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TSUTAYA DISCAS 備忘録

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毎月4枚のDVD・BDが届くツタヤの宅配レンタルサービス利用中。その4作品について、感想を気ままに綴る。ネタバレあり。
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2016年11月の記事一覧

11月④ヘイトフル・エイト

タランティーノである。
もちろん、パルプフィクションとレザボアドッグスにハート撃ち抜かれた世代である。
それなのに、キルビルは観ていない私である。

だが、久しぶりに観たタランティーノ作品の、ジャンゴはちょっと違うんじゃないか、と思った。当時どういう気持ちになったか詳しくは覚えていないけど、なんかなー、、というようなイマイチな感触が残ったことだけは。

そして、また懲りずに?タランティーノ新作を借

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11月③ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

ニューヨーク、ブルックリン。
老夫婦が40年暮らしたアパートメントを売りに出そうと決める。エレベーターがない、という一つだけの欠点のために。近年ブルックリンの人気が高まり、地価が上がっていることも要因だ。
それでもいざとなると、迷う。本当に住み慣れたこの部屋を売っていいのか?どうする??

それだけの、たいした事件が起きるわけでもないストーリー。でも、先に言ってしまうけれど、私はこの映画が好きだ。

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11月②ルーム

昔、デアゴスティーニか何かで、猟奇殺人をテーマにしたものがあった。姉が何号分か購入したので、私も読んだ覚えがある。

ピエロの扮装で子供に近づき、何人も殺した殺人鬼が、強烈な印象を残し、いまだ忘れられない。そのせいか、ピエロのお面をつけてバンド活動を行うような人間を、クソ悪趣味だとしか思えない。

今、「悪趣味」と言ったが、そもそも猟奇殺人の本を興味深く読む事だって、悪趣味ではないのか?
確かに、

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11月①リリーのすべて

アカデミー賞受賞作品は、ついチェックしてしまう。
今回の「リリーのすべて」もそうだ。アカデミー賞が、シリアスなトーンで実在の人物を描いた作品を評価しがち、というあるあるは分かっている。それでも、テレビなどで宣伝も多くされる、それらの作品をつい選んでしまうのだ。数多い映画の選択肢の中で、観る作品を選ぶひとつの安パイな指標だ。

そういう意味でも、リリーのすべては、いわゆるアカデミー賞が大好きな作品だ

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