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2回目のスタートライン☆

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【短編小説】2回目のスタートライン☆第7話

【短編小説】2回目のスタートライン☆第7話

マサトの場合②

自己開示

「マサトおまたせ~。」

陽気な声でタクミが到着した。

まったく、こちらはお前が気を遣って席を外したと聞いたばかりなんだよ。「おまたせ」は白々しすぎて、俺は思わずそっぽを向いた。

カスミはあいかわらず、シレっと「遅いじゃない」などと返している。

「じゃあ、3人そろったところで、恋バナでもする?」

「『乾杯する?』みたいな勢いで言うなよ。で、タクミ、仕事辞めたん

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【短編小説】2回目のスタートライン☆第6話

【短編小説】2回目のスタートライン☆第6話

マサトの場合①

密かな想い

…どうして、タクミまで来ることになってんだ? 俺はカスミと二人きりで話をしたかっただけなのに。

タクミがぶっ倒れたって知ったのは、徹夜明けでやっと会社の仮眠室に入った時だった。

カスミは俺たちグループのメンバーに片っ端から連絡を入れていたらしい。

グループLINEで「タクミが倒れた。実家の連絡先、だれかおしえて!」

そして、深夜に俺あての不在着信が3件。

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【短編小説】2回目のスタートライン☆第2話

【短編小説】2回目のスタートライン☆第2話

アキの場合①
再会

夜の繁華街、私と同じくらいの年代のグループが楽し気に行き交う。目指す店は学生時代に仲間と遊び歩いたエリアにあった。

今日は、高校時代に仲の良かったグループが集まる日だ。

私は二年くらい会わなかったが、グループの中でもっともマメなチエが声をかけ、定期的に会っているらしい。

安っぽい格子戸を開けて、店内に足を踏み入れると、店員さんの「いらっしゃい」の掛け声と同時に、甲高い声

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【短編小説】2回目のスタートライン☆第1話

【短編小説】2回目のスタートライン☆第1話

プロローグ~別れと再会の時
突然の別れ

私の目の前にいるこの男はいったい誰だろう。

ちょっと茶色がかった優し気な瞳、その色に合わせたように染めたゆるいウェーブ付きの髪。

この2年間ほど、一番近くで見続け、見慣れた彼の姿が、まるで他人のように見えた。

「だから、もう終わりにしたいんだよ、アキ。君には悪いけど」

私が何も反応しないから、彼はちょっといらだったように少し大きな声を出した。

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