「病は気から」は本当かもしれないと思ったお話。
私はイギリスに1年留学した経験がある。
私のイギリス留学の目的は、語学力の向上や、仕事のスキルアップなどではなく、単なる好奇心からだった。
32歳だった当時の私にとって、イギリスはアロマとヨガとスピリチュアルという大好物3つが学べる格好の場所だったのだ。
すでに趣味でアロマセラピストの資格までとっていた私は、ヨガにもハマり、心と体が繋がっている感覚を覚えずにいられなくなっていた。
そんな中、レイキを始め、いろんなヒーリングがあることを知り、あらゆるヒーリングを受けては自分の変化を観察するようになっていた。
そして行き着いた先が、スピリチュアルという目に見えない世界だった。
驚くことに、イギリスにはスピリチュアルの学校が存在する。
英国スピリチュアリスト協会(SAGB)は150年以上の歴史を持つ、由緒正しいスピリチュアルの学校。まるでハリー・ポッターの魔法の学校のような存在だ。
日本人では江原啓之さんが学んだという、なかなか本格的な学校なのです。
さすがに私は入学することはしなかったが、ここに通う学生さんのリーディングを受けたり、公開授業を受けてみたり、ヒーリングのワークショップを受けてみた。
なんせ全てが英語なので、言ってることの半分ぐらいしかわかってない状態。スピリチュアルを学ぶというより、私にとっては実践英語を学ぶ体験になっていた。
しかしそうこうするうちに、イギリスで活躍する日本人ヒーラーと知り合う機会に恵まれるようになった。
いろんなヒーラーに出会ったなかで、今だに1人だけ私には忘れられない人がいる。
その方はロンドン郊外に住む女性で、外科医と協力してガン患者の治療に当たっているということで有名な人だった。
彼女の専門は、クリスタルを使って体のエネルギーを整える「クリスタルセラピー」。
話を聞くと、子供の頃から人のオーラが見えたり、エネルギーを感じることができたという。
彼女がガン患者を治療するとき、どんな世界が見えているのかと聞いてみると、驚くような答えが返ってきた。
クリスタルでは一時的にエネルギーは切れても、考え方が変わらない限り病気は治らないと言うことになる。
まさに「病は気から」だと思った。
私は数回ほど彼女のヒーリングを受けたが、施術後に彼女が言うアドバイスはいつも「私の心の在り方」だった。
彼女のアドバイスを受け15年ほど経った今、私は改めて「心の在り方」を意識するようになった。
「自分が機嫌よくいられるように日々過ごす。」
たったこれだけのことが、病気の予防になるのだ。
さらには自分だけでなく周りの人の幸せにも繋がっていくのだ。
この問いかけに答え続けることで、人はどんどん自分の幸せに自立した人になっていくことは間違いない。
最近の私は、ますます自分の心の声を聞き、本当に自分がやりたいことを1つずつ選択するようになった。
それは大げさなことではなく、飲みたいときに美味しいコーヒーを飲むことだったり、家族とゆったりとした時間を過ごすことといった「平凡な幸せ」から始まる。
この小さな「ご機嫌の種」が、どんな素敵な花を咲かせるかが今から楽しみで仕方がない。