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冷静に的確に、依存症への誤解を解消し回復への道のりを示す指南書~「そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本」


「酒は百薬の長」
「ワインを飲むひとたちはポリフェノールの影響で長生き」

そんな考え方は、実際はどうなのか?といった内容や、それ以外にも、
「アルコール中毒」に関して、、、


Q①「アルコール依存症なんて、中年のおっさんがなる病気じゃないの」
Q②「アル中って、一升瓶を抱えて手を震わせながら飲んでいる人でしょ」
Q③「アル中とアルコール依存症は、違う病気でしょ」
Q④「依存症になっても、治療を受ければ、ほどほどに飲めるようになる」
Q⑤「依存症は、お酒さえ飲まなければ問題ない」

といった疑問も。みなさん、どう思われますか?


私は、「アル中」じゃないから大丈夫、という方、
「アル中」の本の感想文は、他人事と思われているかもしれません。
でも、自分で「アル中」と思っていなくても、
「依存症」の人は意外といるのです。


で、先ほどの問題、実際は、というと・・・

①若い女性でもなる、ストロング系飲料には特に注意
②10人いれば9人は、自分が病気と思わず、職場や家庭で役割を果たしている
つまりほとんどの人が治療をうけないまま重症化させてしまうリスクがある
③同じ病気で、単に言い方が変わっただけ
④★一度依存症になったら生涯治らないと考えるべき。
 ★飲酒を続けて死ぬか、禁酒して回復するかのに二者択一
⑤合併症については、重度でなければ、酒さえのまなければ回復できるが
 メンタル面の問題は、生き方を意識し、努力して治し続けてこそ回復できる

なんです。


本では、
アルコール依存症の正しい知識と、今後、歩むべき方向性が、
示されています。


晩酌で飲む人、休みの日、昼間から飲む人、依存症かもしれません。
日曜は昼間から、太陽のもとで飲むのが好きだったわたしは、
自分が依存症だと、思うようになりました。
そんな私に、今後の指南として示されているのが・・・


・禁酒で何が変わったか記録し「見える化」する
・飲まなくても平気で過ごせる行動パターンのコツをつかむ
・何が飲む引き金になるか、知る

ということです。


私は、アプリで飲酒記録を付け、あすけんで禁酒グループに入っていますが、
やはり記録で客観的に自分を知ることは、大切だと思います。


禁酒生活は、今、2週間ほど続いていますが、
実体験として感じるメリットは

①ぐっすり眠れるようになった
②夕食の量と体重が減ってきた
③肌の調子がよくなる、ガサガサが減ってきた
④出費が抑えられる
 →「一日1000円程度の支出」=年間30万円ほど支出していた!
⑤思考がクリアに。夜、何か頼まれても覚えている!
⑥時間にゆとりができる。夜も読書できる!
⑦肉体的に、楽になった。目覚めもいいし、疲れ度合いも減った。メリットばかり

です。このほか、本では

⑧生活習慣病やがんのリスクが減る こともあげています。


「酒は百薬の長」というのは、実は酒を消費させるためのキャッチコピーであり、
実際、医学的には、酒はメリットはないこと、
ワインを飲むひとたちはポリフェノールの恩恵があるというよりも、
ワインをよく飲む地域(例えば地中海周辺)だと、オリーブオイルやナッツ、海産物など
地中海食の恩恵と考えられること、
といった、誤解の真相も解説してくれています。

私にとっては、今後の禁酒への道しるべとなる本です。同じような悩みを抱える方、家族や知人が直面している方にお勧めの本です。

2021年2月14日@自宅で読了  tomiehiroyukiさん、ありがとうございます。

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腹八分:(試行→成長→充実)
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