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「毒親の性格と距離の保ち方」について

1. 自己愛性パーソナリティ障害の特性を持つ毒親と呼ばれる親について

自己愛性パーソナリティ障害の特徴のある人は、しばしば「自分は特別である」「自分には特別な権利がある」という思いを無意識に抱えています。
表面上は「自分が悪かった」と謝罪や反省のような言葉を使うこともありますが、内心では「相手が自分をわかってくれない」「私はもっと理解されるべき存在だ」という感情が強く残っていることが多いです。この特徴は毒親だった私の母によく見られました。

こうした人々は、自分に対して批判的な意見や行動をされると、それを「自分の存在を否定された」ように感じ、激しい不安や怒りに駆られることがあります。そのため、あなたが距離を置いたことも、彼女にとっては「私を見捨てられた」という非常に耐えがたい体験だったのかもしれません。

2. 操作的な行動と距離感の問題

自己愛性パーソナリティ障害の方は、他人を「自分を満たすための存在」と見てしまう傾向があります。つまり、相手の気持ちや負担を深く考えるよりも、自分が安心感を得たり、自己肯定感を保つために他人を利用してしまうのです。特に、積極奇異型の愛着障害を併せ持っている場合、人に依存しやすく、距離感を保つのが難しいこともあります。これは彼らが幼少期に適切な愛着を持てなかった結果として、大人になっても安定した関係を築くことが難しいためです。

彼女が「悲しい」「つらい」と訴える発言を繰り返し行う背景には、あなたの同情や関心を引きたいという心理があるでしょう。
こうした訴えかけは無意識のうちに「他人を操作しようとする」手段になりやすいのです。

3. 反省や後悔が言葉だけになりがちな理由

一見、自己愛的な人々は自分の過ちを反省したり、他人に迷惑をかけたことを理解しているかのように見えることがありますが、実際には表面的なものであることが多いです。
これは、彼らが真に自分を「悪い」と認めてしまうと、自己肯定感が崩壊してしまうためです。自己愛性パーソナリティ障害の人にとって、自己否定は耐え難いものであり、結果的に自分の過ちを深く理解することを避けてしまうことがあるのです。

また、彼らは自分に都合の悪い出来事や相手の言葉を「無意識に忘れる」ことがあります。
これは「解離」によるものであり、つらい現実や認めたくない事実を自分の意識から排除してしまうことで、心理的な安定を保とうとする防衛機制の一種です。

今後のアドバイス

1. 距離を保つことを優先する
 あなたがすでに決められている、もしくは努力しているように彼女とは距離を保ち続けるのが賢明でしょう。
彼女がどのような発言をしても、そこに反応しないことが重要です。反応してしまうと、彼女は「自分の行動が効果をもたらした」と感じ、さらにアプローチを強めてしまう可能性があります。

2. 彼女の発言に罪悪感を抱かない
 彼女の「悲しい」「辛い」という発言は、確かに心に引っかかるかもしれませんが、それに引きずられないようにすることも大切です。彼女の発言の多くは自己中心的な意図から来ているため、それをすべて真に受ける必要はありません。

3. 自分が安全・安心できる場所を確保する
 彼女が参加していないコミュニティを見つけることも有効かもしれません。
自分が安心して参加できる場所を確保することで、ストレスを減らし、自分自身の気持ちを守ることができます。

4. 会わないままでOK
もうすでに距離を置くことを実践中であれば無理に合わないことを解除して付き合う必要はありません。
距離を置くことも「自己防衛」の一環であり、自分の精神的な健康を守るためには重要な対応です。

彼女の存在を意識すると、つい罪悪感や
「自分が悪いのではないか」という気持ちが湧いてきてしまうのは自然なことです。
しかし、それは彼女の自己中心的な行動や、相手の反応を引き出そうとする操作的な言動が原因であることが多いです。

あなたはすでに十分に配慮し、できる限りの対応をされたと思います。それでもなお関わりを求められるのであれば、相手の問題として距離を置き続けるのが、あなた自身の心の平穏を保つためにも良い選択だと思います。

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