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「仕方ない」という概念を絵に描いた餅にさせない方法について

推しのドクターの提唱している『仕方ない』という境地にたどり着くために色々思考している。
前回は、【『仕方ない』を目指して】というタイトルで記事を書いた。この記事の最後に紹介したので合わせてお読み頂けると幸いです。

「仕方ない」という概念が知識的には見えるし、言葉に出して説明できたとしてもそれを問題解決や悩みの解決,生きづらさの解決に応用できない場合もある。
念仏のように唱えたり、それに関する書物や動画を繰り返しみながら自分の日々の体験で試行錯誤を続けていかなければ腹落ちしていかない。
つまりは絵に描いた餅のように食べられないということに近い意味がある。
どんなに良い哲学的思考法だとしても実践できず、そのこと自体がストレスになるわけだ。
しかし、そのストレス自体は他のストレスと比較するとユーストレスというか悪い影響のあるストレスというより良いストレスという風にも捉えてはいる。

「仕方ない」という考え方が、知識としては理解できても、日々の問題解決や悩みの解決に実際に応用するのは難しいと感じている。
それに対して、繰り返し学んで実践していく中で、徐々に自分の中に落とし込んでいくプロセスが必要だと思っている。

「仕方ない」という概念は、心理学や仏教的な思想にも通じる「受容(アクセプタンス)」の考え方に似ていて、コントロールできないものに対して執着せず、自分を受け入れるというもの。
理論的には理解できても、実践となると感情が伴わなかったり、思考と感情のギャップが生まれやすいのはよくあることです。特に「頭で分かっているけれど、心で納得できない」という感覚は、多くの人が抱える課題だと思う。

【実践へのヒント】
「仕方ない」という受容的な姿勢を、日常の中でどう実践に落とし込むかという点では、いくつかの段階的なアプローチが効果的かも。

1. [マインドフルネス]
  - 感情が揺れ動いた時に、「これは今、仕方ないことだ」とラベルを貼って、少し距離を取る練習をしてみる。ラベルを貼ることで、その感情を俯瞰でき、行動に振り回されずに済む場合がある。
 
2. [徐々に取り入れる]
  - 大きな問題から始めるのではなく、小さな「仕方ない」を日常の些細な出来事に当てはめてみる。たとえば、遅刻した電車や失敗した料理に対して「仕方ない」と言い聞かせてみることで、徐々にこの思考法を慣れさせる。

3. [ユーストレスとして捉える]
  - ストレス自体が必ずしも悪いものではなく、前向きな「ユーストレス」として捉えることも可能。これを「成長のための試練」と見なす視点は、自己改善に役立つ。ストレスを「学びの機会」として活用する意識を持つことで、精神的な成長が促される

4. [試行錯誤を大切に]
  - 自分の日々の体験の中で試行錯誤する過程も、非常に重要なプロセスである。
すぐに「仕方ない」と感じられない状況に対しても、自分を責めずに、「今はうまくできなくても、その経験自体が次に繋がる」と認識することがストレスの軽減につながる。

ここれらのプロセスそのものがストレスになることもあるが、それが悪いストレスではなく、ユーストレスとして前向きに捉えられていると、もどかしいプロセスをも受容しやすい。

どんなに素晴らしい哲学や考え方でも、すぐに腹落ちしないのは普通のことで、それを繰り返し自分なりに咀嚼して実践し続けることこそが、最終的に自分のものにするための鍵である。


※ユーストレスとは、快ストレスとも呼ばれ、心身の健康を維持するために適度なストレスで、人生に活力を生み出すために必要なストレスを言います。
反対の言葉はディストレス(distress)とは、不快ストレスとも呼ばれ、心身の健康を害する過剰なストレスで、様々な病気の原因や誘因となるストレスをいいます。

もう少し簡単に説明すると次のようになるでしょう。

ユーストレスは『良いストレス』のことです。
少しのストレスは、心や体を元気にして、やる気を出すために必要なんです。一方、ディストレスは『悪いストレス』で、心や体に悪影響を与えて、病気の原因になることもあります。

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