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【教員の中学生の探究活動への関わり方 】Episoded3 仕掛ける
更新が空きました...1ヶ月ぐらいずっと咳が続いており、勤務したりお休みしたりを繰り返しております。ちょっと11月から12月にかけて走りすぎました。皆様もお身体を大事にお過ごしください!
では本題へ。
ある程度手応えが見られた、今年度の探究活動への私の関わり方について振り返るシリーズです。
Episod1 これまでは、過去2年間の失敗について。
Episode2はじまりは、これまで失敗続きだった私がマインドを変えたきっかけとなる2つの出来事について書きました。
Episode3 仕掛ける
私の勤める学校の探究活動では、1学期に担任のクラスで課題発見と解決策を考える部分、2学期以降は担当の先生のもとで解決策の実行、3学期に振り返り、まとめという感じでだいだい進んでいます。
プロジェクトを実行する部分が一番注目されるのですが、1,2年目とそもそも私が担当した課題やテーマ設定が、そもそも立入禁止区域であったり、通学時のマナーであったり、なかなか解決が難しくワクワクしながら取り組めるものだったことが、一番のつまずきポイントでした。
最初のテーマ決めが一番大事なんじゃないか?
そう思ったものの、今年は学年の総合担当ではないので授業の中身を変えることはできず。
担当者がつく前の期間で仕掛けてみました。
1つ目 課題探しではなく、一緒にできそうな場所や人を探す
これは本当にこれで良いのか分かりませんが、
ただ町歩きで、フィールドワークに行っただけでは、
課題がうまく見つけられずに終わります。
良くあるのが、ゴミが多いか、人が少ないという課題です。
ゴミが多いから拾おう!
人が少ないから観光客を呼ぼう!班が大半をしめてしまうのです。
ただ町歩きをして課題を見つけることに違和感がありました。
私のクラスでは地図を見て、気になったお店や施設にはとりあえず、話を聞きにいってみたら良いと伝えました。
事前に教師側が動くことはしていないので、ここでうまく相手に出会えるかどうかがかなり大きいです。
ただ、私が思うのは、地域の方々は、私達大人が思う以上に子供たちに優しく、協力的で、是非一緒にやりましょう!と言ってくれる方々のほうが多いことでした。
都合がつかずうまく行かなかったり、どこかで失礼してしまっている場合もあるので、教師の立ち回りも大切ですが、
教師のマインドとして、きっと地域の方々は協力してくれる、というスタンスで行くのが大事だとわかりました。
大人だからこその、迷惑をかけてしまうかもしれない、中学生の話は聞いてくれないだろうという固定概念を捨てること。
なんとかなる、きっとうまく行く、何かできるはず!
そのようなマインドをもって、子供たちと関わり続けることが大事だと気づきました。
2つ目 アイデアを100個だそう!
探究でつまずくのはアイデアを出すところだと思います。
もっとこの部分を私自身研究したいと思っています。
授業のオリエンテーションで、下の○3つを使って絵をできるだけ沢山書きましょう!というものがありました。
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みなさんはどんな絵がかけそうですか?
多かったのが信号機です。
2つ、3つ描いて止まる生徒がいる中、手が止まらず描き続ける生徒もいました。
アンパンマンやドラえもん、団子、モンスターボール、天気記号、地図記号、ラインの絵文字など。
グループのみんなで、でいいから100個描けるといいねと伝えました。
100なんて無理ー!という班もあれば、おもしろがって100を目指す班もありました。
アイデアは100を目指してブレストする。探究関係のセミナーで教わったことを活かせました。
今回、面白いプロジェクトを実行したチームは、私の100のアイデアの提案を受けて本当に100個考えたようです。
グループで100のアイデアを探す。普段の社会の授業でも取り入れられそうなので、やってみたいです。
3つ目 駄目出しは生徒同士で
探究活動をするうえでよく見かける光景が、
「自分だったらこうする」
と大人の考えの範疇の答えを与えてしまう熱心な先生です。
私も結構してしまいますし、昨年度はそれで反感をかって大変でした。
今年も言ってしまう場面はありましたが、生徒たちも探究3年目。
大人の言うことを、良い意味で簡単にきかなくなってしまったので、
子供たち同士の駄目出しの会を3回ほど開きました。
結露。めっちゃ良かったです。
普段の授業でも感じますが、先生の意見は上からで受け身になりますが、友達の意見は同じ他人から言われた意見でも「自分たち」に含まれるため、主体的に考えられるそうです。
大人の意見と違って受け入れるかどうかも考えて判断できますからね。
アイデアがいまいちな班はこの、良い意味でのダメ出し会を経て、アイデアに磨きをかけていました。辛かったけど、自分たちは成長したー!
と満足そうでした。
以上が、私の探究活動への関わり方前半の部です。
後半は、生徒の活動が活発だからこそ苦しいこともありました。
次回、Episode4 私の職業ってなんだっけ?
です!