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紀行 2025.02.06-09 | Helsinki🇫🇮

2025.02.06

初Finnair
隣2席とも人がいなくてゆったり。

フィンランド語の機内アナウンスは全然わからないけど、Duolingoで触れてきた単語が続々聴こえて嬉しくなる。

名物の無料のブルーベリージュースが短距離線でも配られていたので、飲んでみた。思ったよりクリアでスッキリした味、朝っぽい

早朝からちょっと我慢してたカフェインも、空港より安かったので購入☕️
(というか空港が機内超えなの、UKの物価恐るべし)


前列に座っていた2歳くらいの男の子がとにかくじっとしていられないお年頃で、私の席に遊びに来て懐かれる。
大人しめのスコットランド人ママと世間話をしつつ、お子が通路を爆走しようとするのを阻止する係を務める。

着陸が最果てのゲートだったようで、税関まで15分は歩いた。
途中で見つけた日本食屋に、すんごいでっかい縦書きで「熊本豚骨」と書かれたネオンがあった(店名?)。今月見た四字熟語でたぶん一番つよい…

帰国時また来るね
駅のホーム、
定期的にホルンの遠吠えみたいなのが流れてきて、巨大なアートと合わせて一つのインスタレーションみたいだった


早速、すべての交通機関共通で使えるHSLアプリを使って乗った。これ便利


途中で小学生集団が乗ってきて、周りが子供たちで埋まる。
10歳前後に見えるが、全員既に顔が完成されていて大人のよう。フィンランド語には柔めの巻き舌があるが、みんな早口なので巻き舌が強くてロシア語みたい。
手前の女子2人はひそひそと噂話をしては笑って、向こうの男子集団は何回も騒いでは注意されている。それはどこの国も似ている

ヘルシンキ中央駅に着いてトラムに乗り換えたいのだが、道がなぜか砂利だらけでスーツケースが思うように進まず泣きたくなる。
誰こんなじゃりじゃりにしたん

よろよろ進みながらなんとか一度もコケずに乗換え、無事アパートメントホテルに着く。20kg超えスーツケースと行く旅、改めて筋トレである

今度は0階がない。
地下はK(Kellari=地下)
ダブルベッド占有✌️
出た ウォシュレットの祖先…!


とりあえず、遅めの昼ごはんを探しにご近所散歩。

近所
奥にヘルシンキ大聖堂が見えているな
水色の可愛い観覧車はよく見たら二つだけ黒で、どうやらそこはサウナらしい…誰やサウナ回そうと思た奴…
徒歩3分のPort of Helsinki
当初ここからタリン行きフェリーに乗れると思っていたのに、ここじゃなくてトラムで30分も向こうの港だった


海辺で、簡易な出店群を見つけた。

あったかいテント内で、フィンランドごはんの洗礼
謎のフルーティな飲み物と挽き肉挟んだ揚げパンwithケチャマヨ


ひとしきり海を眺め、近くのマーケットホールも見に行ったが、終わりがけだったのでまた今度にする。

sashimi portion(wasabi, soy source) 13€


夜の予定まで時間があるので、近くのカフェにも寄る。

Robert's Coffeeはチェーンでどこにでもあるのだけど、マップで見つけた時に美しい内装に惹かれてブックマークしていた。

樽の中みたいだ
天井がものすごく高く、奥にも実はかなりの席数がある。
奥の内装、球面の壁画が綺麗。
美術館併設のカフェ感
セルフサービスのお水のグラス、全てカラフルな寒色ですきだった


気の済むまで本を読み、再び散歩して、スーパーに寄って帰った。

ポスti
ヘルシンキ大聖堂。中に入るの楽しみ
シンプルな建物が通路だけすんごい色だったりするの大好き
でっかい石が浮いてるように見えてびっくりした
ぜんぶ植木鉢でした
ウスペンスキー大聖堂
小さいスーパーで、この量と質のチューリップ売ってるのはとても羨ましい…
ハラペニョマヨが何種類かあった。辛さ気になる
レモン汁だけじゃなくライム汁も🍋‍🟩
花束のボリュームで売ってるハーブ類

(ゲットした自炊の材料は後ほど。)


帰って再び出かける前に洗濯したかったが、部屋の洗濯機の蓋がびくとも動かず、一旦諦める。



オーケストラを聴きに来てみた。

今回訪れる4都市のプロオケの演奏会を調べて、予定が合う・ホールの内装が1番見たいと思ったヘルシンキを選んだ。
曲目などにはこだわりがなかったけど、ちょうどフィンランドの作曲家の曲ばかりの演奏会だった。私が襲来するの知ってたんか?

以前日記に登場した、フィンランド語のサイトで買ったあのチケット。
Apple Walletに入れておけるの良い
入り口から
座席から。
影が青になる照明かっこいい!と思っていたら色は自由自在らしく、曲ごとに微妙に違う色になっていた
オケ人間には分かる、
今から難解な現代曲が演奏されることが…
(バスドラム4台)

1曲目はフィンランド人なら誰でも知っている大作曲家シベリウスから、交響詩"En saga"。
2曲目も同じくフィンランド人で去年亡くなったリームという作曲家だったのだけど、これがまあ相当難解な現代曲だった。
自分は、打楽器5人の息が面白いぐらい合っていて「すご〜い!お疲れ様〜!」みたいな気持ちで観ていたのだけど、隣や後ろに座っていたご老人方からはちょっと溺れた後みたいな疲労感を感じた。わからんでもない

25分の休憩、ロビーで人間観察。
バーカウンターのメニューが見えるまで他の飲み物ないんだと思ったくらい、全員ワインを持っている。
人々の服装が多様で楽しい。デニムにパーカーの人、マリメッコの原色ワンピースの人、スーツのおじいさん、ドレスコードっぽい人も勿論いた。


休憩後はもう一曲リームの難解な音列に揉まれ、最後に再び皆大好きシベリウスに戻って"Tapiola"。
明らかな聴衆の興味と安堵を感じて笑ってしまった。やっぱり皆、シベリウス大好きなんやね…
私も土日の音楽活動の中でたまにシベリウスを演奏する機会はありうっすら好きだったけど、本人が愛されている現地で聴いちゃうと聴衆につられて、安直に愛深まっちゃうな。

ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団でした
シベリウスの交響曲は6番までこの楽団で初演されたそう


帰宅して自炊。

生パスタが安かったので、それを中心にお買い物。
調味料はミネラル塩・レモン胡椒(?)・ガーリックパウダーを買ってみた。
モワァ
カニ身と野菜のレモン胡椒オイルパスタ、オイル漬けチーズ

パック詰めのカニ身は思ったより薄味だけど、よい出汁要員。玉ねぎとネギは日本とほぼ同じ味だった

オリーブオイルは使いきれそうなサイズが見当たらないことが多いので、滞在が短い時はオイル漬けされたチーズを買って、オイルだけ調理に使うのが個人的なトラベルハックである。3回のパスタ調理でちょうど使いきれた。(浸かっているチーズも毎日少しずつ食べて美味しかった)

2025.02.07

朝、洗濯機に再トライしたら蓋は開いたものの、スタートしても何も起こらなかった。
無人運営のためすぐ聞ける人がいないので、とりあえず一応問い合わせフォームを送ってみたが、地下の共用洗濯機を使った方が早そう。

またも一旦諦め、朝ごはんに出かける。

昔、地元京都に2号店があったカフェアアルト。(その縁なのか、日本語メニューが存在して驚き)

学術書メインの書店の2階にある
天井からの光の取り込み方が独特
昨日のカフェも、この翌日行った図書館もそうだった


Aaltoの名を冠していたり、musicianという職業名がついていたりと魅力的なモーニングセットが沢山あった。けど、入店時にガラスケースの中でひときわ輝いて見えたブルーベリータルトに心惹かれており、素直にそれに決める。

朝ケーキis unlocked🍰
ヨーグルトくらい爽やかなチーズクリームに、ブルーベリーが溢れる寸前の山盛り🫐


キリのいいところまで本を読んで外へ。
散歩していると、アンプを通した優しいギターの音がして、よく聴くと知っている無伴奏ヴァイオリンのための曲である。ちょっと遠くに見える公園に奏者がいた

0℃以下でよく弦楽器弾けるな。
というかよく見たらめちゃ普通のエレキギターだし、でも曲は300年前のヴァイオリンのための曲で、全体的に"その発想はなかった…"という感じ。

現金があれば是非近くまで行って投げ銭置きたかったけど持っておらず、視界に入らない遠さのまましばらく聴いて、寒くなってきたので次の目的地に向かった。

目的地付近で見た建物、バルコニーを下から見たところが可愛かった
電気盤みたいなそっけない物は、大体こうやってペイントされているな


ヘルシンキでとても楽しみにしていた場所に到着。

北欧デザインというかスカンジナビアンデザインというか、近年たまたま好きになるものがこの辺り起源であることが多かった。
"自分好みの色や形がそこらへんに沢山転がっているのではないか"、今回の北欧旅の動機は正直それだけであった。
(なんで北欧にしたのと言われる度に、オーロラサンタムーミンに興味がないことが勝手にちょっと気まずい)

この美術館においても、ただただ目から好きな色や形を摂取したり、このデザインはそんな前にもうあったのか!を存分に楽しむことができて、本当に来てよかった。

アアルトのこれ、街でも本当にいろんな色で見たなあ
ワイン型ワインラック
💋
足の球体が4色でよりファンシー
1949年、首から下げれる水筒(ほそ…)
ルールにとらわれない柔軟なデザインが多いな、と感じたひとつ


展示の仕方やキャプションが、こちらがふと考えたくなるような書き方で好きだったな

Find a prototype of scissors
レゴで好きな建物作っていいよコーナー
みんな当たり前にこのアーチ型パーツを使っていた。
一切使わずに巨大な日本家屋作ったろかと思った
常設のあとは2階の期間限定展示へ。
いい手摺…!と思っていたらショップにこの柄のポストカードが売っていた
織物の展示
ワークショップスペースで見た、地元の子供たちが牛乳パックで作ったビル。
真の十人十色...
好きな美術館になりました


再び散歩に戻る。
イガから出ちゃってる単体の栗を何度か見つけた。

見事に切り株にインしているのを掘り起こして喜んでた時


この後の散歩は、図らずしてセカンドハンド巡りとなった。あまり調べておらず沢山歩いて見つけては入る、をやっていたので、食器に強くて印象深い2店舗を記録👇

デザイン美術館のすぐ近く。
食器コーナーはブランドごと・色別にとても美しく並んでいて見やすく、商品状態もかなり良い。見えているだけでも夥しい数なのに、"モデルピースだけ陳列してあるから、他のについても聞いてね!"と書いてあった。

ショットグラスを2つお買い上げ
日本酒呑む用


陶器コーナーの一角だけでこのボリューム、圧巻
反対側にガラス製品も同じくらいある。

低めの足付きヨーグルトボウルに以前より憧れがあり、ここでついに1つ見つけたのだけど、青い花柄が家に合わなそうでやめた。
お店のお姉さんにも相談したけど、「陶器でこれは珍しいよね。ガラスならあるけど…でも陶器のこれがいいんよねわかる〜!」と言われた。このユニークさ、かわいさについて共感できたので良しとしよう

アアルトここにも
可愛い 柄通りの果物のジャム入れたいね

よく歩きお腹が空いたので、そこら中にあるのにまだ行ってなかったチェーン店、Fazerへ。
噛むと甘い黒パンに、小エビのディル&マヨ和え。どのカフェやマーケットでも見かけていたので食べてみたら、美味しかった。

セルフサービスのホットコーヒー間違って水のグラスに入れてごめん ありがとう耐熱


帰宅して近くの共用サウナに行ってみようと思っていたが、ホームページを見たらホットタブ(30℃弱の湯船)故障中とのこと。
つまりサウナ入ったあとは外気浴(-2℃)しか選択肢なし?それは初心者には厳しいかも…

ということで、宿泊先についていた共用サウナを利用。
暑がり人生なので日本で利用したことがなく、フィンランドが初サウナとなったのだけど、意外と長く入れた。お風呂に浸かるより短い時間でも芯からがっつり温まるの、北国のライフハックという感じ。シャワーのさっぱり感も夏ぐらい爽やかに感じた


サウナ後、スタートしておいた共用洗濯機に洗濯物を取りに行ったら、洗濯始まってなかった。

Sulje Luukku(ハッチを閉めろ)
蓋の取手を回してロックしないと始まらないらしかった 今回の洗濯前途多難
部屋の収納からこんな干し場が出てきたので組み立てて待機
本日も自炊
ネギとパンチェッタとチーズのオイルパスタ
置いてあったお茶を淹れてほっこりして、すぐ寝た。


2025.02.08

昨日買ってきておいたFazerのシナモンバンで朝ごはん


家を出て最初の目的地に行こうとトラムに乗っていたら、ホテル最寄りにまた戻ってきたのでびっくり。見知らぬ循環線をキャッチしてしまっていたらしい
気を取り直してもう一回乗る。

今日はまず、昨日見つけたセカンドハンドチェーン"Fida"に寄って、不要になった厚底ブーツを寄付コーナーに置いてきた。
足に合わず既にエディンバラで代わりを買ったので、荷物になってしまっていたのだ。まだ全然使えるから捨てるのは忍びなかったのでありがたい

観光客はもちろんいたけど、他のマーケットホールよりは地元の人もいる感じがあって良かった。
お土産と、自分で作ってみたこともあるフィンランド料理・サーモンスープを求めて来た。

地元デザインの雑貨ゾーン
いやミドルフィンガー


そしてついにサーモンスープに出会えた。

ディルとサーモンの脂がたっぷり浮いていて、決してくどくないが豊かだった。美味しかった
他のお惣菜も気になる



バスに乗ってみたかったので、とりあえず乗ってみた。

唐突なウォールアート(巨大)
湖でスケートしてる!


ちょっと変わったアートに到着。
フィンランドの大作曲家・シベリウスの追悼のために作られたけど、抽象的すぎて"これじゃシベリウスって分かんないよ!"との批判を受け、あとから本人の顔面が添えられたらしい。シュール…

600本のパイプは本当に圧巻なのに、添えられた顔面のサイズ感がどうしてもジワる
下から見るパイプオルガン
(もしくは一気に沢山切った浅葱の断面…)


水たまり凍ってた


中央駅に戻り、有名建築でもある図書館へ。

局面の天井、ところどころに空いてる穴は電気と見せかけて天窓。自然光の取り込み方が上手
くつろぐ親子や話し合ってる学生が多かった階段

窓際のよい席が取れたので、めちゃくちゃ長居して読書した。
近くの椅子に来た男性が脚を組み、片足でベビーカーを前後させながら結構長時間にわたって読書しておりすごく良かった。育児も自分の時間も諦めていない
フィンランドは長距離列車にこども車両があったりとか、育児関連の魅力的な点もいくつかあった印象。必要なサポートがあって不要な干渉が少ない場所なら、子供を持つハードルが低くなっていいな

どの本棚も低めで通路が広く、車椅子の方も自分で全ての本を手に取れるユニバーサルデザインだそう


最終夜にして、街のシンボルに赴く。

この旅の中でもかなり好きなパイプオルガンだった
謎数字、正体わからず
正しい色で撮るのが難しい空間だった
薄いグレーと白が基調で、兎にも角にも曲線美
🌏


帰宅して、またアパートメント共用のサウナに入って、買って来たビールを飲みながら自炊。

旅先でもキッチンドリンカー
スーパーのビールコーナー、ロング缶以外なかった
パスタを買い足した
トマトソースリガトーニ🥫🍝🍺


2025.02.09

8時集合、9時発のフェリーに乗るため早起き。

買っておいたプロテインヨーグルトで腹ごしらえ
無事ターミナル着。
スコットランドでもらったおやつを食べる
カフェもあって、空港みたいだった


帰国直前にも数時間トランジットで戻って来る予定だけど、一旦これにてヘルシンキ編🇫🇮は完。

タリン編🇪🇪に続く…

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