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14 / 55、 桜小路いをりさん 【 企画 | 虎吉の交流部屋初企画 】



虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。

 ● タイトル : 季節のnote(7月) 
 ● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31 
 ● お  題 : 7月の季語から1つ以上選び、           
         それをテーマに自由に書く

そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。




【 14 、 桜小路いをりさん 】

 ● 季語 : 夏の夜


 🌳① 感動、感激、共感、ポイント


古典から最近の曲まで引用し、上手くいをりさんの持つ夏のイメージを読者に伝えることに成功しており、文章の巧みさに感動しました。

また、夏の夜から連想するエピソードやエッセイ、詩、ではなく、夏の夜そのものをテーマに書かれた作品であるところも感激しました。

文章を読み進めるうちに、感動、感激、共感、と変わっていく過程も楽しむことができます。

今回の企画のテーマである、感動、感激、共感、という3つの要素が全て含まれており、素晴らしい作品を投稿していただいた、と思っております。


🌳② 作品から感じる作者の印象


いをりさんの他の作品にも書いておられたように、常に読者の心に響く作品を書こうという、情熱や丁寧さを感じました。

決して難しい言葉は使っていないにも関わらず、これほど味わい深い作品を書けるいをりさんは、エッセイを書くのが本当に上手い人なんだなと感じました。

1つ1つの言葉や表現を丁寧に選び出し、自身の独創性や世界観を存分に表現されておられる辺りに、1つ1つの記事に込められた想いを届けられる人というイメージを持ちました。

自身の作品だけでなく他の方の作品も愛せる魅力を持った方なのではないかなと感じます。


🌳③ 作品への感想


季語「夏の夜」から連想する思いやイメージを、流れるような巧みな文章で大切に、丁寧に、最後まで綴られた秀逸作品です。

記事中では幾田りらさんの「Midnight Talk」も紹介されており、夏の夜のイメージがどこまでも広がっていきます。

まず、いをりさんの文章の入り方に惹きつけられます。今回は古典を引用して明るさと闇の対比から夏の夜に想像を膨らませるという、流れるような入り方です。

この、エッセイの冒頭で読者を惹きつける入り方をされるのがいをりさんの大きな魅力の1つだと僕は感じています。
ここが1つ、「感動」の部分です。

他の季節の夜のイメージとの対比を通して、いをりさんが感じてらっしゃる夏の夜のイメージが徐々に具体的に分かってきます。

そしてさらに深く読み込むと、「鮮やかでありつつも優しくて透明感があり、どこまでも深い闇」という多面的な夏の夜のイメージが、最後の「眠れない、眠らない夜」という深い表現で表されていることに気づき、いをりさんが伝えたかったイメージが鮮明に浮かび上がってきます。

この辺りは「感激」させていただいた部分です。

「夏の夜」というテーマは明るさや不思議な高揚感を連想しがちですが、「気ままでゆるやかな過ごし方」に思いを馳せるいをりさんの感性、想像力も素晴らしいなと感じました。

挿入していただいた曲の曲調も歌詞もいをりさんの文章の世界観とぴったりリンクしているようで、ゆったりとした優しい気持ちになりました(⁠^⁠^⁠)

こうして最後によりイメージを具体的に印象づける、さりげない曲の貼り付けにもセンスを感じます。この辺りが、最後の「共感」の部分でした。

感性や言葉遣いや想像力。
本当にエッセイを書くのが上手な方なんだなとあらためて感じました。圧巻でした。

ぜひ多くの方に読んでいただきたい記事です。


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