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半年前まで会社員だった私が恋愛コンサルタントに

恋愛コンサルタントとして今からスタートする。会社員だった私にこの半年で何があったのか。

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3ヵ月の休職…そして退職

2022年3月休職することになった。派遣社員として社員350名ほどの企業で4年以上勤務。給与計算や社会保険・年末調整などを任されていた。

入った当初は先輩社員2人の補助をしていた。半年経ったころ、先輩社員の1人が適応障害で休職しそのまま退職。翌月、残った1人も休職。数か月後復帰して別の業務をするも、その後退職。

2人の先輩がいなくなり、対応できるメンバーは私だけとなった。派遣という立場ではあったが社員同然の仕事をすることに。責任の重さに押しつぶされそうだった。もう無理だ…。何度も思った。しかし当時の部長が業務をサポートしてくれたおかげで、残業は多かったが何とか毎月乗り切ることができた。

その後、担当分けやシステム化により徐々に業務は改善されていった。軌道に乗ってきたころ、当時の部長が他部署へ異動になり新しい部長が来た。そこから職場の雲行きがあやしくなっていった。

親会社を定年退職し再雇用で来た新しい部長。腰かけとしか考えていないのだろう。言動からひしひしと伝わった。直下のグループ長は完全に見下していた。上司が機能しないことをいいことに、グループ長の思うまま方針が変わっていった。

新部長が来て1年も経たないころ、もともと派遣に否定的だったグループ長が動き出した。部署には同じ派遣会社の仲間が2人いたが、そのうちの1人を契約終了としたのだ。どうやら次のターゲットは私のようだ、、、
メインで対応していた業務を外部へ委託するため水面下で動き始めていた。常に扱っていた書類もまわってこなくなり、疑問に思い確認してみると別の社員が対応していた。だんだん仕事を取り上げられていると感じた。

会社へ行くのがしんどくなってきた。

いつも対応していたメールが来なくなった。宛先から外されグループ長が対応していた。その頃には情報共有もされなくなっていた。共有する必要がないということなのか、疎外感が増していく。今まで私なりに責任をもってやってきたが、しょせん派遣とはこういうものなのか。通勤の車を運転しながら悔しいのか悲しいのかわからない涙を流す日が増えていった。

夜中に目が覚めて眠れない。朝起きた瞬間から気持ちが重苦しい。

そのころ「もうすぐ就業時間が変更になる」と他部署とのやり取りで偶然知った。直属の上司である部長とグループ長からは何も聞いていない。他の派遣仲間も聞いていなかった。こんな重要なことまで情報をもらえないのか…。自席で周りの社員と楽しそうに話しているグループ長が腹立たしかった。

しだいにグループ長の声を聞くだけで、足が震え涙があふれてくるようになった。

就業時間変更日と思われる4日前になり、このまま知らされずにいたら今までの時間通りで勤務してやろうかと派遣仲間と共に対抗心を燃やしてみたりもした。だけどここで心が折れた。

派遣仲間と話をしているうちに涙がとまらなくなった。その日を何とかやり過ごしたが帰りの車でも涙が出てきた。家に帰るまでに気持ちを落ち着かせよう。娘に心配をかけたくなかった。

いつもなら家に帰れば普通でいることができた。娘と話して笑っているだけで心が和んだ。でもこの日はできなかった。

重い気持ちを抱えながらもご飯を作った。食べるときになり、私の様子がおかしいことに娘が気づいた。

「ママ、なにかあった?」

我慢していた感情が一気にあふれた。娘の目の前で号泣してしまった。

「ママ、会社へ行きたくない」

思わず本音がこぼれた。次の日休んだ。派遣会社の担当の人に今までの経緯を話した。話しながら号泣。担当の人が理解を示してくれたことに安堵した。翌日、心療内科へ行き診断書をもらい休職することになった。

しばらく家に引きこもっていた。化粧もせず、髪も整えない。娘がいるから食事だけは作っていた。

新学期になり娘の学校が始まった。私の状態も少し落ち着いてきた。これからどうしよう…。でも会社に戻る気持ちにはなれなかった。戻ることを考えると心が搔き乱された。

結局、休職しはじめて3ヵ月後に退職した。

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心理カウンセラーの資格を取る

会社という組織で仕事をすること自体に嫌気がさしていた。職場での人間関係。事なかれ主義の上層部。月~金の拘束時間。そのすべてが吐き気がするほど嫌になっていた。

休職してしばらくたったころ、オンラインで恋愛相談にのっているという人がテレビに出ていた。こういうことが仕事になるんだ。すると一緒に見ていた娘が私に言った。

「ママも恋愛相談向いてるんじゃない?」

ハッとした。そうか!自分で稼げばいいんだ。会社で働くことだけがすべてじゃない。結婚・離婚も経験した。恋愛経験もたくさんしてきた。そんな話を以前から娘に話して相談にのってきた。昔から周りの人に相談されることも多かった。娘のひとことで急に道がひらけた感覚がした。

すぐに恋愛相談の仕事について調べた。調べていくうちに、恋愛に限定せず心に不調を抱えた人の相談に乗りたいと考えるようになった。

心理カウンセラーについても調べた。資格がなくてもできるようだが、あったほうが信頼につながると思った。国家資格をはじめ、民間資格も数多くあった。私は上級心理カウンセラーという民間資格を取ろうと決めた。外出せずに自宅で学習できる、これが決め手だった。

そのころ心療内科への通院も終わりが見えてきた。「最初のころと表情がぜんぜん違う」と先生に言われ、次回で通院は終了になった。

6月末、資格試験に合格。独立を決意し派遣会社を退職した。

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起業塾での新しい出会い

心理カウンセラーとして独立しようと決めたものの、実際どうしていいかわからなかった。イベント関係の仕事をしている友人に相談すると、地元商工会議所を利用するといいと教えてくれた。HPで「女性のための起業塾」の案内を見つけ、7月末から始まる計5回のセミナーにエントリーした。

起業塾初日、予想に反して人が多いことに驚いた。定員30名だったが、ほぼ満席だったと思う。

冒頭、自己紹介から始まり、やりたい人数名が挙手をした。思い切って私も手を挙げてみることにした。せっかくこの場に来たんだ、恥をかいてもいい。積極的にいこう!そんな気持ちだった。自己紹介が終わるとグループワークがあった。他の受講生の話を聞いてわくわくした。半面、心理カウンセラーで起業できるのだろうかという不安も感じていた。でも、何かは得られるはず、、、そう自分に言い聞かせた。

初日の講義が終わった。会場を出て階段を下りていると後ろから声をかけられた。彼女もカウンセラーを目指しているという。すらっとしたキレイな人だった。ぱっと見、同世代か?私の自己紹介で興味をもってくれたらしい。すごくうれしかった。外に出たところでしばらく立ち話をしてその日は帰った。


◆彼女とのその後は別記事に書きました(^^)◆


起業塾2日目の昼休憩。初日に声をかけてくれた彼女に目をやると数人が集まって談笑していた。少しだけ勇気を出してその輪に入った。みんなにこやかに迎えてくれた。業種はさまざまだったが、その顔はみな生き生きしていた。

心理カウンセラーになると決めたものの不安を抱えていた私。午前中の講義でターゲット選定が重要という話もあり、輪にいた人たちに思いを打ち明けてみた。

「心に不調を抱える人を対象に考えていたけど、もともとは恋愛相談に乗りたいと思っていたんだよね…」

離婚してシングルマザーということ。現在はパートナーがいて、その関係が良好な事。少し恥ずかしい気持ちもあったが、自分のありのままを打ち明けた。

「恋愛相談に特化したほうがいい!結婚・離婚も経験して、今はパートナーとうまくいっているっていうのが特にいい。そういう人に相談にのってもらいたくなる」

みんな口をそろえて言った。もやもやした気持ちが晴れたようだった。

「恋愛に特化しよう!」

そう心に決めた瞬間だった。

起業塾3日目。気持ちは「恋愛相談」に固まっていた。対面・電話・メール…。集客は…?セミナー開催もできるといいかも…?考えを巡らせながら講義を聞いていた。

起業塾4日目。いよいよ来週で終わり。最終日はビジネスプランの発表となっていた。8名を立候補で決めるとのこと。発表をすれば講師のコメントと他の受講生のフィードバックがもらえるらしい。セミナー開催も考えている私にとって人前で話す絶好のチャンスだ!けれど自信がない…。心の声は「いけいけ!」と言っている。2人、3人と手が挙がり残り1人となった。

初日の気持ちを思い出した。せっかくこの場に来たんだ。恥をかいてもいい。積極的にいこう!

勇気をだして手を挙げた。手を挙げないと後悔すると思った。

8名が決定した。もうやるしかない!酷評されてもいい。覚悟を決めた。

翌日から資料作成をはじめた。
「心理カウンセラーによる恋愛コンサルタント」をコンセプトにした。どんなサービスを提供するのか。なりたい姿・集客・強み弱み。スライドショーを作り、カンペを入れ込んで発表当日まで何度も練習した。

起業塾最終日。発表順はくじ引きで6番目だった。他の発表者の事業はとても興味深いものだった。酵素風呂・睡眠アドバイザー・体にやさしいお菓子のお店など、、、説明もわかりやすかった。

私の順番がきた。話の内容と表示タイミングがずれないように。早口にならないように。途中噛んだところもあったが、なんとか発表は終わった。

講師のコメント。弱みで「大勢の前で話すことに慣れていない」と話したことを受けて「落ち着いた話し方でしっかり伝えていた。自信をもってください」とありがたいお言葉。しかし!「恋愛相談は友達にすることが多い。その中でどんな価値を提供できるのか?経営理念がない」とのこと。

言われてみればその通りだ。なりたい姿を思い描き、活かせる強みと克服すべき弱みの分析が発表の軸になっていた。前のめりになって原点を見失っていた。

経営理念とは、なにかのために(目的、理由)何かの活動をすること。
自分の思いつくことを言語化してみる。

目的、理由は?

・恋愛で行き詰っている人のために、
・友達に相談できず一人で悩んでいる人のために、
・背中を押してもらいたい人のために、
・失恋を引きずってツライ人のために、
・パートナーの前でありのままの自分が出せない人のために、

どこか納得いかない…。心の奥にある思いをなんとか言語化できないだろうか。恋愛は目的ではなく、人生をより良くする手段だと考えている。では目的は…?

人生を楽しむため?自分らしくいるため?喜怒哀楽をも楽しむため?・・・
彩り豊かな人生を楽しむため。そう、これだ!

『彩り豊かな人生を楽しむために、笑顔でいられる恋愛へ導く手助けをする』

一度はこう決めたが考え直してみた。

もっと自分らしさを出せないか…?

背中を押すことで行動するきっかけになれたら…。その結果が良くても悪くてもしっかり受け止める。だから安心して行動してほしい。

考えに考え…やっと決まった!

『恋愛を通して誰もが彩り豊かな人生を楽しむために、心の安全基地となり背中を押す役目をする

これが私の経営理念です。

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起業塾で出会ったのは、同じ志を持つ仲間と、自信をもって歩んでいこうと決めた自分だった。

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noteを始めたわけ

発表のフィードバックには、自信をもたせてくれる言葉やこんなことをしてみてはどう?一緒にがんばりましょう!など、温かいメッセージばかりだった。
その中で"note"について書かれたメッセージに目が留まった。聞いたことはあったがどんなものか知らなかった。

"note"を開くと、にぎやかで楽しい世界が広がっていた。それと同時にあたたかい雰囲気を感じた。トップページに"#一歩踏み出した先に"というコンテストが開催されているのを見つけた。この瞬間「今の私だ!」と思った。

"note"をはじめたきっかけだった。

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一歩踏み出した先にあった景色

半年前まで会社員だった私は、心のバランスを崩したことで会社勤めを辞めた。さまざまな思いを経て勇気を出して一歩踏み出した先には、新しい出会いと"恋愛コンサルタント"として未来へ向かう自分の姿があった。その景色はまさに明るくすがすがしい世界だった。

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MIRU@恋愛コンサルタント
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