「不思議なスコットランドの旅」その②ー全ては用意されていた
先回は約3ヵ月前、休暇を取って自分を見つめたり、瞑想したりすることを促す「占いカード」を引いたことから始まったフィンドホーン体験週間への旅の序章
ーつづき一
占いカードで「全ては用意されている」という意味のカードを引いた私は、単純にもその3日後、「フィンドホーン」という言葉が頭に浮かびました。早速普段はあまり使わないクレジットカードでフィンドホーンのコース代金を支払いました。
するとどうでしょう。その後の約10日間、三足のわらじの一足が突然忙しくなり、特別に仕事が増えたのです。結果的にその期間で、ほとんどコース代金を稼いでしまいました。この10日間は本当に奇跡のようでした。次から次へと電話が入り、まるで誰かが計らってくれたかのようでした。
そうなると、もう恐れることはありません。私はすっかり気を良くして、コンピューターでフィンドホーンについて調べ始めました。すると2日ほどして、フィンドホーンの予約係から「仮予約ができました」というメールが届いたのです。
「え?仮予約?」と少し戸惑いつつ、メールを読み直してみると、私は「自己紹介レター」を送っていなかったことが判明しました。フィンドホーンは共同生活を送るコミュニティです。参加者は世界中から集まるため、事前に「どんな背景を持っている人なのか」を伝える必要がありました。そのレターには、フィンドホーンを知った経緯、どうして参加を決めたのか、自分の精神的な歩み、好きなことや趣味、職業、年齢などを書けばよいようでした。
とはいえ、私には文章を書くことに苦手意識があります。特にディスレクシア(読字障害)があるため、文章を公の場に出すことには抵抗があります。さらに、英語で書かなければならないとなると、その負担は倍増です。辞書を引きながら書くと、書く意欲が削がれてしまうこともしばしばです。
でも、その日の夜、思い切って一気に書いてしまうことにしました。内容は正直に、包み隠さずーー。フィンドホーンを知ったのは友人の勧めで本を読んだ10年前であること、ロンドンに来た経緯、そこで発達障害(SLD)が見つかったこと。そしてその障害の一部が、ムーヴメントアートを通して改善されたことなどを書きました。好きなことや趣味、年齢などもすべて書きました。
最後に、「私は外国人でディスレクシアがありますので、おかしな英文になっているかもしれませんが、ご容赦ください!」と付け加え、見直しすぎて修正にハマらないようにサッと確認し、送信ボタンをクリックしました。
それから2日後、フィンドホーンの予約係から「完全に予約されました」というメールが届きました。その中には「正直なオープンレターをありがとうございます」と書いてありました。???正直じゃない人もいるのかな....?と少し考えつつ、「私、書きすぎたかも」と少しだけ不安になりましたが、これで完全に予約が完了し、私はもうフィンドホーンへ行けることが決まったのです!
心はウキウキ、舞い上がる気持ちが止まりません。でも、まだひとつ問題が残っています。それはスコットランドまでどうやって行くかです。
飛行機?列車?バス?もしかしたらフェリーもあるかも?方法はたくさんありますが、旅費がかかります。目に見えないガーディアンエンジェルが与えてくれた仕事のおかげで体験週間の代金はほぼピッタリ稼げましたが、旅費まではカバーできませんでした。スコットランド北部のフィンドホーンまで行くには、工夫が必要です。
さて、どうやって行こう...
ーつづくー
先回の話は以下から読めます
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