note書籍「仕事も人生もHappyに」 〜毎日が輝く、シンプルな法則で、幸せへの小さな一歩〜
このnoteは、私がディスプレイのエンジニアから組織責任者となった後の悩みや学び、長年携わった事業を自らの手で終了した転機により、技術から人へとフォーカスし、課長としての人財開発のチームビルディングや組織風土改革のプロジェクトの実践を通じて、大企業の中で学んだ8年間の実体験に基づく取り組みを網羅的にまとめたものです。
マインドフルネスに出会い、人生が変わり、仕事も大きく180度、変わっていきました。ただ、自分が大事にしたいもの、人をHAPPYにしたいという思いはずっと長年持ち続けています。
あらゆる企業で働くビジネスパーソンに仕事と人生のあらゆる側面で幸せを見つけるための実践的なヒントになったらいいなと記しました。各章では具体的なアドバイスと実践的なワークを通じて、読者が自分自身のHappyを探求し、積極的に形作っていくためのインスピレーションを得ることができます。
読者の方が、今よりもっと仕事や人生においてHappyになり、そうして、日本中の人々がHAPPYになり、そして、世界中の人々がHAPPYになる一助となると嬉しいです。
序章: あなたの幸せをデザインするために
1 自己紹介
ディスプレイ技術のエンジニアで、経営企画、事業企画を経て、現在、組織風土改革のリーダーです。著者についてもっと知りたい方は、こちらのnote参照ください。
2 なぜ、Happyを目指すのか?
私がHappyを目指すきっかけになった書籍は、慶應義塾大学 前野 隆司 教授の著書「幸せな職場の経営学」でした。
その本によると、従業員が幸せになると、以下の効果があるとの記述でした。
離職率が51%下がる
創造性が3倍になる
生産性が130%上がる
また、より詳細については、前野 隆司先生のおよび前野マドカさんの著書「ウェルビーイング」にも記載があります。こちらは書評のnote参照ください。
そして、私がハッピーを目指す理由の詳細について知りたい方は、以下のNote参照ください。
3 働く上でのHappyを実現するための4つの要素
仕事をする上でHappyになるためには、どうしたらいいのでしょうか?その4つの構成要素とは、以下の4つです。
心身の健康
自分らしさの実現
関係性の向上
パーパスの発掘
これらの4つの要素は、アイディアルリーダース CHO 丹羽真里さんが書かれた、『パーパスマネジメント』という本にあります。
パーパスマネジメントによる仕事における幸せを
形成する4要素は以下の4つと定義されています。
✅パーパス(存在意義)
✅自分の強みを活かし、自分らしく仕事が行えること
✅関係性がいい、大事な存在とされている
✅心身の健康
この4つの要素によって、脳科学的にパーパスでドーパミンが分泌され、関係性でオキシトシンが分泌されるから、幸せを感じるというのがその理屈でした。
私は、その4つの要素に感激して、とっても腹落ちしました。
では、この4つの要素に従って、次の章にて説明していきましょう。
第1章: 心身の健康 - マインドフルネスがもたらす幸福
1.1 健康の基本と生活習慣の改善:マインドフルネスの実践
働く上でのHappyを実現するために、心身の健康が大事であることは、誰しもが合意するところでしょう。ただ、健康の維持の仕方、平穏な心の保ち方は、人それぞれで、万人に共通するやり方はなかなかありません。
2016年4月、私が初めて課長になった当時、10名の年上の先輩方をメンバーに迎え、チームのマネジメントに悩んでいました。特に、どんな人にも効果があって、簡単に実施できる手段を探していました。そんなときに、健康管理室の保健師さんにアドバイスしてもらったのが、マインドフルネスでした。「今ここ、この瞬間に意識を向ける」に注意を向けて、気づきを得るのが、マインドフルネス。一番簡単なトレーニングが、深呼吸。深呼吸したら、ちょっと心が落ち着くと思います。日本古来の禅から宗教色を無くして、科学的根拠のデータに基づいて逆輸入したものが、マインドフルネスです。「いま、ここ」、今この瞬間に注意を向けることが基本となります。実践のトレーニングは、次の段落で紹介します。その効果を実感した瞬間と私自身の変化は、note参照ください。
効果を実感した後、社内有志にて、マインドフルネスのサークルP-Pauseを立ち上げ、2017年1月から平日のお昼に毎日10分間のトレーニングを続けています。2024年7月現在、すでに8年目に突入していますが、こんなに長く続けている企業は日本でも珍しいと思います。マインドフルネスは、お金も時間も場所も必要なく、簡単にできます。今ではライフワークとなり、日常の一部になっています。詳細は、以下のnote参照ください。
また、当初からの流れのインタビュー記事もご覧ください。
「マインドフルネスとの出合いが人生を変える──伝え続けた5年間のキセキ」
1.2 マインドフルネスの実践トレーニング
マインドフルネスのトレーニングは多種多様。ビジネスパーソンに合う、私のおすすめのトレーニングをいくつか紹介します。自分に合うもの、好きなものを選んで実践してください。ただし、心の病や病院に通われている方は、必ず主治医の指示に従ってください。医療の治療にも使われるので、効果があるので注意が必要です。それぐらい効果があるためです。また、効果を得るためには継続が大事ですので、仲間やコミュニティを作って実践を続けることをお勧めします。継続の時間は人によって異なりますが、私の場合は平日毎日10分間実践して、3,4ヶ月ぐらいかかりました。効果の実感には個人差があります。家族や友人、周りの方の方が本人よりも先に変化に気づく場合が多いです。勉強会やトレーニングの際、参考にした書籍はこちらです。
では、すぐに実践できるトレーニングを紹介しましょう。
1.集中瞑想
一番メジャーなトレーニングが呼吸に注意を向ける、集中瞑想です。身体の中で、無意識でも意識的にも実施できるのが、まばたきと呼吸の2つ。目を開けると見えるものに注意が反らされるので、呼吸に注意を向けるトレーニングが多いです。
自分の呼吸に注意を向け、注意がそれたら、それたことに気づいて、また呼吸に戻す。その流れを続けるだけです。無になることが目的ではありません。雑念が湧いて注意がそれても大丈夫です。ただ、それに気づいて評価判断せずに、ただそれを受け入れて、下に戻すだけです。人は自分の安全を確保するために、注意がそれる生き物です。はじめはYouTubeのガイドに合わせて実践するのもいいでしょう。私のおすすめのMiLiのガイドをこちらに貼り付けておきます。
Googleでは会議の前に1分間、出席者全員で瞑想したり、車メーカーの決裁者は決裁する前に必ず瞑想してから決裁をするなど、ビジネスの日常の中に既に組み込まれています。
2.観察瞑想
呼吸に注意を向ける集中瞑想に対して、身体の細部に注意を向ける観察瞑想。こちらもYouTubeに合わせて実施するのがいいでしょう。自分の身体の反応により気づくことができるようになります。
3.書く瞑想
ビジネスパーソンにおすすめながこの書く瞑想。お題に対して、手書きで紙にただひたすら書きます。書きやすいペンや鉛筆がいいです。書き方は、漢字でなくひらがなでもいいです。こんなことを考えていたのかと驚くことがあります。3分ぐらい集中瞑想して追いつけてから実施するのもいいでしょう。なぜ、手書きかというと、脳の考えるスピードと同じスピードで書けるからです。日本語は変換するときに選択の時間が発生するので、脳の思考のスピードより遅くなってしまうからです。
書く瞑想について、私のコーチングの先生である、吉田 展生さんのこちらの本をお勧めします。
4.食べる瞑想
一番効果を実感しやすいのが、食べる瞑想。毎日、スマホ見ながら、食べてませんか?丁寧に味わって食べること。私の初めての食べる瞑想は、一粒の小さな干しブドウでした。あのときの芳醇な香りと深い味わい、舌の上での感覚を今までも覚えています。そんな食べる瞑想のおすすめはこちらの書籍です。ももえさんの声のガイドもとても素晴らしいので、ぜひ一度体験していただきたいです。
5.歩く瞑想
自分の呼吸に合わせて歩きます。一歩ずつ、足の裏の感覚に注意をむけます。歩道などではちょっとゆっくり歩くとちょっと迷惑になりますので、広い公園などがいいと思います。私も初めて受けた2時間のワークで体験して、驚きました。自分に足って付いていたんだ、と素朴な気づきがあり、私にとっての原体験の一つです。
6.日常瞑想
マインドフルネスは、トレーニングの時間だけに実施するのではなく、難しいことではありません。日常生活の中に自分に合うルーティンとして組み込めばいいのです。マインドフルネスは、脳の筋トレとも言われています。日常の中で繰り返し実施することが大事です。
歯磨き瞑想
レジ待ち瞑想
洗濯物たたみ瞑想
信号待ち瞑想
身体洗い瞑想
階段上り瞑想
もっと、本格的に勉強したい方は、SIYのセミナーをお勧めします。
ちょっといい値段ですが、学びたい気持ちがある人にはきっと価値ある二日間になります。私も参加し、何度かメンターとしてもお手伝いサポートしています。
1.3 マインドフルネス実践の効果 - 社外からの評価
どんな効果があるの、マインドフルネスで必ず聞かれる会話です。
たくさんの論文があり、効果は人それぞれ。まずは実践してほしいですと言いたいところですが、人は効果がわからないと実践できないです。私自身もそうでした。効果を定量化したいために、京都大学の大学の先生の追っかけをして、京大の研究所に、私の脳波を測定してほしいと直接お願いに行ったこともあります。残念ながら、n数が私一人では実証データとして足りないということで、お断りされました。
ChatGPTによると、マインドフルネスのビジネスパーソンに対する効果は、以下の5つだそうです。
私自身がマインドフルネスにハマったきっかけは、私の二人の子どもの集中力向上の結果でした。当時、小学生で、そろばんを習っていた子どもに、NHKの番組を一緒に見て、3分間の集中瞑想のトレーニングをしました。10分間のそろばんのテストで、実施前後の結果がなんと20%も向上したのでした。一人は解くスピードが上がり、もう一人は正解率が上がりました。n=2ですが、別日に2回実践して、同じ結果でした。テストの最中の姿勢でよくわかりました。足をぶらぶらさせてたり、ぐらぐらしていた姿勢が、トレーニングしゃきっとして取り組む姿勢になっていました。自分の目の前で、我が子に起こった変化にこれ以上のデータは必要ないと思った瞬間でした。今でも、子どもたちは学校のテスト前にちょと瞑想をしてからテストに臨んでいるようです。
さらに、私自身の効果として、コミュニケーション改善と創造性の促進がありました。当時、液晶ディスプレイの車載向け製品の開発のエンジニア リーダーでしたが、なかなか車載メーカーに伝わるディスプレイがなにかで悩んでいました。そこで、社内のデザイナーとコラボして、顧客のイメージに合うデザインを描いてもらいました。また、そのディスプレイを海外の加工メーカーと協力して、実際の通常のサイズのディスプレイから横長のディスプレイに加工してもらい、3ヶ月で実際のデモのモックアップまで仕上げました。その結果、グッドデザイン賞の特別賞 「未来づくり」を頂きました。
部品メーカーがグッドデザイン賞をもらうのはとても稀で、ある車メーカーさんからは、このモックアップ全部がほしいとも言われました。また、翌年のモーターショーでは各社の車メーカーの展示に横長ディスプレイが採用されるというちょっとした横長ディスプレイのブームも起きました。当時の横長ディスプレイは、その後の製品開発と営業の結果、日本の新幹線の車両の表示やニューヨークの地下鉄車両の行き先表示にも採用されました。
企業の中でのマインドフルネスのサークル活動は、社外での講演にも呼ばれ、企業の中で浸透するために必要なことを紹介させていただきました。詳細は以下のnote参照ください。
また、2021年3月には、京都大学の開催する京大テックフォーラムにて、「企業におけるマインドフルネスの可能性 ~企業導入から新規事業開発まで~」というタイトルで講演させていただきました。
2021年7月には、読売テレビの関西ニュースtenにて、会社内マインドフルネスサークル P-Pauseがテレビ取材を受けました。当時のアーカイブがYouTubeで視聴できますので、よかったら御覧ください。
さらに、2021年12月には、関西テレビのニュース報道ランナー「
よのなかラボ」でも、取材されて放送されました。コロナでマインドフルネスに注意が集まりました。
2022年10月には、 オンライン雑誌COSMOPOLITANに、心身ともに健康に働く!「セルフケア」のサポートがある企業として、活動が紹介されました。
また、2024年1月には、株式会社オカムラのオウンドメディア WORK MILLで、もっと自分らしく働きたいという人向けに、社内マインドフルネスのサークル活動の立ち上げの経緯として、まずは社内での「文脈探し」が大事だというインタビュー記事が紹介されました。こちらのリンクです。
2024年7月、NHKのあしたが変わるトリセツショーで、私たちの会社で実施するマインドフルネスP-Pauseサークルの活動が取材され放送されました。番組の見逃し配信アーカイブ映像は、NHKプラスで24/7/18まで視聴可能です。
見逃した方には番組の流れを詳細のトリセツがダウンロードできます。
https://www.nhk.or.jp/program/torisetsu-show/2024_mindfulness.pdf
今では、私自身は効果を手放し、日々実践することが日常となっていますが、なかなか最初から効果を手放て実践することは難しいと思いますので、無理のない範囲で自分に合うトレーニング継続してもらったら思います。
このように、地方工場で一人で始めた活動は、専門家と続ける仲間に恵まれ、また、職場の理解も得られ、8年経ってもサークルとして継続できています。マインドフルネスは、私自身のライフワークとして、これからも継続していきます。ぜひ、みなさんもご自分に合う、トレーニングを見つけて仲間と続けてほしいです。
第2章: 自分らしさの理解 - あなたの価値観と強みを見つけ多様性を尊重する
2.1 価値観の発見:自分だけ価値観を見つける
自分らしさの原点は、その人の価値観と言えます。価値観とは、あなたが大切にしているもの。その見つけ方について知りたい人はこの詳細noteをご覧ください。誰でも1時間以内に価値観を言語化できると思います。
私の大事な価値観は、「成長」・「感謝」・「つながり」、これを一文にして、成長と感謝のあるつながりを作ること、それが私の価値観です。私はそのために生きて、私の生き方の原点です。
さて、あなたは何のために生きていますか?
詳細の見つけ方は、こちらの書籍をご覧ください。
丁寧に見つけ方が記載されています。
私もこのワークショップに参加して、自分の価値観を見つけることができました。是非お勧めします。
ハーバードビジネスレビューの2023年4月号でも価値観に関する特集の記事があります。興味があれば、こちらも参照してください。
2.2 強みの自己分析のツールとテクニック:クリフトンストレングス診断
自分らしさのもう一つの構成要素が自分の強みです。あなたの強みは何ですか?即答できますか?なかなか難しいと思います。私も3年前まで答えられませんでした。その答えを教えてくれるのが、Gallup社のクリフトンストレングス診断です。noteはこちらです。
私自身、企業の中でこのストレングス診断を広めるために、ギャラップ社の認定コーチの資格を取得して、企業の中で診断や分析、1on1を広げて実施しています。
より詳細について知りたい方はこちらの2冊の本を参照ください。
2.3 多様性の尊重
自分らしさを表す単語として、最近メジャーになった単語が、DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)ですね。あまりに多数のことがあって、みなさんが当たり前に単語として使っていますが、DEIって単語を使うときには、DEIの何を言っているのかをしっかり定義して話さないと意味が通じないと思います。日本の人事部のダイバーシティ&インクルージョンの説明のページが私個人的にわかりやすいです。多様性は大きく分けて以下の3つに分類されます。
・ 属性の多様性 (女性活躍、外国人、障がい者、シニア、LGBTQ+、等)
・ 発想・価値観の多様性 (意見、経験・職能、宗教・価値観、等)
・ 働き方の多様性(副業、兼業、育児休暇、リモートワーク、等)
どの分類の話をするのか、いきなりピンポイントで分類もなく、女性活躍などの論点だけで話をしても全体像がつかみにくいです。
ダイバーシティ&インクルージョンに関する私のnoteはこちらです。
また、自分のDEIに関する知識の偏りをアンコンシャスバイアス(以下、アンコン)と言います。いい悪いではありません、自分がどれくらい偏りを持ったことを把握することが大事です。長年培った、自分のアンコンは、そんなに簡単に変えられませんし、変わりません。ただ、どれぐらいの偏りを普段からもっているのか、また、周りはどうかということを把握することからDEIに関する理解がスタートできると思います。
パナソニックグループのDEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進の取り組みのうち、「グループDEIフォーラム 2023」で、パネルディスカッションに登壇しました。自分の価値観と行動が一致すれば、自分らしさが引き出せる。障がいのある社員と同じチームになったことから、自分の得意なことを発揮してお役立ちができないかと考え、障がい児向けデイサービスでのプロボノ活動に参加。この経験により「価値観と自分の行動が一致することが、自分らしい行動の原点になる」ということに気づきました。
第3章:パーパスの発掘-情熱を仕事に活かす方法
3.1 個人のパーパス発掘
「あなたの存在意義は何ですか?」
その問いに答えれる方はどれぐらいいるでしょうか?私も2年前まで答えられませんでした。パーパスとは組織や個人の存在意義で、大切な価値観と社会的意義を含むもの。では、ミッションとはどう違うのか、そのステートメントは自分ごとになっているでしょうか?理念であり、自分ごとになってないものが多いですね。次世代のティール組織では、「組織の存在目的」が重要だとされています。とても感銘を受けました。私のパーパスは、こちらのnote参照ください。
3.2 組織のパーパス発掘
個人のパーパスができたら、組織のパーパスを作るのが大事です。会社のパーパスはあると思いますが、自分の所属する、部や課などの単位でのパーパスはあるでしょうか?おそらく無いところが多いと思います。是非、作ってみてください。
そして、個人と組織の組織のパーパスの重なりを見つけてください。完全に一致している必要はないが、重なりが多い方が望ましいです。その結果、仕事へのモチベーションがきっと上がるはずです。
組織のパーパスの見つけ方はこちらの書籍にあります。
第4章: 関係性向上-コミュニケーション:職場での人間関係を豊かに
4.1 新型コロナがビジネスにもたらした最悪の症状
2020年からの新型コロナウィルスによる影響はどの分野においても大きかったです。特に、ビジネス分野ではそれまで誰も認めていなかった、オンライン会議やリモートワークが普通となり、在宅や出張先からでも仕事ができるようになりました。新型コロナウィルスが第5類になってからも、オンライン会議やリモートワークは、もはや日常となりました。過去10年全くできなかったことがたった数か月で世界を変えてしまったのです。
満員電車や新幹線、飛行機の移動なくても、打ち合わせやプレゼンができるようになり、ドラえもんの世界が一気にやってきました。ただ、本当に弊害は無いのでしょうか?新型コロナまん延時は、やむなくやっていたオンライン会議でしたが、今では当然のことのように行われています。オンライン会議でよく会っているはずの人に、リアルで初めて会って、印象が違ったことがありませんか?私はよく「リアルで初めまして」と言います。オンライン会議ではわからない、背の高さや身体の大きさや、ジェスターや仕草など、伝わっていないことが多いです。逆に、一度リアルで会ってからのオンライン会議であれば、違和感はそんなにありません。現在、失なわれつつあるものが雑談や偶然の出会いです。詳細のNoteはこちらご覧ください。
4.2 職場での効果的なコミュニケーションスキル:雑談、感謝の時間
そんなコロナの真っ最中に感じた危機感で、新たなに始めたことがありました。それは、1日3度のオンライン雑談でした。ちょうど、clubhouseのアプリが流行りだしたころ、1週間後には音声だけの雑談ルームを会社の中でメンバーと一緒に始めました。平日の朝昼晩20分、出入り自由で、耳だけチャットだけの参加も可能です。時間構成も工夫しました。始業前の10分から始業後の10分、昼休み前の10分から昼休み10分、終業前の10分から終業後10分と、業務外と業務内をミックスした時間構成で、雑談も半分業務という扱いでした。最初は一人二人の参加でしたが、グループ内外問わず、多数の方が参加してくれるようになり、毎回5人以上10人未満で、総勢100人ぐらいのコミュニティが形成され、これまでの社会人人生の中で一番仲が良い仲間ができました。活動は1年に渡り、開催の回数は600回以上、延べ参加者は5000人以上という、驚くべきオンライン雑談の習慣になったのでした。
詳細はNote参照ください。
こちらの雑談は、今でも週に1回部署で15分開催しつづけています。
ぜひ、お勧めです。
この雑談を始めたころ、関係性を高めるには、短いながらも会話の頻度をあげるべきという日立製作所フェローの矢野 和男さんの著書が出されました。緻密なデータを積みあげた書籍で、雑談を続ける上で続ける勇気をもらった本でした。リンクはこちらです。
4.3 チームワークと協調性を高める方法:ソーシャルスタイル診断の活用
コロナの最中、もう一つの悩みが発生していました。オンラインが日常となり、仕事仲間とリアルに会えないのです。折しも、私のプロジェクトメンバーは全国からのオンライン参加。福岡から東京まで複数の拠点のメンバーで構成され、初めてリアルにあったのは、プロジェクトを始めて3か月たったころでした。オンライン会議で毎週のように会話していたのに、リアルであったときの変な”初めまして”感があり、すごい違和感を感じました。あれだけ声は聞いているし、カメラごしに顔も見ているのに、リアルで同じ時間を過ごしたメンバーとは、関係性が築けてないと感じたのでした。
そんな時に、ソーシャルスタイル診断と出会いました。50年以上前にアメリカの心理学者が考えた診断ですが、2つのプロジェクトで実践してとても効果がありました。3分で診断できて、しかもその結果が驚くほどよく当たる。自分やメンバーの好ましいコミュニケーションのスタイルが可視化でき、互いの好ましいスタイルに互いが歩み寄ることによって、コミュニケーションが良くなるのです。これまでこの人とはなんか合わないなとか、話しにくいなと思っていた肌感が互いの好みの違いかと思ったら急に許せてしまって、仕方ないな、合わせてやるか、みたいに思えてるようになりました。この診断を取り入れてから、オンライン会議での進行がとても容易になり、プロジェクトでメンバーが変わったときや新しいメンバーがく分かった時には必ず実施するようになりました。詳細はこちらのnote参照ください。
4.4 コンフリクトの解決と感情のコントロール:視覚会議の活用
オンライン会議で困ったことは合意形成に時間がかかることでした。普段のリアルな会議でも会議での合意形成は困難なことです。オンライン会議であれば、カメラオフでは顔も表情も分かりません。そんな中であった会議の手法が視覚会議でした。丁寧にみなさんの話を聞いて、メンバー全員の意見を言語化してまとめていく手法です。少し時間がかかりますが、結論の決まらない会議を延々と続けることより断然近道です。ちょっとファシリテーターの技術が必要なので、誰でもすぐに実践できるわけではないですが、全員から等しく意見を聞いてまとめていくという流れはマネできると思います。
詳細はこちらのnote参照ください。
第5章: 企業での実践紹介 - 風土活性化 Make Happyプロジェクト
5.1 プロジェクトの概要紹介
私がディスプレイのエンジニアから離れ、経営企画の仕事を経て、携わるようになったのが組織開発のプロジェクトです。従業員を”HAPPY”にすることを通じて、お客様を”HAPPY”にするというプロジェクトです。言葉だけではよくわからないと思いますので、この概要を図解してみました。まずは、こちらのNoteをご覧ください。
プロジェクト紹介のサイトはこちらです。
5.2 プロジェクトで得たもの
このプロジェクトを通じて得たものがたくさんあります。私の人生を変えるものでした。詳細はこちらのNote参照ください。
5.3 社内外でのプロジェクト活動成果
社内の従業員のエンゲージメントを上げる活動ですが、22年7月に厚生労働省講演「HRテクノロジー大賞 人事マネジメント部門 優秀賞」受賞しました。弊社のリリース記事はこちら。
また、HRテクノロジー大賞 優秀賞の受賞者インタビュー記事は、こちらです。
2023年1月にPHPのオンライン雑誌 実践経営LABOに、松下幸之助創業者の経営理念の実践として、プロジェクト活動のインタビュー記事が掲載されました。
2023年9月には、大阪府後援の「学生が選ぶ働きがいのある企業賞」を受賞しました。従業員の幸せを最優先に考え職場環境の充実を徹底していること、社員一人一人を大切にする企業理念が浸透していること、そして、従業員が自発的に職場環境の改善に取り組む「MAKE HAPPY プロジェクト」の活動実績が評価されました。
2023年12月には、マーカスエバンズ主催の人事部門のビジネスサミット『HR Japan Summit 2023』のインタラクティブセッションで、楽しさを引き出す人事制度として、企業のユニークな取り組みを共有しました。
24年2月には、BS朝日の「ウェルビーイング、みつけた」の番組に出演しました。ウェルビーイングに意欲的な取り組みをしている企業や団体に密着する番組で、YouTubeにてアーカイブ映像も視聴できます。前半は、経営者の素顔に迫る、「はぴ会」というお昼のオンライン配信番組。後半は、ソーシャルスタイル診断を実施している様子です。盛り上がっている生の雰囲気を感じることができます。
24年03月には、朝日新聞社 主催のWELLBEING AWARDSで、従業員が自ら行動し、働く幸せを実現するボトムアップ活動として評価され、ゴールド賞を受賞しました。
24年4月にはリクルート主催の第10回GOOD ACTION AWARDにノミネートされ、特集記事が掲載されました。
24年7月には、厚生労働省後援で日本の人事部主催のHRアワードの人事企業部門で、入賞を果たしました。4年かけて3度落選して、4回目のチャレンジでやっと入賞することができました。現在、最優秀賞・優秀賞を狙う投票が行われていますので、是非、会員登録の上、よかったら活動に投票をお願いします。
投票は2024年8月5日17時までです。その後、専門家による審査が行われ、9月に決定されます。
リリース記事
https://news.panasonic.com/jp/topics/205802
活動詳細リンク:https://jinjibu.jp/hr-award/prize.php#1-47
投票リンク:https://jinjibu.jp/gfrm/eventEnquete/award-24-0001/form/
また、このタイミングで、日本の人事部が運営する、先進的な人事の取り組みを紹介する2005年から続く、人気のコーナー「となりの人事部」で、活動に対する熱い想いを語るインタビューを記事にしていただきましたので、こちらもご覧ください。
https://jinjibu.jp/article/detl/tonari/3518/
第6章:組織の変革を実現する-チェンジマネジメント
6.1 企業の中で変革ができた理由
「どうやって、ここまで活動を広げることができたのですか?」
いろいろな社内外の方から、いつも聞かれる質問です。
マインドフルネスや風土活性化の活動、サークル活動とボトムアップ活動、一見すると全く異なる活動ですが、それらの活動を広げることができた理由には共通点があります。それは、導入へのフレームワークを用いたことです。そのフレームワークについて、次節で説明しましょう。
6.2 チェンジマネジメントとは
プロジェクトマネジメントは、よく聞いたことがあると思いますし、
普段皆さん実行されていると思います。
一方、私がいずれのケースにも用いたのは、チェンジマネジメントです。
チェンジマネジメントとは、変化に対する人と組織の性質に着目した
変革実現のフレームワークです。
あのマイクロソフトさんがO365、Teamsを各社で導入している手法になります。もう1年半前になりますが、5日間10時間のセミナーをMSさんで受講し、MicrosoftではESM(Employee Success Manager)講座と呼んでいます。
中身はTeamsの内容ですが、風土活性化やその他の導入したい事例に変えていただければ、何にでも活用できます。手順としては、ターゲティングを行い、スポンサーシップを確立して、ガバナンス体制、進めるシナリオを形成し、 KPIを立て、アンバサダーを育て、コミュニケーション方法を決めます。詳細はnoteを参照ください。
チェンジマネジメントのフレームワークに乗っからない手はありません。ただ、どれもきっちりやらないとうまくいきません。最初はできるところからでいいですが、どれも大事なので、いずれの項目も欠けてはうまくいきません。
そんな時、ふと、昔のことを思い出しました。
大学生の頃、イベントスタッフという大学生協付属のサークルをやってました。学生のみなさんに、年に数回の数百人規模が参加するイベントを実施する非営利団体でした。2年限定のサークルで、代々引き継がれるマニュアルがあり、そのマニュアルに則って運営がされていました。メンバーで役割を決めて、ガバナンスを決め、先輩方の残したマニュアルというシナリオに沿って運営をして、数百社の企業の広報に電話してスポンサーになってもらい、景品を提供してもらい、数百人の大学生につながりの交流の場を提供していました。今から考えると、知らずにチェンジマネジメントしながら、私の大事な価値観を実現してたんだなと、あの頃のサークル活動が私の原体験になっていることに今更ながら気付きました。
また、詳しい書籍がありますので、参考までにリンクを張っておきます。
第7章 ポジティブマインドセットとタイムマネジメント - ハッピーな思考の力と、仕事と私生活のバランス
7.1 ポジティブ思考の効果とは:ポジティブ心理学と感謝雑談とコンパッションの実践
・ネガティブな感情との向き合い方
誰しもがポジティブではありませんし、常にポジティブでいる必要はありません。悩んだり、落ち込んだり、ねたんだり、人には一般的にネガティブな感情はあります。その感情は決して持っていけないものではないのです。まずはその感情に気づくこと。
「あ、自分は今ネガティブな感情をもっているんだなと。」
評価判断は無くてもいいです。気づくことから始めましょう。
また、お勧めの本があります。アドラー心理学の本です。詳細はこちらのNote参照ください。
・感謝の雑談の実践
毎週1回、私の部署のメンバーで最近始めたワークがあります。感謝の雑談です。テーマは1週間に感謝したこと、人などのエピソードを短時間で話します。一人1、2分間で、仕事でもプライベートでも構いません。感謝したことを忘れないことと、そのことを聞いた人があのことで感謝されたなら、またそのことをしようと思うのです。周りの聞いた人も世の中は感謝されることに満ち溢れていると感じることができます。終わった後にほっこりすることができます。ちょっと疲れた、金曜日の朝に設定しており、1週間の終わりの締めになるようにしています。
松下幸之助創業者は、「感謝報恩の精神」を大事にしており、感謝報恩が幸福の根源と伝えています。それぐらい大事なことです。感謝したことを覚えておいてそのことと本人または他の誰かに恩返しをするということです。トヨタ自動車の豊田綱領にも「報恩感謝」の言葉があります。
感謝の雑談、このワークもとっても関係性を深めるのに有効ですので、是非実践してみてください。
・マインドフルネスと慈悲の瞑想
慈悲深い、日本人の素晴らしい特徴の一つです。少し仏教や奉仕の言葉として扱われていますが、もっと日常的な単語として活用していいと思います。優しい心、思いやりの心と言ってもいいと思います。私の職場でのマインドフルネスのワークの最後に毎回実践しています。まず、自分への思いやり、そして、大切な人、参加している人、そして、地球上の命あるすべての人にこの言葉を心の中で繰り返します。
「私が健康で幸福でありますように」
「あなた(大切な人)が健康で幸福でありますように」
「ここにいるみなさんが健康で幸福でありますように」
「生きとし生けるものが健康で幸福でありますように」
簡単に実践できるように、YouTubeのリンクを紹介します。慈悲は英語ではコンパッションと訳されます。日本でもベストセラーなった書籍「コンパッション 」の著者ジョアン・ハリファックス博士による、コンパッション の実践法GRACE。その概要と実践がわかりやすく博士ご自身によって語られます。是非、一度ご視聴ください。
7.2 効率的な時間の使い方:
朝の脳のゴールデンタイムの活用
一日の時間は24時間。これは地球上に生きるすべての生き物に平等です。その時間をどう活用し、生きるかがポイントです。最近のZ世代では、コスパ(コストパフォーマンス)に加えて、タイパ(タイム パフォーマンス)が重要視されているそうです。時間当たりの効率がいいことが大事です。その最たる例が脳を動かす時間です。脳科学者の茂木健一郎さんは、朝起きてから3時間が「ゴールデンタイム」と言われており、アウトプットに適していると言われています。この3時間に何でもいいので、アウトプットをしましょう。
私は X (旧Twitter)で前日の振り返りをつぶやいています。2020年12月から開始して、当初2年間は毎日つぶやいていました。最近はちょっと休日はお休みして平日のみのつぶやきになっています。140文字という短いつぶやきですが、語彙力やまとめ力、思考力のトレーニングになっています。他の人から見える形での言語化は、ライフログや一種の宣言にもなります。何か自分の好きな手段で構いませんので、是非朝の3時間のうちにアウトプット、言語化を行ってみてください。
デジタルデバイスとの付き合い方
タイパの一番の強敵は、スマホ(スマートフォン)でしょう。SNSやニュース、ゲームに動画、時間が溶けるコンテンツがたくさんあります。スマホのコンテンツは人の欲望に響く内容で作られているため、のめり込みやすいです。一方的に流れてくる情報、インプット過多で何か勉強、賢くなった気になっていないでしょうか。ゴシップ記事、事件、事故、炎上、人の弱みに付け込むコンテンツで溢れています。脳はそのインプットの洪水への対処に追われています。現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の一生ともいわれています。電車の時、歩いている時、食べている時、トイレの最中でも見ている人がいます。これは、完全なスマホ中毒症状です。まず、自分がどれぐらい時間をスマホに使っているか知りましょう。そして、その時間をインプットとアウトプットに分類しましょう。その結果、アウトプットに費やしている時間が多ければまず問題ないでしょう。ただ、私を含めインプットの時間が多い方には少し工夫が必要です。iPhoneであれば、スクリーンタイムという機能で各アプリ当たりの時間を一日、週当たりで知ることができます。人生100年時代とはいわれていますが、スマホでインプットして広告を見させられている時間はどれくらいになるでしょうか。見過ぎを防ぐために、スクリーンタイムの機能で、一定時間で通知をしましょう。例えば、2時間経ったら通知をするという機能です。もう、2時間費やしたのかと反省ができます。そのまま、意思を持って継続してもいいですし、そこで切り替えるきっかけになります。
さらに、お勧めは、デジタルデトックスの時間を少なくとも一日一回は作ってください。私の例では電車のある区間だけ、何もデジタルデバイスに触れない時間を作っています。電車や街の中のサイネージもNGです。たった、10分ぐらいの時間が限りなく長い時間に感じられます。ぜひ、デジタルデバイスから離れる時間を作ってみてください。きっと、その時間の長さに驚きます。
プライオリティの設定と断る勇気:飲みニケーションとの決別
昭和、平成時代の社会人のコミュニケーションは、タバコ部屋以外では、飲むことで作られると言われていました。飲みにケーションと揶揄され、コロナ以降、急激に減ってその代替手段に困っている人が多いかもしれません。また、最近のZ世代の方は、飲みに誘うと、それは業務ですかとか残業代出ますかとか、平気で言うらしいです。時代は大きく変わりました。飲んでコミュニケーション取ることは決して悪いことではありません。普段と違った一面やプライベートの一面が見れるでしょう。ただ、どれぐらいその内容を覚えているでしょうか?半分以上覚えていないことも多いのではないでしょうか?また、飲みすぎて、次の日に二日酔いになり、貴重な休日の時間をつぶしたりしていないでしょうか?自分の趣味や、家族や大切な人とのコミュニケーションの時間を浪費していませんか?長年お世話になった方の異動や新しい方との歓迎で飲みの機会もあるでしょう。ただ、2次会、3次会、必要でしょうか。一日24時間の貴重な時間、断る勇気も必要かと思います。このご時世、業務時間の中でコミュニケーションを深めることが大事になってきています。上司の方はメンバーの時間を奪ってまで深めることができるか、考えて誘う必要があります。メンバーは上司からの誘いを断ることはできません。よく考えて誘ってください。
7.3 ワークライフバランスの重要性:地域社会とのつながり
新型コロナの時、それまで当然であった通勤時間がぽっかり浮きました。朝や睡眠時間や体力増強に当てた人もいるでしょう。夜はどうしたでしょうか?残業を増やした人、家飲みの人、家族との時間を増やした人もいたと思います。そんな時に、一冊の本に出会いました。黒田悠介さんの著書「ライフピボット」でした。その本の中に、自分のキャリアのポートフォリオ拡張する上で、6つのやることが記載があり、その中でボランティア活動がありました。詳細はこちらのnote参照ください。
その結果、私は、通勤時間を社会人ボトムアップ活動に当てました。オンランで実施できる、仕事と家庭以外の場所、社会人ボランティア「プロボノ」活動の実践しました。その結果、仕事と家庭という2つの場所に加えて、地域社会という3つ目の場所ができました。私の自分の価値観を再認識することができ、とっても貴重な体験となりました。詳細はこれらの記事を参照ください。
第8章: キャリアデザイン- 未来へのスキルステップ
8.1 キャリアプランの立て方:個人のパーパス言語化とパーソナルコーチの重要性
昨今、企業が個人のキャリアを考えてくれる時代は終わりました。個人のキャリアプランはこれまで以上に個人で立てる必要があります。キャリアを考える上で必須であるのは、前述の個人のパーパス発掘です。自分の価値観と社会的意義が言語化されていないと、キャリアを描くことはできません。
また、キャリアを一人で考えるには限界があります。そのために役に立つのがコーチングです。素朴な問いを立て、考えを整理し、内省を促し、自らのキャリアの道を自分で見つけることができます。私自身も国際コーチング連盟の教育プログラムを120h受講して、国際コーチング連盟の資格の取得を目指しています。このコーチの在り方の一つとして、コーチ自身がマインドフルネスであるべきです。詳細はこちらのnote参照ください。
また、生成AIが日常化した昨今で大事なのは、問いを立てることです。問いを立てれば、生成AIが確からしい答えを出してくれます。これからの時代は問いを立てる能力が必要となります。生成AIにも問いを立てることはできますが、相手の非言語的コミュニケーションを読み取ることは生成AIにはできません。コーチにはその問いの力が求められています。そのためにもコーチ自身がマインドフルネスであることは、より必要となります。問いが必要な理由についてはこちらの書籍の書評のnoteを参照ください。
8.2 ニュータイプを目指しましょう
ガンダム世代の私は子供のころ、ニュータイプに憧れました。山口周さんは著書「ニュータイプの時代」の中で、これまでの20世紀的優秀さのオールドタイプから、新しい思考・行動様式のニュータイプを推奨されています。具体的な取り組みとしては、以下の通りです。詳細の内容は、note参照ください。
・「正解を探す」→「問題を探す」
・「予測する」→「構想する」
・「KPIで管理する」→「意味を与える」
私もちょっとでもニュータイプに近づきたいです。
8.3 リスキリングの継続:スキルシフトとスキルアップの継続
経済的な安心感を得るために:社内複業と副業の推進
副業はまだまだ認められていない会社が多いです。お勧めは社内での副業、当社では社内複業と呼ばれています。自分のスキルを試すとともに、新たなスキルをリスクなく取得できる制度です。自分の幅を広げるための取り組みとして是非検討ください。
詳細はnote「複業は”福業”と言えるほど素晴らしい」を参照ください。
リスキリングの重要性
リスキリングとは、職業能力の再開発、再教育のことを意味しています。リスキリングは政府も経済産業省、厚生労働省ともに支援するぐらい、必要性を改めて言う必要がないぐらい様々なところで言われています。その始まりは、2020年に経済産業省が報告した「人材版伊藤レポート」での人的資本経営を実現する共通要素の一つとして、リスキリングは取り上げられました。VUCAのこの時代、自分のスキルをひとつに絞って深めていくのではなく、スキルの幅を将来に渡って広げていくことが必要とされています。経済産業省の支援の例をこちらに示します。
また、リスキリングの時の勉強法としてお勧めなのが、メンタリストDaiGoの著書「超効率 勉強法」です。科学的なメソッドをたくさん上げて既存の学びの姿勢を根底から覆す中身が満載です。ぜひ、お勧めです。
第9章: ライフハック - 毎日をもっと楽しく
9.1 日常生活での効率的なヒント
2021年元旦にX(旧Twitter)とNoteを始めました。Xは毎日、Noteは不定期で更新です。日々いろんなことをしていますが、その日のアウトプットや気づきって、3日経つと忘れてしまいます。そんな思いからXとNoteを始めました。Xは140文字、ハッシュタグを除くと、100字程度、たかが100文字、されど100文字。そんな積み重ねがnote記事となり、いつか、このような書籍になったらいいなと始めたのが約3年半前、約1000日前になります。一日100字の積み上げが1000日で10万字超えることになろうとは、全く思いもしませんでした。
私たちには日々小さな変化や気づきがあります。その変化や気づきは3日経つと忘れることが多々あります。自分の生きた足跡、軌跡を少しでも残したい。それが他の人のちょっとしたヒントや後押しになったらいいなと始めた取り組みでした。私自身あまり、コツコツしたことは得意ではありません。通勤電車の中で、昨日のちょっとした出来事をつぶやく、そんなルーチンを生活のリズムの中に組み込みました。忘れてもいい、土日は休んでもいい、そんな風にゆるく、昨日を振り返るのが積み重なった1000日で、10万字を超えるアウトプットになったのです。Twitterの積み重ねて、ジャンル分けしたnoteがこちらです。
9.2 テクノロジーを活用した時間節約術
気づきのSNSの活用として、note、X (旧Twitter)に加えて、リンクドイン、Facebook、eight等を使っています。また、紙の名刺の変わりにプレイリーカードでのライフログもやっています。SNSの出来事は流れていってしまうので、自分の記録として、時系列で並べておき、デジタルの出来事を記録しています。他の人への紹介も含め、自分でリンクを探すときにも重宝しています。紙の名刺の手持ちがないときも、プレイリーカードをスマホでタッチして読み取ってもらう動作は会話のきっかけにもなって、とてもいいです。参考までに、私のプレイリーカードのURLはこちらです。
https://my.prairie.cards/u/HAPPY_TomoCHO
最終章: 幸せへの道は続く- あなたの物語を紡いでいくために
10.1 私の目指す目標:CHO:Chief Happiness Officer
幸せの道はあなたの前に必ずあります。
その道を切り開く鍵となるのは、目指すべき目標、ゴールです。
そのゴールが見えれば、自分で道を切り開いていってほしいです。
私の目指すゴールは、CHOです。
CHOとは、Chief Happiness Officerの略で、『幸せ担当役員』と訳されます。会社の役員CxOなどの偉い人ではありません。幸せ係でいいのです。
CHOの具体的な仕事は、
・会社のパーパスの明確化・理解・共感
・個人のパーパスを見つけるサポート
・マインドフルネスの浸透
CHOの役職は、欧米では既にたくさんいますが、
まだ、日本では馴染みが無いですね。
早くCHOがいろんな企業にできるといいですね。
自分のパーパスを元に自分のゴールを設定してみてください。
一旦、現時点のゴールを定めて、また変えたらいいのです。
自分のためのゴールです。是非、自分で自由に設定してください。
10.2 目標設定と達成のための戦略:ポストSDGsとしてのIDGs
では、目標を設定したらその次は、どうしたいいのでしょうか?自分を成長させるためには何をすべきか。そのフレームワークが既にできています。IDGs、私も最近知った単語でした。SDGsの単語を知らない人はいません、認知度80%です。IDGsはSDGsと同じスウェーデンから生まれました。IDGsは、Inner Development Goalsの略で、日本語では内面成長目標と訳されますが、私自身は、個人成長目標の方がしっくりきます。IDGsは5つのスキルと23のツールから構成されています。私のライフワークのマインドフルネスももちろん含まれています。日本で初めての成長IDGs に関する書籍が2023年発売されましたが、その本を読む前に、こちらのnoteをご覧ください。IDGsレベル100への道です。全貌を視覚的に理解する手助けとなります。
10.3 新たな夜明け!働き甲斐とIDGsフレームワークの融合が導く驚愕の組織改革!
幸せの道を切り開くためには常に進化と成長が必要です。これまでは、四つ葉のクローバーの四つの葉に、4つの要素を重ねて、HAPPYを追い求めてきました。これからはその四つ葉に新たな成長の源となるIDGsという水を加えて、さらに四つ葉を進化させていきたいです。IDGsのフレームワークもまだ進化しています。人が”成長”するためには、誰かとの”つながり”が必要で、つながりに対しては”感謝”が必要です。その3つが私の価値観で、私のパーパス(存在意義)につながっています。
「成長と感謝のあるつながりを通じて、日本をそして世界をHAPPYにする」
これからも私はHAPPYに向かって進んでいきます。私の想いに少しでも共感していただき、自分の手の届く範囲から自分に無理なくできる程度に、HAPPYになる取り組みを始めてほしいです。必ずあなたに共感してくれるメンバーが増えます。その連鎖があなたの企業をHAPPYにしてくれるはずです。そうして、日本の企業がHAPPYになり、日本がHAPPY、そして、世界中がHAPPYになるといいですね。
このNoteが少しでもみなさんのHAPPYのお役立ちになれば、幸いです。
私の大好きな日本語の一言で締めくくります。
「お幸せに~🍀」
編集後記
(参考) 出版企画書
この書籍を仮に出版することを夢見て、出版企画書を書きました。詳細はこちらのnote。この書籍が少しでもみなさんのHAPPYの後押しになれたら嬉しいです。
(あとがき)この本の書影とnoteのサムネイルについて
この書籍のタイトルは、現代親書60周年のキャンペーンで24年5月に作りました。この書籍も最初はこの表紙の1ページだけでした。3か月で、2万字を書いて、これまでの8万字のNoteを体系化させたのがこの書籍です。この書影のできるまでは、こちらのnote参照ください。
また、詳細の各noteに使われている、花の写真は私が一眼レフで撮影した花の写真になります。呼吸を止めてフォーカスしてパシリ。それから、ふうっと息を吐く、花の綺麗な瞬間を切り取る、まさに、マインドフルネスな瞬間だと思っています。私の休日の過ごし方の好きなことの一つです。
「花写真でお幸せに~」
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