若者より年寄りが失敗をすべき理由
若い頃は「失敗を恐れるな」とよく言われます。
挑戦し失敗することでいろんな経験を積むことができるからです。
そのことで成長できるため、確かにその通りでしょう。
しかし、若者なんて世間知らずだし、自分は万能だと勘違いしているので
放っておいても勝手に失敗して一定の経験を積むことでしょう。
それより本当に失敗すべきなのは年寄りです。
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歳をとると失敗をしにくくなります。
失敗を避ける術を身につけていますし、
そもそも失敗するようなことに挑戦しようとしません。
一見、平穏に過ごせています。
それが続くとどうなるか。
失敗をしない自分は優秀な人間であると勘違いをしてしまうのです。
そうなると周りの人間が愚かに見えるようになります。
そして、周りの人間に対して尊大な態度をとるようになるのです。
さらに、そのような態度をとると失敗を恐れるようになります。
もし、失敗をしてしまうと「今まで偉そうにしていたのに」と
白い目で見られてしまい、自分の株が急降下してしまうからです。
それを避けるために失敗を隠蔽したり、
責任転嫁などをしてしまう人すらもでてきてしまいます。
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そうならないためには適度に失敗をすることです。
失敗をして恥をかくことで実は自分は大したことはない人間であると
頭に冷や水をぶっかけること。
そうすることで他人の失敗にも寛容になり、
尊大な態度もとらなくなりますし、なにより謙虚になります。
あと、失敗といってもわざと仕事でミスをしろというわけではありません。
起きてしまった失敗をきちんと受け止め、伸びた鼻をへし折りましょう。
そして新しいことに挑戦すること。
新しいことは失敗する可能性が高いかもしれません。
しかし、それが成功しなかったとしても失敗したことで
自分を見つめなおすことができるのです。
このように歳をとると失敗する量や機会が少なくなる分、
意図して失敗経験を効率的に吸収していくべきでしょう。
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若者はラーニングのために失敗をすべきです。
一方で、年寄りはアンラーニング(学習棄却)のために
失敗をすべきなのです。
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