子どもを「いい脳」に育てよう!⑦脳育てポイント ほめるのもほどほどに
昨日は、あやすのはほどほどにということを書きました。
ほめるのもほどほどに
実は、ほめるのもほどほどにという話。
子どもの自己肯定感を
高めるためにも褒めてあげなきゃ
とプレッシャーを感じている親は多いようです。
特に最近は「子どもは褒めて伸ばすべき」と
いうことを言われる専門家も多いです。
褒められ依存症
ちょっとしたことで過剰に褒めるなど、
間違った褒め方をしている親が増えている現在、
子どもが「褒められ依存症」になっている場合が多いらしい。
育児書やメディアなどでは、
子どもを褒めることのメリットが盛んに取り沙汰され、
効果的な褒め方を指南する専門書も
たくさん目にするようになりました。
「なんでも褒めればいいと勘違いしている親が増えている」
絵が上手にかけた、文字の覚えがはやかった、
工作でなにか賞を取った。
うちの子天才かも!!と思う瞬間は、
子育てをしていると何度もあることでしょう。
でも、そうしたときに大げさにほめ過ぎたり、
子どもより大喜びしてはいけません。
逆に、できなかったときに
親が子どもよりガッカリしてしまうのも、
脳育て的にはNG。
子どもの才能を発見して、
伸ばしてあげようと思ったら、
「一喜一憂しない」ことが大切。
アメリカのアートクラスで行われた調査でも、
結果が出ています。
描いた絵を褒めちぎったクラスと
淡々と評価したクラスでは、
プロのアーティストやデザイナーになるのは後者のほう、
淡々と評価されたクラスでした。
なぜ、ほめ過ぎはよくないのでしょうか?
楽しいから絵を描いていたのに、
素晴らしい!天才かも!なんて過剰に褒められると、
次も素晴らしいものを描かないといけないとなり、
絵を描くことがだんだん義務のようになってしまうのです。
次はうまくいかなかったらどうしようという
プレッシャーになり、
絵をかくことそのものが怖くなってしまう子もいます
勘違いしている親
褒めることで自信がつき、
期待に応えようと頑張るようになるというメリットがある一方で、
「打たれ弱くなる」
「褒めないと機嫌を悪くする」
「注意や叱責を素直に受け入れられない」
「見返りがないとやる気になれない」
などといった弊害をもたらすかもしれないのです。
褒められることが目的化する
褒められてばかりいると
「親に褒められること」を優先的にやろうとするそうです。
これは大人でも一緒というか、脳の本来の機能です。
脳はむ楽することを常に求めているからです。
しかも、繊細で大人の顔色をうかがうタイプの子ほど、
その傾向が強いといいます。
この問題点は、
「自分が本当にしたいこと」と
「親に褒められるからすること」の
境界が曖昧になることなのです。
潜在能力に
「親が喜ぶから」「親が望んでいるから」
ということが選択の基準になってしまう怖さです。
たとえば
「宿題できたの? えらいわね」などと、
やって当たり前のことでもいちいち褒められていると、
子どもは「褒められる状態」がデフォルトになります。
社会に出てからは
「褒められないとモチベーションが上がらない」
「上司が命令ばかりしてくるからムカつく」
というように、
自分は何もしなくても褒められて
当然の存在だと勘違いしている人が、
増えている現実を見れば、
いかに世の中が、間違った褒め方で
育てられている人が多いかかがわかります。
結果に一喜一憂しない親だけが、子どもを一流にできます
褒めることと叱ることのバランスを考えることが大切
北京オリンピックもいろんなドラマがありました。
金メダルを期待されてとれなかった選手。
きっと、落ち込みも半端ないと思います。
しかし、トップアスリートは、
メンタルも鍛えていますから、
一般人と違い立ち直りも早いと思います。
脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと
作ってあげるのは親の仕事です。
親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出してあげて
あげれば脳番地の成長バランスも整います。
しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。