未来は今の手札からしか予測できない

将来のことが不安な人は多いでしょう。

自分もそうです。

そのためにいろんな情報を仕入れて
どうしたらよりよい行動をとれるか考えます。

しかし、考えれば考えるほど不安は尽きません。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

なぜ、考えすぎると不安になるのか。

それは今見えている精度の高い情報だけで未来を予測してしまうからです。

未来を予測する材料には２種類あります。

１つはマイナス材料、もう１つはプラス材料です。

マイナス材料は考えればいろいろと思いつけます。

会社の観点であれば取引先との関係悪化、優秀な社員の離職、
プロジェクトの失敗などです。

そしてこれらは現場にいて情報収集していれば
かなりの精度で未来を当てることができます。

一方でプラス材料はマイナス材料に比べ、思いつけるものが少ないのです。

優秀な中途社員が入ってくる、若手が想像以上に成長する、
新規でよい顧客に巡り会えるなどがあります。

そしてプラス材料は発生するかどうかわかりません。
そのため未来を予想するためのデータにはあまり採用しないでしょう。

これらの自分が持っているプラスとマイナスの手札をもとに未来を
予測した場合はどうなるでしょうか？

おそらくマイナスな未来しか予測できないはずです。

未来を予測する際はこのようにどうしても悲観的になりがちです。
なぜなら発生するかもしれないプラス材料を考慮されていないためです。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

未来を予測して対策を打つのは大切です。

しかし、見えている現実のみではなく希望も含めるべきです。

プラス材料はたしかに当てにならないし、実現しないかもしれない。
しかし、それが実現できるように手を打つことはできます。

なので、そのプラス材料も未来の予測に加えましょう。

宝くじが当たれば、のような神頼みをプラス材料に
加えるべきではありません。

しかし、自分の行動で呼び込めそうなプラス材料は
ある程度織り込んで未来を予測すべきなのです。

そうしないと悲観的になりすぎてしまい、未来に絶望することで
物事をよりよくするための活力が失われてしまうのです。