26 / 55、 とびさん 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画 】
虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。
● タイトル : 季節のnote(7月)
● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
● お 題 : 7月の季語から1つ以上選び、
それをテーマに自由に書く
そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。
【 26 、 とび さん】
● 季語 : 夕焼け
🌳① 感動、感激、共感、ポイント
僕の感想文だけでなく、ぜひ一度、作者の上の本記事を通しで読んでみてください。きっと感動します。
どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのかは分かりませんが、実際にありそうな話でもあり、ただただ、とても感動的な物語でした。
思わず感情移入してしまうほど、共感させられる内容でもあり、こういった作品を描けるnoterさんに出会えたこと自体、感激でした。
選ばれた季語のように、全てを失った主人公が夕焼けに見とれる様子はこのストーリーの象徴的なシーンです。
最後の最後まで読者を惹きつけてやまない、秀逸作品であると感じました。
🌳② 作品から感じる作者の印象
物語の構成、内容の素晴らしさからして、小説をかなり書き慣れた方なんだろうなぁ、という印象を受けました。
やっぱりnoteでは、内容の素晴らしさとスキの数が必ずしも一致しない場合があるんだろうなぁと思います。もっと多くの方に知っていただきたい作品であり、noterさんです。
感受性が豊かな方なのだとも思います。
それぞれの場面での人間描写や情景描写が素晴らしく、読者の心に訴えかけるものがあります。
もっと多くの記事を読みたくなりました。
🌳③ 作品への感想
付き合っていた女性に、失踪して行方不明の彼氏がいること、その彼氏との間に妊娠中の子どもがいることを知らされた。
それでもそんな彼女を許し、一生を伴にすることを決意し幸せに暮らしていたのだが···切ない男女関係を描いた短編小説。
現実世界でもありそうな話であり、とにかく切なさが強く残る話に思わず泣きそうになりました。
出会い、出産、別れまでがとても丁寧に描かれていて、それぞれの場面が目に浮かんでくるようでした。
ささやかな幸せを噛みしめながら生きてきた主人公が全てを失って茫然となる。そんな経験をしてきた主人公はその後どうやって生き抜いてきたのでしょう。
全てを失ってからの10年というのは主人公にとってはどんな気持ちだったのだろう、どうやって立ち直れたのだろうとか、色々と想像力も膨らんでいきます。
あの4年の出来事を本当に過去のこととして割り切っているのか、割り切れていない部分があるのか、気になるところです。
無人駅で娘さんと同い年くらいの女の子と出会い、会話を交わすシーンは映画の鉄道員(ぽっぽや。原作:浅田次郎(直木賞受賞作)。主演:高倉健)を彷彿とさせられる気持ちで読んでいました。
あのシーンが本当の意味での娘さんとのお別れだったんでしょうね。切ないシーンですね。
人間味溢れる話というか、人の気持ちって不思議なものだなぁと考えさせられました。とても心を揺さぶられる、感動的な作品でした。
企画を通して今まで知らなかった新たな素晴らしいnoterさんに出会える。
これはまさに企画の醍醐味ですね😊
ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。
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