「やらかすワタシ」と「まともなワタシ」

人には光陰があると言われるが、そのコントラストには個人差があるだろう。
私は得てして、このコントラストがクッキリとした人間であると自覚している。
陽が沈むと女衒に早変わりする、陽の下限定の聖職者と同じなのだ。ただ、女衒と聖職者の間には薄いガラスの衝立がある。互いの姿は認識していても触れることはおろか声を聞くこともできない。
女衒と聖職は干渉し合わない。夜職のワタシ
と昼職のワタシは干渉し合わない。それでなんとか砂の城のバランスを保ってきたのだった。

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