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子供が教えてくれた幸せに生きるコツ。気にしなければ人生は生きやすくなる。
地球で人間を40年以上やっていると、どうも考え方が凝り固まってしまうようです。
大人になると「こうあるべきだ」という考えが頭にしっかりこびり付き、ときにがんじがらめになって苦しむ。
その点、子供は頭が柔らかいため、大人の「こうするべき」と思うことも根底から覆す天才。
頭の固い46歳の私は、7歳の息子から日々色んなことを教えてもらっています。
この記事では、息子が教えてくれた「気にしないことで人は幸せになれる」という、ちょっとした生きるコツをシェアしたいと思います。
宿題をしていないことは気にしなければいい
それはある金曜日の夕方でした。
その日から2泊3日で旅行に出発するという、家族全員がワクワクした日のこと。
3時過ぎに学校から帰ってきた息子に、旅行に行く前に宿題をさせようとした夫。
しかし・・・・宿題のプリントがどこを探しても見つからない。
そんなちょっと焦るような状況で、息子は平然と言ったのです。
「多分、学校に忘れてきちゃったんだよ。」
おいおい、月曜日には提出しないといけない宿題のプリントですよ?
今から楽しみにしていた旅行に行くのに、なんだか気持ち悪くないですか??
「どうするんだ?今から学校に取りに行くか?」
ちょっとムッとしながら夫が息子に詰め寄ります。
すると息子はあっけらかんとして言ったのです。
「宿題は忘れても全然平気だよ!」
いやいや、宿題は忘れちゃダメなんじゃないの?
私は思わず息子に問いただしました。
「やらなきゃいけない宿題をしてなくて、旅行が楽しめる?気にならない???」
すると息子からは私の想像を超えた答えが飛び出しました。
「大丈夫だよ!全く気にならないから、今から旅行に行こう!!」
満面の笑みを浮かべて、ワクワクした様子の息子。どうやら本当に気になっていないようだ。
息子と話し合った結果、私と夫は本人の意思を尊重して、宿題をせずに家族旅行に行くことを決めたのです。
しかし親である私達夫婦の本心は、宿題をしなかったことで息子がどう感じるか、身をもってわかってもらおうと考えていました。
そんな親の気持ちを知らない息子は、全力で2泊3日の旅行を楽しみ、月曜日の朝を迎えたのです。
余計なお節介なのはわかった上で、私は息子に学校に着いたら宿題をササッと済ませて提出するようにアドバイスしました。
「うん!わかった!そうするね。」
そう言って、息子は元気よく学校に出かけて行ったのでした。
宿題を忘れたって気にしない!問題にさえならない
その日の晩御飯のとき、私は息子にちゃんと宿題を提出できたか確認してみました。
すると、またもや息子から想定外の答えが飛び出したのです。
「ううん。
宿題のプリントはやっぱりみつからなかった。
だから出してないよ。
でも先生も気がついてないみたい。」
息子よ、そんなわけないだろう。
プリントが見つからなかったまではいいとしよう。
だがしかし、先生が気がつかないわけないでしょう。
生徒一人一人の宿題の入った連絡用の袋をくまなくチェックして、毎日ノートにサインをくれる先生ですよ。
君が宿題を忘れたことはわかっていても、気づいてないふりをしてくれたんだよ。
しかし私は同時にこうも思った。
確かに学校の宿題を忘れたことぐらい、実のところ大した問題ではない。
そんなことで楽しみにしていた旅行が台無しになったり、学校で過ごす1日がつまらない時間になる方が意味がない。
そう思うと、息子は息子なりに一番幸せになる方法を選択したのかもしれない。
大人になると、実に多くのこと気にして生きづらくなる。
しかし、いろんなことを気にしなければ、ずっとぐっと生きやすくなるはず。
宿題を平気で忘れることは感心できないけど、自分が幸せであることに忠実な息子が羨ましいと思った。
私より息子の方がずっと幸せであることに自立している。
そう思い知らされた出来事でした。