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子ども達がつくるものと、大人が子どもたちにつくって欲しいもの


前回と関連するお話です。

近年、探究だとか、創造性が子どもたちに求められていますが、いったいどのような状況を目指しているのだろう?と思います。

大人が作れないものを、何故大人は、子どもたちに委ねるのだろうと。


成功体験も失敗体験も、教養も自分たちより少ない子どもたちに一体何を期待しているんだろう?


そんなことを昨日から考えています。


今回、とあるものを、子どもたちに委ねきった結果、なんとも言えない結末になってしまいました。


見ていて、ちょっとまずい方向に行っているのは気づいていましたが、子どもたちの自主性に任せたいと思い、あまり手を出しませんでした。
いや、アドバイスはしましたが、全然聞き入れてもらえませんでした。

でも子どもたち自身は大満足しているようなので、大人である私がもつ違和感は伝える必要はないのかもしれない。
ただ、大人である私は決してよい結末だったとは思わないし、周りの大人たちも私の意見に共感してくれている感じがします。


手を入れなかった私が悪いし、
もっと言うと、まるて手を入れていないように裏できちんと軌道修正できなかった自分の力不足。


子どもたちは本当に、自信と達成感で満ち溢れているんだろうか?
たぶん私の声かけ次第で、子どもから大人まで感動するものになったのではないか?
そもそも大人も納得できるものにする必要があったのか?子どもたちが大満足ならそれでよいような気もして、

ぐるぐるもやもや悩んでおります。

いずれにせよ、子どもたちが頑張ったことには変わりないので、褒めたいと思います。
でも、子どもたちはなんとなく、私がうーんと思っていることに気づいている気がします。

本当は1時間使って振り返りたいぐらいだけど、
まあ、しないほうがいいでしょう。
もし、振り返るのなら、
「あなたたちは、それを誰のために作ったの?
本当は誰のために作ればよかったの?」
あたりかなと思います。


探究的な活動では、地域の大人たちが、期待していることを直接子どもたちに伝えてくれています。
地域の大人たちは、遠慮せず、真剣にいくつもの要求を子どもたちにしています。
子どもたちは真剣に聞いて、それに答えようとしています。

地域の大人たちは率直に意見を述べる。
学校の教員は、生徒の自主性を重んじて委ねる?
そもそも、委ねなきゃいけない理由は?
自分たち大人ができないことを、なぜ子供に期待しているのか?



自分の言うことに耳をかなさい状態になってしまったのもよくなかったです。
ではどうすればよかったのか、全く分かりません。

たまたま参加した自由進度学習の勉強会を聞いて、さらに疑問が深まります。


生徒を自由に動かさなきゃいけない理由は?
誰一人取り残さないといいながら、進める人は先に進んでいくの?

学び方を選ばせなきゃいけない理由は?
みんなでいる時は一緒にいろいろ試して、良い方法を見つけて、家庭学習でやるべきでは?

みんなで同じことを学んで、面白いと思ったことを家に帰ってから、自主的に学んでは駄目なのか?それを皆で一緒にいる時わざわざ授業内にやらなければならない理由とは?


いろいろ思いが深まります。


一緒回って今は一斉授業をやっています。
そう伝えたら同僚の先生に驚かれました。


皆で考えることの深さ、皆で新しいことを知る喜び。
これは、一斉授業の方が得られるのではないかと思ったのです。


教師が誘導してはいけないのはなぜ?
教師が教えてはいけないのはなぜ?

本当に大切なものは、やはり大人が教えるべきでは?


生徒の自主性、主体性、創造性に頼りきっていて、教師が本来すべきことから逃れていないか?と思ってしまいました。


最近、司法権の授業をしていましたが、
中学生でも裁判を見ようと思えば、見ることができると伝えると、


2日後ぐらいに、「友達と傍聴に行ってきました!」という生徒。
その話を聞いて、嬉しい気持ちはありますが、本来は教える前に自分が行かなきゃいけなかったと反省しました。一度だけ見たことはありますが、私も行ってこようかと思います。
生徒の行動力に期待をするなら、まず自分たち大人が行動しなきゃと思います。


アントレプレナーシップ教育なんかも、興味はあっても起業が怖くてたまらない人が、生徒に起業を進めるのはかなり無責任です。
自分も起業する可能性を持ちながら、生徒と一緒に学んでいます。



子どもたちが作ることに大人は期待しているけど、子どもたちが作りたいものを作ることに価値があるのか、ということと


大人が作れないし、作る気がないものを、子どもたちが作ることに過度に期待してよいのか?


と言うお話でしたー。


今日土曜日は仕事。
明日も5時起きで仕事ですが、元気に行ってこようと思います!

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