怒りのボキャブラリー使い分けてますか?
イライラする、ムカつく、腹が立つ、激怒する...
これらは怒りを表すボッキャブラリー(語彙)ですが、あなたはこの「怒りを表すボキャブラリー」をいくつ使い分けていますか?怒りのボキャブラリーが少ない人ほど、怒りやすいと言われています。今回はその怒りのボキャブラリーについて綴ってまいります。
怒りのボキャブラリー
早速ですが、怒りのボキャブラリーにはどんなものがあるでしょうか?あなたはいくつでてきますか?
1.怒りを表す言動
ふくれる、むっとする、つむじを曲げる、へそを曲げる、ツノを出す、不機嫌になる、かっとなる、気を悪くする、反発する、不信感をつのらせる、声をとがらせる、目に角が立つ、怒りが込み上げる、気に障る、カリカリする、むしゃくしゃする、鬱憤がたまる、うざい、ご機嫌ななめ、ぷっつん、腹を立てる、立腹する、憤慨する、顔色を変える、激する、胸糞が悪い、目くじらを立てる、目を吊り上げる、業を煮やす、神経を逆なでする、地雷を踏む、語気を荒げる、プリプリする、声を荒げる、逆上する、殺気立つ、噛み付く、堪忍袋の尾を切らす、腹わたが煮えくり返る、癇癪をおこす....
2.怒りを表す熟語
激怒、憤怒、憤激、激昂、癇癪、立腹、怒気、反感、痛憤、鬱憤...
3.ウチナーグチ(沖縄の方言)での怒りのボキャブラリー
ワジワジーする、ヤナ、フラー、アビランケー、チブルヤミー、ウシエテルヌー、タッピラカス、タックルサリンドー...
となるでしょうか。こちらは訳するとドキドキするので、ご紹介だけにとどめますね。
怒りのコントロールはボキャブラリーにも依存する
一口に「怒り」といっても、軽くイラッとする怒りと頭に血がのぼって身体がワナワナと震えるほどの大きな怒りまでかなり幅広くあります。それなのに「怒り」のボキャブラリーが2、3個しか知らないと、自分の怒りの程度、つまりどれだけ怒りを感じているかを的確に捉えられないことになります。
例えば、最近の若い人はすぐに怒りを爆発させるのは、怒りのボキャブラリーが少ないことが影響していると言われています。よく「キレる」という言葉がありますが、怒りのボキャブラリーがそれしかないと、「キレる」か「キレない」かの2択になってしまい、ちょっとしたことでもキレるとなってしまうのです。
小さなこどもも同様です。モノを取られたら大声で喚き散らす、自分の思い通りにいかずにモノに当たり散らしたり....そもそもこどもは言葉が未熟なので、怒りのコントロールが追いついていないのです。
例えば、腹が立ったときに、
なにやってんだ〜このやろー ばかやろーてめえ...
みたいな感じで、きっとひどく怒っているであろうことは想像できますが、切り取ってきくと、「で?何?」みたいな。このボキャブラリーが少ないことの限界は、それ以上を言葉で補う事が出来ず、自分の言葉でさらに自身を煽り立て悪循環に陥ってしまうことです。
そんな時に、自分がどの程度の怒りの強さを感じているのかを的確に言葉でとらえることができると、自分の怒りに上手に対処することが可能となります。
怒りのボキャブラリーは使って身につける
自分の怒りに上手に対処するためには、怒りのボキャブラリーを増やすことが重要です。例えば、怒りの10段階を設定し、
全く怒りのない平穏な状態を0
もはやコントロール不能な逆鱗に触れる状態を10
と設定しその点数にどんな言葉をつけるか当てはめてみるといいでしょう。
1.軽くムッとした
2.イラっとした
3.不機嫌になる...
怒りを感じたら、一度立ち止まり「これはどのボキャブラリーが適当か?」と当てはめてみるのです。その時の身体の変化や心の状態なども紐づけるとさらによいですよね。例えば、軽くイラッなら「一瞬眉間にシワはやったけどすぐにもとに戻った」、憤慨したなら「頭が熱くなって少し息が荒くなり、しばらくその事が頭から離れなかった」などです。
ボキャブラリーは急に増えるものではありませんが、そのためにいろんな文化やコミュニティに触れながら徐々に増やし、その都度使ってみることで自分にフィットした表現方法が見つかるはずです。ぜひ怒りを感じたら、ボキャブラリーの使い分けをやってみてください。
怒りのコントロールやご自身の怒りの傾向を知る診斷ツールもご用意しています。気になるかたは、こちらから。