日常を極上にするのは「妄想」の力!ごっこ遊びで毎日を極楽にする方法
40代も半ばを過ぎ、明らかに人生の後半戦に突入したと思われる今日この頃。
今までの当たり前が、実は当たり前ではないことに気がついた。
いつか自分の命が尽きる日が来るなんて、若い時にはピンとこない。
しかし、体力の衰えを感じるようになった私は、人は確実に死に向かって歩んでいることを実感するようになった。
あと何日、家族と楽しく過ごすことができるのだろうか?
あと何回、人生で美味しいご飯を食べることがのだろうか?
あと何回、思い出に残る旅行やキャンプに行けるのだろうか?
ふとそんな風に、自分に残されたチャンスを逆算するようになった。
すると、何気ない毎日は決して当たり前ではなく、実に貴重な1日に変わった。
誰も自分の死ぬ日がいつかなのかを知らない。
だからこそ、いつかやってみたいと思っていたことは、早めに実現しないと来世になる可能性がある。
私と夫には、結婚した当初から1つの目標があった。
それは、いつか「ハワイに長期間滞在」すること。
出会う前から夫と私には、偶然にも似たようなビジョンがあった。
小高い海が見える丘に立つ、白い平屋の家。
玄関には広いウッドデッキがあり、ブランコが揺れている。
そこで気持ちよくヨガをしたり、朝食を食べる。
車はオープンカー、助手席には愛犬。
サーフボードを乗せて、海に遊びに行く。
毎日美しい夕日をビーチで眺め、散歩する。
夢のようなゆったりとした時間を、美しい自然に囲まれて過ごす。
し・か・し
さすがに今すぐにこのビジョンを達成するのは、今の私達には無理がある。
仕事や子供の学校の問題、お金の問題、両親の問題・・・・これらを力ずくでねじ伏せれば、やれないことはないのかもしれない。
だが、それに伴う労力が大きすぎて、幸せになるどころか疲労困憊すること間違いない。
明らかに今はタイミングではないのだ。
そこで、私と夫は「妄想」の力で「ハワイにいる気分を味わう」遊びをすることにした。
天気の良い朝、私は晩御飯を作ってくれる夫にお願いをする。
すると勘が良く、ノリも良い夫は全てを察知して準備をしてくれる。
仕事を終えて保育園に娘を迎えに行って帰宅すると、夫は息子と夕食を準備を頑張っている。
この日のメニューは韓国料理のプルコギ。
熱々のお肉が乗ったお皿を息子が運ぶ先は、いつものダイニングテーブルではなくベランダ。
我が家はマンションの7階にあり、ちょっと広めのベランダがあるのだ。
そこにピクニックシートを敷き、ニトリの収納ボックスをテーブルにし、座布団を4枚敷いて特等席が完成。
ベランダの柵ごしに見えるのは、綺麗な夕日。
しかしその下には、帰宅を急ぐ車が走る道路が見える。家路に急ぐ歩行者だって見える、ごくごく普通の風景だ。
でも、そんなことには一向に構わず、私と夫はスパークリングワインで乾杯をする。
プルコギを頬張りながら、昼と夜の境界線をいい気分で突破するのだ。
徐々に日が暮れ、周りの家の明かりが灯り、空は赤から黒へと変わっていく。
小さなガラスの器にロウソクを灯し、家族4人で空を眺めながらまったりした時間を贅沢に過ごすのだ。
息子はフォークに刺したマシュマロをろうそくで炙って、妹にできたての焼きマシュマロを振舞っている。
もし、今この瞬間がハワイなら?
目の前にはダイヤモンドヘッドと海が見え、燃えるようなサンセットが見えるだろう。
テラス席のテーブルに運ばれて来るのは、冷えたシャンパンとTーボーンステーキ。
この気分を自宅のベランダで、スパークリングワインで乾杯してプルコギを食べることで完璧に「妄想」するのだ。
この「妄想」の「ごっこ遊び」は日常のどの場面にでも使える。
今、この車がオープンカーでビーチに向かってドライブしている最中なら?
そんなことを考えながら、娘を保育園に送って職場に向かうと全く違う気分が味わえる。
本来、誰もが2時間先の命だって保証されていない。
明日があるなんて思っていたら大間違いということもあるはず。
そうなると確かなのは、「今」というこの瞬間だけ。
ならば、今この瞬間をいかに気持ちよく、自分の理想とする感情を味わうことが最も大切なのだ。
ちなみに私も夫も、ハワイに行ったことがない。
おめでたい妄想夫婦は、日々「ごっこ遊び」で日常を極上にしている。
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