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研修効果を多次元的に見る評価フレーム:論文レビュー

こんにちは、原田です。
今回は研修の評価フレームに対する論文です。
多くの研究が転移の一面性に焦点を当てており、転移の多様な側面を探ることにより、研修転移の理解を深める論文です。

研修転移とは
https://note.com/harami014/n/n5303399b7b21


今日の論文

Pursuing a Multidimensional View of Transfer
追求する多次元的な移転の視点
Performance Improvement Quarterly, 2008
Andrew Yelon, John Doe

サマリ

  • 職場での学習内容の移転が多次元的な視点から評価されるべきであることを主張している

  • 従来の一元的な評価方法では、移転の複雑な現象を十分に捉えられないため、より包括的なアプローチが必要であることを示唆

  • 職場での学習移転に関する既存の文献をレビューし、異なる視点からの評価方法を提案

  • 具体的には、学習者の特性、学習内容の特性、職場の特性など、複数の要因を考慮に入れた評価フレームワークを構築

わかったこと:
評価フレームワーク(Multidimensional Transfer Framework)

仕事の監督の程度と作業の適応力のマトリックスを用いて多様な状況に対するアプローチを整理されています。

P69

紹介されている要素は以下の通り。

Individual Characteristics:個人の特性
学習者の個人的要因が学習内容の移転に与える影響
モチベーション、自己効力感、先行知識などが含まれる

Training Design:トレーニングデザイン
研修プログラムの設計が移転に与える影響を評価
トレーニングの内容、方法、環境が含まれる

Work Environment:職場環境
学習内容の転移を支援または阻害する職場の要因
上司のサポート、同僚の協力、組織の文化など

Transfer Outcomes:転移の成果
学習内容が実際に職場でどのように適用され、どのような成果をもたらすかを評価
業績評価、仕事の質、キャリアの進展など

論文から得た学びと活用場面

転移の評価において、真の影響を明らかにするための多次元的なアプローチが提唱されていました。
企業の研修プログラムの企画や効果測定の際にこのフレームワークで整理してみると、改善にも役立つ可能性がありそうですね!

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