというよりは、ダラダラとランニングもしくは歩いているぐらいの感覚。
3社目が激務だったので、それに比べると本当に楽しく仕事ができていた。
先々に希望を持って日々の充実感が本当に半端じゃなかった。
年内に初受注を
売上目標に対して、正直今期は厳しいと感じていた。
前任者の状況次第でいい状況での引き継ぎができれば、最初から好成績を残せるが引き継いだ時点で確中率が低すぎる案件ばかり。
これで諦めた。
状況としては、他社に面白いようにやられている。
競合として競り合うことも全くできていない。
これは最初は種まきしかないと割り切って戦略を作成、動いていた。
しかし、ただでやられる事だけはしたくない。
なので、年内に初受注を何でもいいから取る!
そう決めていた。
ついにきた
とある顧客に訪問した際に、既存品が壊れた為、新しい物を購入すると話が出た。
これを何としても決める。それしか考えていなかった。
現場に向かい、何度も製品について説明を行った。
そして、購入窓口の部署の方と価格交渉を行い、最終的に受注を取る事ができたのである。
祝杯
自分の初受注が決まり、FマネージャーとAさん、その他エンジニアとみんなで飲みに行ったのを今でも覚えている。
今はコロナなので、飲み会はしばらくできていないが、とても懐かしく感じますね。
「持ってるな〜、お前は。」Fマネージャーから言われた。
なんかラッキーだったみたいな言われ方をしたのが悔しかったが、少額の製品でも一台は一台。今もこの時の事は自分の出発だったし、よく覚えている受注だ。
ここからこの会社での快進撃が始まっていった。
どんな小さな事でも
業種にもよると思いますが、どんなに小さく、少額な製品でも入社してから早い段階でまずは一つ売れる事を目指して頑張ってみましょう。
自分自身も安心できるし、周囲からの見る目も変わります。
コツコツとやらないとならないのですが、目の前の売れる製品があれば、必死になって食らいついてみる事も大切な事なのです。
最後に
この「F僕」と名付けたシリーズもついに20話を迎えました。
自分の過去を振り返りながら執筆させて頂いていますが、振り返ってみると自分自身色々な経験をさせて頂いたし、よく頑張ってきたなと思ったりしています。
私は一般的な回数に比べて転職が多いと思っていますが、会社が変わるタイミングはいつも運命的で、本当にベストな出会いが多かったと感じる。
今の自分を形成してくれて、一緒に働いてくれたかつての同僚や育ててくれたお客様には感謝の気持ちしかありません。
今後も執筆していきますが、自分が経験してきた事が読者の方の悩みの解決に少しでもなっていれば嬉しく思います。
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