見出し画像

脳内アウトプットはなかなかに有効だ。

低空飛行に参加させてもらう前の事なので、もうかなり昔の事になります。

その頃の私は引きこもりというか親と顔を合わせないように生活している『家庭内別居』状態で、普通に仕事に行って生活している親とは真逆の生活、所謂昼夜逆転生活をしていました。
しかしながらそんな生活にも終わりがやってきます。親の定年が近づいてきていよいよ居場所が無くなる、と焦っていました。頭の中はぐちゃぐちゃなのに時間は刻一刻と迫ってくる。

せめてこのぐちゃぐちゃ、ごちゃごちゃな頭の中だけでも整理したい。そう思い、当時まだ二つ折りだったガラケーのメモに思いつくまま頭に浮かぶ事を書き留めはじめました。

何を理不尽に思っているのか、親に言われたりされたりした嫌な思い出、中学時代のいじめの記憶、恥ずかしい失敗談、苦手な事、トラウマ、そもそも何故親と上手くいかないのか…

ガラケーに書き出すうち、これを整理してしっかりまとめたいと思いメールでパソコンに送り、深夜にパソコンで作業していました。それがある程度完成し印刷した時『あ、私はこんなに困っているんだ、でもこれはとても1人では解決できない』と直感で分かりました。

そう思ったらもう誰かに頼らなければならない、しかし誰に頼ればいいのか…パソコンで調べた結果、県の引きこもり相談に電話して話を聞いてもらおうとしましたが半年先まで予約がいっぱいとの事で、地元市町村の引きこもり相談を紹介されました。

引きこもり相談に印刷物を持ち込み相談してからは並べたドミノが倒れていくように物事が動き始め(とはいえ発達特性として健常者に比べたら亀の歩みでしかないでしょうが)、結果的に親とも和解し引きこもりは終了、ガラケーに書き出しから一年半後には親と共にメンタルクリニックを受診するまでになっていました。

今年3月で長年通った作業所を卒業し、今年度から就労移行支援に通所することになったのですが、その就労移行支援での座学プログラムで奇しくも言われたのが"様々な困りごとに対して脳内をアウトプットすることが解決の糸口となる"ということ。
かの聖徳太子ですら10人の話までしか聴けなかった、一般的な人間は5〜7の事しか脳内では処理できないのだそう(特性によっては2とかの事も)。

あの日、私がやったガラケーに書き出す作業はやはり解決の糸口となったし、自分の本当の気持ちや状況に冷静かつ真正面から向き合う事だったので、やはり間違ってなかったと思うのです。

今頭の中がごちゃごちゃな人がいたら、ごちゃごちゃなままでいいので自分の気持ちや状態をゆっくり文字にしてみるのも手かもしれません。

長々と長文失礼しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?