スコットランド紀行(1.Glasgow)
移動(Paris - Glasgow)
2日前にパリに到着したが、また空港にいる。
今から向かうのは今回のメイン旅先であるスコットランド、まずはグラスゴーという街から。
スコットランドは全部で3泊予定なので、大きなカバン1個だけ。預入荷物がないのでスマホでチェックインし、そのまま出国ゲートに来れたところまではよかったが、
並んでいる間に、webチケットに記載されたゲートクローズの時刻になる。
最初は焦っていたが、たまに行先の都市名を大声で連呼するスタッフが登場しては、該当の乗客がどんどん優先列に流されていくのを見て、同じことをしてくれるのだろうと信じて諦めた。
予想通り、遠くで自分の都市名も叫ばれたように感じ、
念のため後ろのイギリス人ご夫婦に「あれGlasgowって言ってました?」と聞いたら、「そうよ!いきなさい」とあたたかく答えてくれた。
一人で並んでいる小さいアジア人女性など他にいないので、どうやら少し気にかけてくれていた模様。良かったねという表情だった。
Glasgow
いつもながら、アパートメントホテルへ。
ホテルよりも安いからだけでなく、住むことの疑似体験ができる気がしてつい選んでしまう。
今日の部屋で笑ったのはユニットバス、カーテンとかガラスとか無いやつ。
夕方とはいえ22時頃に日が沈むので、まだまだ時間はある。
とりあえず散策に出たが、ここでただの長袖では寒さに耐えられなくなり、ファストファッションを何軒か回る。
この日の気温は最高が18℃。
旅先が決まると天気アプリで都市を登録して1週間ほど観察するので分かってはいたが、18℃ってこんなにも寒かったか。
グラスゴーでZARAのセール行くやつおるかという感じだが、無事好きになれたオーバーサイズのデニムジャケットを購入。
今後これを着るたびにグラスゴーのつめたい夏を思い出して笑えるのは、結構いいかもしれない。
晩ごはんは現地っぽいもの食べたいな~、と思って地図で見つけた、地元のビール醸造所へ。
夜は、部屋のキッチンにスコティッシュブレックファストのティーバッグがあったので、お湯を沸かしてありがたくいただいた。
イギリスやフランスは硬水だが、スコットランドは日本と同じ軟水なので、水も紅茶も飲みやすい。
翌朝。
今日は11時半くらいの電車で首都エディンバラに向かうので、それまでにグラスゴー大聖堂に行く。
大聖堂前に、地元コーヒーショップで朝ごはん。
再び歩みを進めて、色々な教会と間違えて迷子になりつつ、遂に大聖堂に辿り着く。
帰国後の演奏会で、偶然イギリス人作曲家の弦楽曲を弾くことになっている。
そのうちの一つを大聖堂内で聴いてみたが、
あまりに建物と音楽が合い過ぎていて、自分の内側が静かに震えた。
パリなどの壮麗な大聖堂でこれを聴いても、このような感動はなかっただろう。
イギリス圏の建物は、荘厳且つどこか無骨で、城などは牢城感が強い。
花は美しくデザインされた庭ではなく、ゴツゴツとした岩の合間に、闘うように咲いている。(特にエディンバラ城でそう感じたので、エディンバラ編に写真載せます)
音楽がこの情景ベースで書かれたことに、ひとりで大きく頷いてしまいそうだった。
このようにいつも旅の中で、建物・景色とそこで生まれた音楽の、完璧な調和に感動する。
西洋のクラシックが日本でメジャーに聴かれない理由は、文化振興の予算不足のほかに、シンプルに景色に似合わないからハマりにくい、というのもあるように思っている。
逆にいうと、こちらでジブリの音楽を思い出すこともほとんどない。コダマが出てきそうな森や、カオナシが出てきそうな建物は一つもないからである。
グラスゴー、小さな街だけど美術館や科学館など楽しめそうなところがまだまだあったので、また来ようと思う。
(私は時間的に行かなかったのですが建築家マッキントッシュのデザインしたティールーム「willow」シリーズに行く人も多いみたいです。)
次は、首都エディンバラか、ネス湖やハイランド地方を回った1日自然ツアーか、スコットランド前後のパリか。
思いついた順に出したいと思いますので、
良ければまた是非、読みに来てください🏴🇫🇷