47 / 55、 アサ さん ( 2本目 ) 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画】
虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。
● タイトル : 季節のnote(7月)
● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
● お 題 : 7月の季語から1つ以上選び、
それをテーマに自由に書く
そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。
【 47 、 アサ さん ( 2本目 ) 】
● 季語 : 花火
🌳① 感動、感激、共感、ポイント
虎ちゃんこと虎吉です🐯
季語は花火ですが、花火がメインではなくサブテーマのように使われているのがこの作品の大きな特徴です。
一見、恋愛の話かな ? と思いきや、純粋な恋愛ストーリーでないところもこの物語の面白いところです。
現実とファンタジーをうまく組み合わせながら読者を惹き込んでいくストーリーに感激します。
クライマックスも見事な終わり方です。
これまた1作目に負けず劣らずの名作でした。
🌳② 作品から感じる作者の印象
今回のアサさんのご投稿は2本目なのですが、1本目はメッセージ性のあるエッセイでした。
そして今回は感動的な物語。
その引き出しの多さに驚かされます。
しかも1本目も2本目も極めてクオリティが高いことにもびっくりします。
アサさんは今回初めて長めのストーリーを書いたそうなのですが、全くそうは思えない質の作品だと思います。
普段から色々な方の記事にコメントを残しておられ、コメント交流等も大切にされている方、という印象を受けています。
🌳③ 作品への感想
ズバリ、すごい作品です。
ある日、小学校3年生の「岬」のいるクラスに転校してきた「涼」。
涼のことが何となく気になっていた岬は密かに涼の帰り道を尾行し、涼のある秘密を知る。
現実とファンタジーが入り混じった世界で繰り広げられる感動のストーリー。
花火という季語からこのストーリーを思いつかれたところがまず感激させられました。
というのも、驚くことに、この物語には2人で花火を観たり、一緒に花火をしたりするシーンが最後まで一切出てこないのです。
花火の華やかさを逆手に取ったような巧みなアイデアと構成で練り上げられた、甘く切ない青春物語という印象を受けました。
また、花火を一緒に観る、楽しむのではなく「見守る」、という着想にも意表をつかれました。
涼くんが時折見せる今までに見たことのない表情に岬さんの心が動かされる描写は特に丁寧に描かれています。
現実世界とファンタジーの世界が入り混じっているところも少しも違和感を感じないくらい、深く入り込むことができました。
共通のミッションを通じてお互いに惹かれ合うという単純な恋愛ストーリーとは違い、岬さんが自分自身の気持ちが何なのか、最後まで分かっていないところにこの作品の奥深さを感じ、もう1段階、感動しました。
10年後の岬さんはもう19才、高校も卒業した大人の女性ですね。「会って何を感じるか」で自分の気持ちを確かめる。クライマックスは花火大会の「後」に待っている。
花火をじっと見つめる岬さんの目にはあの日の光景が浮かんでいるのでしょうか。
心に沁みる感動作です。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。
🌳( 作者のセルフ推し記事 )🌳
● 多くの方の共感を呼んだ作品です。
( 1本目 )
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