星と鳥と風28~神は細部に宿る1

2024年9月8日
まだ残暑の香りが残る晩夏の昼間
私はたった1人、【自病】と向き合っていた。
もう丸2日は食べ物も、飲み物も、喉を通らず
3日前に作ったカレーは不本意ながら
コンポスト行きが決定した。
風呂にも入る氣がせず
車で外に出ることすら憚れる
(運転中に気を失って、事故をした事が要因だ)

洗面台で、服を脱ぎ、かがみを覗くと
無精髭を生やして、痩けた頬と
痩せ細った見窄らしい身体が写った

(一体全体こいつは一体誰なんだ?)

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