『手ぶくろを買いに』 新美南吉・作 黒井健・絵
お話も美しいのですが
日本語が美しく
語り継いでいきたいお話です。
私が子どもの頃は教科書に載っていましたが、
娘が教科書で新美南吉さんに出会うのは
小学四年生の『ごんぎつね』です。
いつまで教科書に掲載されていたか検索してみると
1954年から2011年まで、小学校3年生の国語の教科書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
私の親世代から、娘が生まれる直前までの長い期間
国語の教科書で学んでいたのですね。
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」
私は、このフレーズが忘れられませんでした。
教科書で習った小学生のときは、きつねの母子の物語でしたが、
思春期以降、
それは、母さんぎつねの言葉としてだけではなく……。
私自身が、人間が怖かったところがあります。
また、人間として生きるという意味がわからず、
「人間ってほんとうにいいものかしら。人間ってほんとうにいいものかしら。」
と、ちょっと変換されて頭の中でリピートされていた記憶があります。
娘の母となり、
読み聞かせ活動をしているなかで
出会った『手ぶくろを買いに』は、
また新鮮で、あたたかく、
一方、胸がキリキリするほど坊を待ち侘びる母狐の気持ちがわかります。
そして、黒井健の絵が美しく、
この1冊を選びます。
冒頭にも書きましたが、
読み継ぎたい1冊であるとともに
語り継ぎたい
声に出して読みたい1冊です。
母となり、子守唄も歌えるようになりました。
読み聞かせの時間15分におさまる長さです。
私にとって印象深い# 教科書で出会った物語 ですので、過去記事ですが、メディアパルさんの企画に参加させていただきます。
いいなと思ったら応援しよう!
サポート嬉しいです!ありがとうございます♪
・大人も子どももくつろげる未来のブックカフェの本購入
・娘の創作活動費
・親子にケアの方法を伝えることでサポートしている団体への協力など
お金と愛が循環することに使わせていただきます💕