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HAPPY TORTILLA
2019年1月6日 14:45
「猫の目というのか、秋の空というのか」そう言いながらマスターがカウンターに置いた大ぶりのグラス。透明に澄んだ大きな氷を入れたアイスティーは、きんと冷えて身体に馴染んだ。雑味なく清冽で、清められるようだった。「うん。でも、ただ変わりやすいとかっていうんじゃないんだよ。気がついたら宙を舞うみたいに飛んでいて、地上に立ったときに感じる重力みたいなのに参ってしまう」「比喩的でわかりやすいよう
2019年1月5日 19:54
カフェ・マゼランに向かうとき、坂を登る。右手には海、左手には林、その奥には街がある。さらに内陸にある赤茶けた山々を望みながら、その景色を見るのが僕はとても好きだ。林からは、フクロウの低い鳴き声が聴こえる。木魚みたいな、鎮静効果のある一定のリズムで。病み上がりの時期を終えて、店の扉がようやく軽く感じられるようになってきた。新しい年を迎えるまでに幾度かのディナーを経て、たっぷり養生できた