脳科学の視点から見る、頭のいい子の育てかた/無理に○○を教えない
「いい脳」とは
脳科学の知見から「いい脳」について考えてみます。
それは
「感じる力・考える力・直感力・知識の4つが上手に機能しあっている脳」だと言われています。
“ただ知能が高い”ことを「いい脳」とは言いません。
あなたの周りにも、
穏やかでおっとりして見えるのに、
決断力や集中力、説得力があり、
飾らない人柄なのに、威厳も兼ね備えている。
特に会社などでは、誰からも好かれる、
いわゆる人間的にできた人です。
そんな人間力が豊かな人は必ずいますよね。
どうしたらそんな人間になれるのだろうと
考えたことありませんか?
であれば、こんな風に子どもを育てられたら、
時代の価値観が変わっても、
ブレることなく人生を謳歌してくれそうですよね。
親が「やらなければいけない」と思い込んでいるけど、
やらないほうがいい場合もあることもあります。
親が「ま、いいか」と思っているけど、
やらないとやっぱりダメなこともあります。
そんな脳科学からみた
“いい脳”を育てるためのポイントをご紹介します。
幼少期のうちは無理に文字や計算を教えない
意外に思われるかもしれませんが、
脳科学的には子どもの望まないうちに
文字や計算を教え込むのはNGとされています。
子どもが持ち合わせているはずの
文字や数字へのセンスを奪ってしまう危険性があるというのです。
自分で発見すること
脳は、「自分で発見する」ことがとても大事なのだそうです。
発見して好奇心を持つことで、
知識や知恵はしっかりと脳の中に根付いていくのです。
ところが、脳の準備が整っていないうちに、
本来は脳の好奇心で掴みとられるべきだった
文字や数字への理解が、
無理な詰め込みにより作用しなくなるからです。
脳は、一度にすべてが出来上がるわけではありません。
脳(しくみ)の発達が急激に進む
幼児期こそ脳の発達に合った環境が必要なのです。
0歳から6歳前後までは、
驚くほどのスピードで脳が発達します。
あくまで目安として、
1~2歳 後頭葉・頭頂葉
見る、聞く、触れる等の五感が発達
3歳 側頭葉
数、文字、ことばを覚えようとする能力が発達
4歳 側頭葉
記憶力や理論性が発達
5歳
思考力、想像力、想像力、社会性、情操、自発性。忍耐力などが発達
子どもが自ら興味を持ったことしか力にならないという、
幼児教育の鉄則がここにもあるわけですが、
子どもが興味を持たないのであれば、
無理して教えないことです。
ただ、興味を持たないのは、
親が作ってあげる環境に問題があるのかもしれません。
何度も言っていますが、
子どもが本好きになるためには、
いつでも手に取れるところに本があり、
親が本好きで本を読む姿を見せてあげれば、
勝手に本を読み始めます。
子どもを幸せにするのなんてとても簡単なことですよ。
親が笑顔ならそれだけで子どもは幸せなのです。
自分が親を幸せにしたと思って自信たっぷりに育っていくのです