noteにおける読みやすい文章
noteを書く上で常に意識していることがある。
それは、読みやすい丁寧な文章を書くということ。
いくら自分の納得できる記事が書けたとしても、読んでもらえなければ意味がない。
他にも、記事のボリュームや改行など、工夫している点はいくつかあるが、やはり1番は読みやすさである。
世の中には多くの文章に関する媒体があり、新聞、論文、小説、Twitter、Instagram、など、求められる文章というのは各媒体でそれぞれ違う。
noteはどうかというと、長すぎず短すぎず、さらっと読めて深く感動、感激、共感できる記事が好まれるように思う。
深い内容であると同時に、スキマ時間で読めるような一定の読みやすさも求められる。
内容のある文章を分かりやすく伝えるためにどうすればいいか。僕が常に意識していることは、
ひらがなを積極的に使う
ということである。
漢字で書く部分を一部あえてひらがなで書くことで、読みやすく柔らかい印象を持ってもらえるし、ひらがなで書くことで逆に知性を感じられる文章になることがよくある(と僕は昔から思っている)。
例を挙げた方が分かりやすいかもしれない。
● 分かり易い ⇒ 分かりやすい
● 敢えて平仮名で ⇒ あえてひらがなで
● 有難うございます ⇒ ありがとうございます
● 宜しく〜致します ⇒ よろしく〜いたします● とても嬉しいです ⇒ とてもうれしいです
● なるほど流石です ⇒ なるほど、さすがです
少し印象が柔らかくなったように感じませんか ?
内容はもちろん同じ、でも読んでみようかな、と思えるのは右側ではないだろうか。
読みやすい文章を書くということは単なる技法的なことであなく、読み手の立場に立って考えるという、思いやりの部分でもあると思う。
こういう細かいところから人柄や丁寧さが見えて、新たな交流が生まれてくるのではないかとさえ、近頃は感じている。
積極的にひらがなを使う理由は実はもう1つある。
それは、一義的になってしまう漢字表現を避け、ひらがなにすることで、読み手に色々な解釈をしてもらえる文章になると思うからである。例えば、
● (何かを)かく ⇒ 書く or 描く
● おもい ⇒ 思い or 想い
● とぶ ⇒ 飛ぶ or 翔ぶ
こんな風に読み手に複数の解釈を委ねることで、より層の厚い深みのある文章を書くことができる。
感動、感激、共感していただける部分も増やしていける可能性が広がる。
以前、こちらの記事にも書かせていただいたように、文章は書き手と読み手が共同作業で「育てていくもの」。独りよがりの文章ではいけない。
目の前の読み手のことを想像しながら、その人のために文章を書くということ。たった1人の心に響いてくれたら。
結局はそうした意識が自然と読みやすい文章を書くことにつながっていくのではないかと、強く感じる今日この頃なのである。