Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話3:学習は社会に出てからの方が大切
そんな「稼ぐ」という決意を元に社会人になった私。
卒業式では何を周囲から思われていたかわからない。
全てを見返すという気持ちだけが自分の中にはあった。
自分はこの大学の分野ではダメだったかもしれない。
だけど、人生までは終っていない。
結局男は仕事してどんだけ稼ぐかだ。
この気持ちが本当に自分を成長させてくれたように思っている。
私は好きで仕事をしていたわけではないが、負けず嫌いというのは根底にあったように思う。
Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話3:学習は社会に出てからの方が大切
新卒での最初の会社は自動車ディーラー。
新卒で入社した会社の同期は50人ぐらいで、男性40に女性10といったところだった。
自分(Fラン)なんかが内定出るくらいなんだし、周りの同期もどうせそんないい大学の人はいないだろうなんて思っていたが、何人かは早慶やMARCHの人もいたのは意外だった。
研修期間は2ヶ月
研修期間は2ヶ月。毎日退屈ながらも義務としてこなしていた。
そしてそれが終ると大体飲み会だ。
俗にいう飲みニケーション。
みんながバンバン一気飲みして、飲ませる為のコールをして、無茶苦茶やる人がすごく多く、同期の何人かはしょっちゅうつぶれていた。
あまりノリが良くない自分にとって、「営業ってやっぱりこんなノリじゃないとダメなのか…」と不安になった2ヶ月間だったのは覚えている。
ついていける
研修期間中は社会人としての作法など色々な事を学んだ。
今思うと、そんな研修の観点からは適当に選んだ会社とは言えだいぶ良かったように思える。
そして、所々テストなんかがあったが、難しいと感じることはなかった。
割と高得点だったのも印象として覚えている。
また、実際の店舗見学にも行く機会があった。
私は富裕層エリアの店舗に行き、研修を行った。
店舗に着くと、早速店長(見た目がそっくりだからナマズと呼んでいた)に会い、挨拶をした。すると、
「おい、お前、早速ここの掃除からやれ。その後に俺とミーティングだ。」
口が悪く、高圧的な人だなあと思った。
ミーティングの内容は何を話したか覚えていない。
どうせ自宅から遠い店舗だから配属先は別だろうと腹を括っていたのかもしれず、真面目に聞いていなかったのだろう。
配属
そして、4月、5月の研修が終わり、6月に配属先が発表された。
なんと、私は先に研修で行った都内の富裕層エリアの配属であった。
配属先は予想外で、研修先と別の場所に配属されると言われており、自宅から近い場所にも店舗があったので、そこだろうと予想していた。
自宅からは微妙に距離があるから面倒だなぁなんて思っていた。
何より、ナマズが実際の上司になるのが嫌だった。
この嫌な感覚が当たり、長い事パワハラに悩まされる事となるのであった。
売れないし、教えられることが抽象的で困惑
ナマズの元で、自分の営業としての活動が開始した。
しかし、まぁ売れなくて苦労しました。本当全然売れない。
そもそも当時の私の会社の商品て一般層に向けたラインナップがほとんど。
富裕層エリア配属にも関わらず、ハイグレードなラインナップがない。
ナマズから言われるのは、「何でお前は売れないんだ?」ばかり。
逆にどうしたら売れるようになるのか教えてほしいと言ってもアドバイスも抽象的で具体的に教えてもらえない。
「気合い、根性、とにかく顧客に会え」
会ってもどんな話をすれば買ってくれるかわかっていないから全然売れない。
悪循環でした。
パワハラされまくり
そして売れてこないことによって、ナマズから人格否定などのパワハラも始まりました。
「お前はそんなだからダメなんだ。」
「お前は、お前は…」
と、言われる度に自信をどんどん無くしていった。
自分はなぜこんなにもダメなのかと。やっぱり自分は営業に向いていないんだなと退職も検討した。
結局初の受注まで2ヶ月程度かかったのを覚えている。
それも本当に偶然であったが、このお客様には後にも本当に良くしてもらい、今でも本当に感謝している。
意外なところで自信を回復
ちょっと話はズレますが、自動車販売を行う人は多分ほとんどの人が自動車保険の募集人資格を取得すると思います。
私は保険がすごく好きで、単純に面白くて興味が持てた。
実際に自分にも役立つことであり、自分の車にぶつけられたこともありましたが、過失0での処理を3回経験している。
自動車業界から離れてからも、ネット自動車保険を自分で契約をしていますが、この時の知識が本当に役立っているのです。
そして、資格試験の後に社内で受験した人の順位が発表されたが、私は2位だったんですよね。
同期には学歴が早慶やらMARCHの人もいたが、「な〜んだ、みんな意外に点数悪いじゃん」と思い、自分の頭が心底悪い訳ではないんだなと自信を回復していた。
本当小さな話ですが、大学時代に追試だらけで、「自分てなんでこんなに頭悪いのか」と自信をなくしていただけに、ちょっと嬉しかったのを今でも覚えています。
社会に出てからの学習の大切さ
私は学生時代には勉強はさほどしていませんでした。さほどではないですね、全然していませんでした(笑)
高校までは良かったんですけどね…涙
しかし、社会に出てから業務に必要な勉強は本を購入してやり続けてきました。
社会に出てから学ぶ内容は自分で選ぶことができます。
そして、勉強しただけではダメで、勉強したことを意識して実践していくのがとても重要です。
学生時代にはテストなどがあったと思いますが、社会に出るとテストなどは基本的にはなく、毎日の業務がテストの代わりみたいなものになってきます。
実践して結果が出てくると楽しくなり、うまくいった!今日はダメだった!というのがわかってきます。
うまくいかなかったことに対しては修正して、また実践です。
基本はこれを繰り返して、自分のスキルを向上していくのです。
また、例えうまくいったことが会社から評価されることに繋がらなくても、自分の中でこれはできてよかったと思えれば、「それはそれでもいいや!」と私は思って働いてきました。
会社からしたら、売上に繋がらないことなんて山ほどあって、そんなことをしているなら、少しでも売ってきてくれって言われるかもしれません。
だけど、今後の自分にとって、今の行動が必要で、それをやってよかったと思えていれば、それはそれで自分の為にはよかったと思えるし、胸を張れます。
メンターよりも書籍
社会に出ると、良いメンターや上司に巡り会えないことはほとんどの皆さんがそうかと思います。
私もナマズを始め、多数の上司の下で働いてきましたが、ほとんどがこうはなりたくないという上司ばかりでした。
そんな時は本をメンターにすれば良いと思います。
その際にはマーケティングや顧客心理の本を読むなど、販売の本質を学べる書籍を読むことをオススメしています。
なぜかというと、トップセールスの人がその時うまくいった方法が全てに当てはまるとは限らないからです。
逆にマーケティング等の知識は根本的な考えを学べます。
環境等が変化しても使えるスキルをポータブルスキルと呼びますが、このようなスキルを学んで活用していく事をお勧めしています。
振り返りからのアドバイス
勉強ができる=仕事ができる、稼げるには直結はしていない。
会社は社会人作法やマナー、それに製品知識に関する勉強はやってくれるが、それをしたから売れるようになるとは限らない。
売る為の話法は現場で学べと言われるが、上司も教えられる程のスキルはない事がほとんど。
学生時代と違って、教科書が用意されたり、部活が用意されたりなどはなく、自分から何をするか選択をすることが求められる。
何をしたら良いかがわからないのが1番辛いので、今何をすれば良いか、先に向けて何をすべきかを自分で考えられるようになろう。
考え方がわからない時は、本で学ぶ。
なるべく本質的な内容を見て学ぶように。