菊の香や小高き丘に酒を酌(く)む
古代中国では邪気払いや長寿を祈願するために、菊の花を浮かべた酒を飲み、丘に登ったといいます。
七十二候の【菊花開(きくのはなひらく)】に入ります。
菊の花が咲きはじめるころです。一年を72に分ける七十二候の50番目です。二十四節気「寒露」の次候になります。10月17日まで。
菊花開 Kiku no hana hiraku “Chrysanthemums bloom.”
〔bloom;花が咲く〕 October 13-17
菊は日本の秋を代表する花です。中国原産で、奈良時代末から平安時代初めに不老長寿の秘薬として伝わりました。
日本では品種改良が進められ、とくに江戸時代には菊作りが流行し、さまざまな色や形の菊がうまれました。
この時期の青天を菊日和(きくびより)ともいいます。月のなかごろから、日本各地で菊祭りや菊人形展が開かれます。野路菊、浜菊、嵯峨菊をはじめポットマム、スプレーマムなどの洋菊の花も咲きはじめて。いよいよ菊の香かおる季節です。
菊つくり
老ひの趣味にと思へども
手間数多ほく
花を楽しむ
写真は、さくねんの文化の日(11月3日)に近江八幡市の日牟礼八幡宮(ひむれはちまんぐう)の菊花展にて。夢中でシャッターを切っていました。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖を望む草庵にて
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