<小売業> 納品記録作業はスマホでらくちん GlideでWebアプリ「荷受検収記録」を作ってみた
こんにちは
小売業で管理系を担当するAさんです。
お店では365日販売のための商品や備品などがたくさん納品されます。取引先の担当者が直接持ち込まれるのもあれば、宅配便で納品されるものもあります。お店はその都度商品などを受け取った記録を台帳に記入しなければなりませんが、いまだに「手書き」です。しかも毎日です。書いた字を読むと達筆な方もいれば残念な方もいる。10年も前ならこれが当たり前でしたが、今やパソコンやスマホが当たり前の時代に「手書き」とは・・・
そこで、今回はノーコード・ツール「Glide」で納品記録をする荷受検収記録アプリを作ってみました。
1. 目的
いまだに台帳と言えば表紙付きのファイルに紙のフォーマットを使用していてはいますが、「電子化デンシカ~」と叫ばれるのと、紙のフォーマットを使いますって言う今がちょうど端境なような気がします。
世の中のIT化に乗り遅れないために、まずは私が担当する荷受け業務での電子化の取り組みとして「荷受検収記録アプリ」作成してみました。
2. 使用したツール
今回Webアプリを作成するのに使ったツールはノーコード・ツールの「Glide」です。Glideはその名の通り難しいシステムコードを使わずにテンプレートから作りたいパターンを引き出して、GoogleSpreadシートなどと連携させることで簡単にデータが記録される便利なツールです。
大まかな手順
1、記録したいデータをGoogleSpreadシートに一覧化する
2、GoogleSpreadシートとGlideを連携させる
2、Glideで取り込みたいデータを整列して、見やすく整形する
3、入力したデータがGoogleSpreadシートに記録される
このアプリで記録された納品記録はGoogleSpreadシートにこのように記録されます。しかも仕入伝票の画像URLつきで!
スマホ側のトップ画面はこのような感じになります。
入力するページの画面はのような感じで見やすく入力しやすくプルダウンさせて配置してみました。
動作確認
3. 実際に使ってもらう
上司と同僚2名に使ってみてもらい、感想を聞きました。
フィードバックのポイント
・アプリを導入する目的を説明
・使いやすさ
・データの保管のありかたと業務規定との整合性
同僚2名 同時に操作してもらいました
入力する項目が3つ以上あって、テキストをそれぞれ手で入力するとかえって不便さを感じる。もしできるなら全部の項目をQRコードやバーコード読み取りにしてはどうか。すぐに使った人が入力されたデータをSpreadシートで気楽に見れるように、環境を整えてあげないといけない。
(汗、その通りです・・・)
次に上司に使ってもらいました。
氏名選択が、最初の入力のときは出来ず、入力後に確認すると表示されるのは、仕様?
伝票画像取り込みでデータ読み込みまで機能が付けばベストですが、お金が掛かりそうですね。
未計上調査のときにデータ検索出来ると早いな、と思いました。
その為に伝票番号は手入力しているのかなと推察します。
欲を言えば、OCR機能を持たせて、伝票のテキストが記録されたらスゴイことですね。
フィードバックをいただいてから
結構厳しめのフィードバックをもらい、QRコードやOCRなどの高いハードルを脇に置いといて、入力の際の手数を減らすためのプルダウンやタッチ式に変更するなど、人から見たら簡単なことかもしれませんが工夫をして、同じ方に2度操作してもらいました。
・初見である程度の情報が理解できるようにしたい
▶デザインをコーポレートカラーに変更
Settings > Appearance > カラー選択・THEME-Bold選択
▶伝票画像を最初に配置する
STYLE > Card を選択
▶プルダウン、タッチ式に変更
初期のころのアプリ画面
👆👆これじゃあ貧相でワクワクしないですよね。
今思えばこれが出発点で、指摘されたところを手直しするうちに、「お~、いいんじゃないの!」と、フィードバックしてくれた同僚や上司の笑顔を想像して手直ししていました。
4. 課題
まだまだ操作感が多く、実務に耐えるようにするためには、もっと素早い記録方法を組み合わせることだと思います。
・同僚にも指摘されたようにQRコードやバーコードを読み取り、限りなく
入力工数を減らすことが一番の課題です。社内向けに公開する上で作業効
率は速度感ですから、極端に言えば操作手順を0するためのシステムの連
携が重要だあらためて感じました。
・次にGlideとGoogleSpreadシートを連携して気づいたのですが、シートの
行数は500行までが限界でこれを超えると「行数が限界を超えました」と
アラートが出てアプリが起動しませんでした。このようなフリーソフトに
みられる使用制限をよく理解して、実際に使用したときには制限値を踏ま
えた運用ルールを規定して管理する必要があります。
5. 最後に
今回難しいコードやAPIなどを使わずに、ノーコードでWebアプリが作れることを学び、実際簡単に業務改善に貢献できると実感しました。
最初は自分の世界に浸りながら作りこんでいましたが、フィードバックをいただくことで強制的に現実に引き戻され、さらに様々な角度からの操作感や業務効率までを指摘され改善することである程度の形になったと思います。
フィードバックしていただいた方は「アプリの育ての親」ですね。
これからもコツコツとアイデアを形にして、業務改善のためのアプリの開発と、時間が空いたら遊んで楽しいアプリ作りにチャレンジしてみます。
ありがとうございました。
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