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薄氷(うすらひ)や 魚の影さす 昼下がり

薄氷は、春先になってごく薄い氷が張ることです。「うすごおり」、「春の氷」ともいいます。「影が差す」は、そのものの影が見えると、広辞苑にあります。ほとんど使わない言葉になりました。


七十二候の【魚上氷】に入ります。
「うおこおりをいづる」と読みます。一年を72に分ける七十二候の3番目で、二十四節気「立春」の末候になります。2月18日まで。

氷の割れ目から魚が飛び上がるというのが一般的な解釈です。
もうひとつ、映像が浮かぶようなものがあります。水底に沈んで身を潜めていた魚たちが、春の到来を確かめるように水面近くに上がってくる。薄く張った氷の下に、魚影が見えるころになりました。

魚上氷 Uo kōri o izuru “Fish emerge from the ice.”
〔emerg;現れる〕 February 14-18

写真は、散歩道の小川で見かけました。シャッターを切るのもためらわれるような、静寂につつまれていました。

白鷺や 寒の流れに 佇めば
 電光石火 小魚光る 

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて
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