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おーるどめでぃあ。
7年ほど前、2018年のことです。
この年、日本の訪日外国人観光客がついに3,000万人を突破したと、大々的に報じられました。
僕のギャラリーがある大阪の中崎町も例外ではなく、古い町並みと個性的なカフェや古着屋を目当てに、外国人観光客や国内の若者が多く訪れる場所になりつつありました。
一方で、観光客のマナーに関する問題もメディアで大きく取り沙汰されるようになりました。
例えば、カフェや飲食店で「2人で1つの料理をシェアする」、ゴミを適切に処理しないといった行動が目立つようになり、メディアでも「マナー問題」として盛んに報道されるようになりました。
ただ、僕は、観光客だけが問題かな? というのが正直な意見でした。
実際に中崎町では、多くの古着屋やカフェが新しくできたこともあり、国内の若者も増えたことで、路上でのマナーやゴミの放置も目立つようになりました。外国人観光客だけが悪者にされる風潮には違和感がありました。
そんなある日、僕のギャラリーに突然テレビ局の取材班がやってきました。
「今の中崎町の状況についてお話を伺いたいのですが〜〜」
最初はフランクな雰囲気だったのですが、
「今の中崎町のアジア系の観光客のマナー、悪いですよね? そういう体験談を聞きたいんです〜」
そう言われた瞬間、「これが印象操作か……」と直感的に思いました。
最初に書いた通り、確かに一部の観光客のマナーが悪いことは事実かもしれないけれど、その街に住む僕の体感としては、日本の若者も決してマナーが良いとは言えない。だから、そう伝えました。
すると、「ああ、そうですか」とだけ言って、そそくさと帰っていきました。どうやら、彼らの求める答えではなかったらしい。
メディアがどのように「1の事実を100のように伝えるか」を改めて実感しました。事実の一部だけを切り取ることで、視聴者の印象をコントロールする。そのやり方に違和感を覚えたが、こうした偏りはどのメディアにも少なからず存在するものなのだろうと思います。
今ではテレビが「オールドメディア」と呼ばれるようになり、SNSが主要な情報源になりました。
しかし、一方のSNSもまた、偏った情報が拡散されやすい仕組みを持っています。つまり、どんな時代であれ、情報を受け取る側が「これは本当に事実なのか?」と問い続ける姿勢が求められるのではないかと思います。
一つの情報に惑わされず、異なる視点を持ち、冷静に考えることが求められると思います。
情報の正しさを判断するためには、自分の意見だけでなく、他者と議論し、多角的な視点を持つことが大事なのかな。
今日はこの辺で
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