言葉が変わると行動が変わる
「早速、みんなで話し合ってルールを肯定的な言葉に変えてみました!」
嬉しい報告メールと共につくり変えたという掲示物の画像が届きました。
ある放課後デイサービス内のルールです。日々使う、耳にする、そして目にする言葉はできるだけポジティブな、気持ちを前向きにさせるものでありたいですね。言葉が変わると行動が変わるについて綴ってまいります。
セルフトーク・インナートーク
わたし達は1日のうちにどのくらいのセルフトーク(インナートーク)と言われる独り言、心の声を放っていると思いますか?
なんと2〜3万語もつぶやいているそうです。これってすごい数ですよね。ほぼ無意識レベルなのでさほど気にもとめてないかと思いますが。
例えば、ふと外を見た時に雨が振りそうな気配。
「あれっ、雨ふるかな?傘もってきてないかも。その後の予定どうしよう」
みたいな心の声が一瞬にでてきませんか?
または、少しぼーっとしている時に
「あの時のお客さんの顔はきっと嫌だったのかなあ。言い方まずかったかなあ。やっぱり自分って営業にむいてないのかな。ダメだな、自分は...」
なんて気がつけばネガティブループにハマっていたり。
わたし達は無意識のうちに自分自身に対するセルフトークを浴びせていますので、ネガティブな言葉を目にする、耳にする機会が多いと無意識の言葉もそうなりがちです。また使う言葉がネガティブだと、それを一番耳にするのが自分自身なので、思考が支配されて行動もブレーキをかけたりネガティブになってしまいます。
そのため、意識的に使う言葉や目にする、耳にする言葉はできるだけポジティブであることをオススメします。
「◯◯しない」のルールがよくない理由
その放課後デイサービスで面談のために通されたお部屋には、こんな掲示物がありました。
ちなみに、放課後デイサービスとは、
6歳~18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。個別の発達支援や集団活動を通して、家と学校以外の居場所やお友だちをつくることができるので“障害児の学童”とも表現されます。
案内されたそのお部屋は、こどもがTVゲームや動画が視聴できるらしく、掲示物はイラストなどで丁寧に使い方が記されていてとてもわかりやすいと感心してみていたので、このルールの掲示板が気になったというわけです。
「◯◯はしない」...
これを守らないと先生が注意します
ルールなので、「◯◯しない」という文言はありがちですし、守らないということは先生に注意されるというは当たり前の気もしますが、そうなると先生は常に「注意する人」という立ち位置をとる必要があります。そして、注意することを見つけることにみんなの意識がフォーカスしてしまいます。
あれしちゃダメ、これしちゃダメが多いのが集団生活。ましてや特性ゆえに行動が追いつかないこどもも多い場所でもあります。ルールは守るためのもの、というよりも、こども達がより楽しく安心して過ごせる場にするためのものであるはずです。
また脳機能的には「肯定語と否定語を区別しない」と言われています。使うのであれば◯◯しない、ではなく、◯◯しよう!が適する言葉なのです。
「使う言葉や目にする言葉、耳にする言葉をそうあってほしい言葉に変換するのはいかがでしょう?せっかくなので、スタッフの方で決めるのではなく、ここを利用するこども達と一緒につくってみてはいかがですか?」
そんなふうに管理者の方にご提案したのです。
言葉が変わると行動が変わる
それを受けて、早速スタッフやこども達と話し合いをされたということ。それで出来上がったのが、こちらです。
「こども達同士の言葉が優しくなった」
「スタッフのこども達への声かけが変わった」
「褒めることの方が増えた」
そんな嬉しい変化もでてきたようです。
言葉が変わると行動が変わる。
自分が使う言葉を自分が一番聴いており、それを蓄積して無意識のセルフトークが影響を受けます。見る言葉、耳にする言葉、意識的に選んでいくことはとても重要なことですよね。いずれにしてもポジティブな言葉を使うのは、自分にも周りにもよい影響を与えそうです。
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