脱・3日坊主 ~点を線にする習慣~
そうだ、と思い立ってはじめてみたものの、続かない。
新しく買ったものが、途中でつかわれなくなって放置されている。
買ったときは、とても気持ちも高潮だったのに、今や全くと言っていいほど気持ちがない。
そんな経験はありませんか?
3日坊主、という言葉。
学生の頃は、自分も3日坊主だな、と自己嫌悪になっていることが多かったです。
始めたはいいけど、続かない。
途中で気が変わる。途中で気が滅入る。やる意味すら見いだせなくなる。
本当に気まぐれ、というのは困ったものです。
しかしながら、ここには、続かない理由がきちんとあるのです。
その理由さえつかめば、続けることは逆に簡単なのです。
みなさんが「習慣」にしたいことは何ですか。
それを続けるためには、あなたは何をしますか?
たとえば、外に出るときに靴を履きますよね。
靴を履かなくても、サンダルやパンプスを履きますよね。
いやぁ、きょうは裸足で出かけちゃったよ、と言う人は
あまりいないと思います。
「あなたの名前は何ですか?」と言われて、
「あ、度忘れしちゃいまして…ちょっと待ってね」と言う人も、
あまりいないと思います。
これらは必然として起こっていることで、
外に出るときは靴を履くものだ、と理解しているから、靴を履くのです(サンダルやパンプスの場合もあります)。
自分の名前も、何度も言っているうちに、考えなくても言えるようになるのです。
これが、記憶の定着であり、習慣となっていることです。
習慣を形成するまでには、その行動の種類によってもことなりますが、
だいたい60日くらい、と言われています(諸説あり)。
60日というと、だいたい2ヶ月と言うことになります。
2ヶ月、同じ行動、同じ習慣を続けていくと定着するのです。
ということは、続かない理由は何か、というと、
2ヶ月の間に、その行動を続けられなくなっているからです。
そうですよね。
続けていれば習慣となるものを、続けないのだから当然です。
でも、続けていかない理由も明確なものがあるのです。
それは、続けてきた効果を腹の底から実感できていないから、です。
ということは、逆に言うと、効果を実感できれば続けていけるのです。
脳は「快」の状態を覚えると、またその状態に近づきたくて、
同じ行動を繰り返します。パブロフの犬がそうです。
続けていけたら、「快」の状態を作ってしまえばいいのです。
「快」とは、人それぞれ違うと思います。
「褒められたら気持ちいいでしょ」という人もいれば、
「別に褒められるためにやってるわけじゃない。うれしくもないし」という人もいます。
おいしいものを食べる、が「快」の人もいれば、
思い切り走って汗をかくことが「快」の人もいます。
思い切り熟睡することが「快」の人もいます。
そういう満足のいく状態になることが続けば、行動は続けられるのです。
また行動を続けよう、とも思うのです。
そうはいっても、なかなか褒めてくれないし、
褒められないと、なかなか物事が続いていかないし…。
そんなとき、おすすめなのが「自分褒め」です。
自分自身に拍手を送り、ねぎらい、褒めてあげてください。
頑張ったね、とか、明日も頑張ろうね、と声をかけてください。
自分褒め、というよりも、自分認め、ですかね。
自分を認めてあげることで、周囲にも余裕を持って接することができるのでは、と思います。
ご褒美をあげてもいいです。
目に見えるバロメーターを準備してもいいです(シール帳など)。
それで2ヶ月続いていけば、きっと習慣になります。
1日や2日続いた(これでは続いたうちに入らないですが)ことが、なかなか認めてくれないから、と言う理由ですぐにあきらめてしまう。それって本当にもったいないですよね。
一番自分の近くにある存在である自分で、自分を褒めてあげてください。
「~してくれてありがとう」というねぎらいの言葉をかけてあげてもいいです。
毎日続けてください。
なぜ、続けていられるか。要は、自分がそのプロセスを認めているから、だと思います。
矛先は自分です。
自分に向けた称賛のシャワーを、次に進んだ時の糧にしてもらって、ぜひ、今日も明日も明後日も、幸せにすごしましょう。
みなさんの隣には、必ずしあわせがあります。
習慣を身につけられるだけの環境は整っています。
とりかかり、毎日行い、途中でも終わったあとでも、自分で自分をほめる。
声に出して呼びかける、でもいいですし、
SNSに公開して、自分自身を褒めてみる言葉を公開したりしてみてください。
いわば点であった行動が、線となり波及していく。
そんなしあわせを今日も感じていたいのです。
みなさんが「習慣」にしたいことは何ですか。
それを身につけるために、あなたは何をしますか?
それでは、また。