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31 / 55、 チズ さん 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画 】


虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。

 ● タイトル : 季節のnote(7月)
 ● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
 ● お  題 : 7月の季語から1つ以上選び、
         それをテーマに自由に書く

そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。



【 31 、 チズ  さん 】

 ● 季語 : 夏の海


🌳① 感動、感激、共感、ポイント


季語は夏の海、なのですが、夏の海の思い出等ではなく、夏の海そのものから感じ取れるものをテーマにして書かれている点に感激しました。

1つ1つの言葉や表現も非常に洗練されておられ、非常に美しい作品です。テーマにされている「命の波」という表現もとても素敵です。

最後の1文にはこの作品で作者が伝えたいメッセージの1つがギュッと凝縮されていて、深い感動と共感を覚えました。

この最後の1文の美しさ、そして説得力に、僕は完全に心を持っていかれました。


🌳② 作品から感じる作者の印象


多くの方の指示を集めていらっしゃる、人気noterさんのお1人です。

やはり詩や文章そのものを書き慣れてらっしゃる方なんだろうと思います。表現が丁寧で美しく、かつ無駄なところがないような印象を受けます。

ご発想も素晴らしく、まさに今回の季語の1つである「夏の海」の世界観を見事に表現してくださいました。

「命の波」というのも出てきそうでなかなか出てこない表現ですね。人の命の波と海の命の波を重ね合わされておられる点も見事なご感性です。

どうすればこんなに美しい作品が書けるのか、僕が教えてほしいくらいです(笑)


🌳③ 作品への感想


「母なる海」という言葉があるように海は1つの大きな命のように感じることがありますね。

それを人の心の波と重ね合わせながら丁寧に描写されておられるところはまさに圧巻でした。

チズさんのこの作品を詠んでいると、本当に海に命が宿って自らの力で何か壮大なものを我々に伝えようとしているように思えてきます。

海を大きな魚に例えることで、海の命の波や、それに伴う感情までがありありと伝わってきますね。
チズさんは実際に夏の海を眺めながらこの記事を書かれたそうで、海の迫力がよく伝わってきます。

1つ1つの言葉がとても美しい表現で、どの言葉にも深い意味が込められているような気持ちで読ませていただきました。

「砕け散る波がしらは開放の喜びか散り行く哀しみか」とか、「シャリリと小石を巻き込んで」とか、「なつかしい友を見るように」といった部分です。

最後の人間の命の波を表現した1文は特に見事ですね。具体的でありながら端的で、それでいて深い共感を呼ぶような、心を掴む1文だと感じました。

全体を通して、チズさんの表現されたい思いが、確かな表現力を持って読み手に分かりやすく伝わってくる素晴らしい作品だと感じました。

最後にチズさんがこの作品に込められた思いを引用させていただきます。

海を見ていると命を感じます。

そして自分の中にも同じ命の波を感じるのです。

それを詩{夏の海}として書いてみました。

チズさん 「解説」より


素敵な詩人さんですね。

ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。




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