久しぶりのネックレスに心が躍ったある日のこと
わたしはキラキラしたものが好き。
光を反射してキラッと輝くそれを見るといつだって心が踊る。
だから、わたしの持ち物はキラキラしたものが多い。ついついキラキラと光っているものを手に取ってしまうのだ。
キラキラしたもの、といえばアクセサリー。
わたしはアクセサリーを身に付けることも好き。
お出かけの時には必ずコーディネートに合わせてアクセサリーを付ける。
キラキラ輝くアクセサリーを付けると、なぜだか背筋が伸びて自分に自信が持てる。
だから、いつだってピアスとネックレス、それからリングは欠かせなかった。
しかし、子どもを授かりピアスとリングはなんとかつけられていたけれどネックレスだけは付けられない日々が続いていた。それに対して特段ストレスに感じるとか負の感情はなかった。
そのうち付けられるようになるし、その日を楽しみに待っておこう。付けられるようになったらせっかくだし新しいもの買おうかな。なんて、またネックレスを付けられる日々を楽しみに待っていた。
そして、最近ふと思ったのだ。
「そろそろ ネックレス解禁じゃない?」
むすめもお出かけの時は手を繋いで歩けるようになったし、ピアスやリングは産まれた時からお出かけの時にはわたしが付けていたので、気になる時は触るし興味はあるようだけど、支障はなく付けていられる。
ネックレスも、恐らく興味は持つだろうけど危険な目に遭わせるようなことはないな。と。
そうと決まった時のわたしの行動は早い。
スリーコインズでモチーフがキラッと輝くゴールドのネックレスを購入。むすめが引っ張って壊れてしまってもいいようにと買った330円のネックレスだけれど、久しぶりのアクセサリーの購入にわたしの心は踊る。
早速次の日のむすめのお教室に付けて行った。
ホワイトのハイネックニットにネックレス。久しぶりの組み合わせ。シンプルだったコーディネートがネックレスのおかげで一気に華やかになったように感じた。
それと同時にわたしの気持ちも華やかに晴れやかになった。
いつもと変わらない日常なのに
付けているのは330円のネックレスなのに
わたしの心はルンルンに躍っていた。
ああ、わたしネックレスを付けられて幸せ
1年半ぶりに付けたネックレス
330円のネックレス
きっとこのネックレスをわたしはとっても大切にするのだろう。
鏡で何度も自分の姿を見ては、そっとネックレスに触れる。そんな自分に「よかったね」と声をかけてあげたくなった。