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『句具ネプリ 秋分』 初めて投句してみました。

先月、地元の図書館でのイベントで俳句のお話を聴きました。

このイベントの登壇者である俳人、後藤麻衣子さんが立ち上げた『句具』という「句と暮らす」ための道具ブランドがあります。

その『句具』が主催する俳句ネットプリント「句具ネプリ」は誰でも投句でき、ネットプリントで句集ができるというもの。


私は『プレバト!!』というテレビ番組の中の俳句のコーナーが大好きです。テーマにそって作られた俳句も素晴らしいし、その俳句を数倍輝かせる言葉選びをされる夏井いつき先生に毎回目がハート♡状態。

短い句の中に広がる世界に憧れています。
わたしにはまだまだ難しい遠い世界のものだと思っていました。
しかし、後藤さんのお話を聴いて、チャレンジしてみたいと思ってしまって…

今回初めて投句してみました。
まだ俳句のことは分からない素人です。
恥ずかしい思いもあったけれど、何事も初めてはあるもの。

お題は秋の句。
なかなか作れなくて、締切が近づいて、次回の冬至のときにしようかなと考えていました。(逃げるの早いよ…)

仕事で疲れてバスに乗って、寝ちゃわないようにスマホいじっていたら、オレンジ色が目に入ってきました。
顔を上げて西の方角を見ると、濃いオレンジの美しい夕焼けで!
あぁ、これを書けばいいんだ!と思ったんです。
「秋夕焼」という秋の季語があるから、これを使って作ってみよう。

いろいろ言葉を入れてみて、何度も直していたら、よく分からなくなっちゃいました。
初めてだもん、シンプルにしよう、そう思って投句したものがこちら。

指止まるバスは橋上秋夕焼  小笠原ゆき

なんのひねりもない句ですね(笑)
橋の上だから川にうつる夕焼けもイメージできるかなと思ったのですが、それは普段見ているわたしだからで、読んでくださる方にはあまり伝わらないかな、という反省。


では、『句具ネプリ 秋分』でわたしが好きだなと思った句をご紹介します。
本当にみなさん素敵な句で、読みものとして楽しかったです。

秋麗フラペチーノを吸う男子  コンフィ

気持ちのいい秋の日、まだフラペチーノもおいしい気温なのかな。男子っていうワードが好きです。

瓶コーラセピア色恋秋の夕映え  和布香織

瓶コーラ、大好きなんです。缶よりペットボトルよりおいしく感じる。喫茶店でコーラを頼むと、氷の入ったグラスにレモン、そして瓶コーラ。
瓶コーラにセピア色、うまいなぁ。大人っぽい句だなと思いました。

名月や嘉手納に無音なかりけり  里山子

沖縄の基地問題、月夜にも騒音が…名月という美しいものが入ることで、より強調される感じがします。
上間陽子さんの著書『海をあげる』が頭に浮かびました。

練馬区のねこじゃらしにはじゃれませぬ  ヒマラヤで平謝り

気になることしかない(笑)じわじわじわる句ですね。好き。俳号も気になる(笑)好き。

月を待つカヌレにちょうどいいお皿  後藤麻衣子

おしゃれだなぁ。夕食後、子どもが寝てから夫婦で食べるカヌレ、ちょっといい小ぶりなお皿で、そんな妄想をして楽しいです。
さすがだなぁ。憧れ。


以上、句具ネプリ 秋分でした。
精進するぞ!

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