相手に断らせるという小賢しい戦略
システム開発の業界は人手不足です。
先日も人手が足りないので手伝ってほしいとの依頼がきました。
当然、こちらも人手不足のため要望に応えるのは難しいことが多いです。
しかし、断ると今後依頼がこなくなるとの不安もあり
回答の仕方に悩んでしまうことがあります。
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このときの対応の1つとして「ゼロ回答はしない」があります。
ゼロ回答とはきっぱりと「できません」と回答をすることです。
それに対して「ゼロ回答はしない」とは
すべてはできないが、「この条件ならできる」と回答することです。
例えば、納期が希望より1カ月遅れなら可能である、などが挙げられます。
相手からみても妥協してこの条件ならOKと判断するかもしれません。
また、きちんと提案について考えてくれていると
受け取ってもらえることもあります。
このような理由から極力「ゼロ回答はしない」は
営業の基本なのかもしれません。
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しかし、「ゼロ回答はしない」をすべてに行うのはNGです。
特にやる気を見せるためにゼロ回答をしないケースです。
本当はやりたくない・やれない仕事の依頼が来た場合に
セロ回答をしたくないから、どうせ相手が受け入れないような条件で
回答してしまうことがあります。
たしかに「ゼロ回答をしない」ことになるかもしれません。
しかし、それはこちらからは断りづらいので相手から断ってもらうよう
仕向けることに過ぎません。
はっきり言って器が小さい行動でしょう。
そして、相手も馬鹿ではないのでそれを感じ取ります。
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そもそも断りづらいの感じてしまうのは
お客様でもそれなりの役職の方から依頼がきたときでしょう。
役職者は裁量が多いため、期待に応えたいと思うのは当然です。
しかし、会社で役職がついているような人はダメ元で
部下や取引先へ要望を挙げてくるようなタイプの人が多いです。
仕事は多少強引にでも行動しないと成果が挙がらないので
そのような人の方が出世しやすいといえます。
そのため、断られることは当たり前なので実は気にしていません。
むしろ中途半端にゼロ回答をしないよりかは
スピード感を持って断ってくれた方が
他を当たれるので助かると考える人もいます。
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顧客の要望が実現できないか考え抜くことは大事です。
しかし、そのことでスピード感をなくしたり自分達を悪くみせないように
行動しても相手に見破られて評価を落とすことになるのです。
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