アルコール依存症者へ贈る愛の言葉-19まとめ
私がこれを書いたのは、アルコール依存症者がおかれている状況があまりにも悲しいからだ。
彼らは病気なのに、病気の症状ゆえに蔑まれ疎まれる。
世界中の人が、アルコールの怖さを知ってほしい。
意志が弱いとか、気が弱いから酒に溺れた、みたいな間違ったジャッジをする社会が変わってほしい。
アルコール依存症は命に関わる重い病だ。
症状は『ろくでなしになってしまうこと』
こんな病気は他にない。
サポートする側は、どこまで許容できるか精神力を常に試される。
私自身、酒で悪魔のようになったJと対峙してきたから、それがどれだけキツいかよくわかる。
ここでは淡々と書いているけど、大声で怒鳴りあったことも泣いて訴えたこともあるのだ。
だから散々やらかしておいてまったく覚えていないヤツらに強い怒りや虚無感を覚えるのもわかる。
同時に、アルコールを抜いて健康に生きてほしいと願う気持ちを家族やパートナーはもっていて、だから苦しむのだ。
ぜひとも正しい病気の知識を持って、狂った脳で煽ってくる彼らと渡りあう知恵を身につけてほしい。
アルコールを断たれてバランスを崩した脳が作り出す苦しみを少しでも軽くするため、病院で薬をもらってほしい。
良い医師に出会えば、貴重なアドバイスももらえるに違いない。
この病気は、扱いも治療もとても難しい。
けれど断酒を1日1日積み重ねていけば必ず回復するし、その過程で思わぬ宝物を得ることもできる。
ゆったり構えて、つき合っていこう。