25 / 55、 lemon sodaさん 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画 】
虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。
● タイトル : 季節のnote(7月)
● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
● お 題 : 7月の季語から1つ以上選び、
それをテーマに自由に書く
そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。
【 25 、 lemon soda さん 】
● 季語 : プール
🌳① 感動、感激、共感、ポイント
作者は、出生時のトラブル、乳幼児期の感染症の悪化、遺伝子異常による進行性の病気など様々な理由で障害を抱えた子どもたちが放課後を過ごすためにやってくる重度心身障害児の事業所で働かれています。
様々な制約の中で何とか子どもたちを楽しませようとする作者を含めた職員さんたちの姿には深い敬意と感動を覚えます。
プールで楽しそうに遊ぶ子どもたちを見て、水の不思議な力を感じ、調べ、今後の自身の働き方に活かそうとする作者の謙虚な姿勢にも心を打たれます。
仕事への誇りと意識の高さがうかがえる、素晴らしいエッセイでした。
🌳② 作品から感じる作者の印象
謙虚で成長意欲の高い方だと思いました。
作者がnoteから離れた時期があった、という記事を読んで、「僕もnoteから距離取っていた時期がありました」とコメントすると、とても共感してくださり、交流が生まれ、企画に参加いただくことができました。
一度、辞めてもまた新たなnoterさんと交流を持てるのは素敵なことですね。僕もこのご縁に感謝しています。
作中で本気でお酒の宣伝をされる辺り、作者のユーモアを感じて思わず笑ってしまいました(笑)
🌳③ 作品への感想
様々な重い疾患を持つ子どもたちが唯一みな同じように楽しみにしているプールの時間。子どもたちの笑顔に感動するとともに、水が持つ不思議な力について作者なりに考察していくエッセイです。
まずプールに入れることに様々な不安を抱える子どもたちに配慮しつつも、子どもさんを笑顔に導く保育士さんたちはまさにプロだと思いました。
プールに入れたことで不測の事態が起こり、子どもたちに何かあったら取り返しがつきません。
そんな危険と緊張感の中で不安な顔1つ見せず、何とか子どもたちを楽しませてあげようとする職員の方々には頭の下がる思いです。
作者もそのお1人として奮闘され、子どもたちの笑顔に感動しつつ、水には何か不思議な力が宿っているのではないかという考えに至ります。
この辺りの考察していく展開がこのエッセイの面白いところですね。
水の哲学は非常に奥が深いようです。
水から得られる哲学として、先人たちの考察から作者は以下のことを学ばれます。
自身のこだわりをできるだけ無くして謙虚でいること。
周囲との調和や多様性を受け入れる寛容さを持つこと。
なるほど、水から得られる哲学は意外と我々にとってもあてはまる身近なことが多いのです。
自身でも視野が広くなったと仰っていますが、今回学ばれたことは今後、お仕事をされていく中でもとても重要なことではないかと思います。
仕事への高い成長意欲と誇りを持っておられる作者らしい深い考察のように感じました。
いくつになっても子どもから学ばされることは多いですが、子どもたちのあどけない笑顔を見るのが何よりも温かい気持ちになれますね。
素敵な気づきをいただき、ありがとうございました。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。